確定申告の提出先は? 転居や移転をした場合は要注意!

確定申告の提出先は? 転居や移転をした場合は要注意!
フリーランスや個人事業主にとって重要な季節がやってきました。そう、確定申告です。書類の準備は整いましたか? フリーランス1年目の方はもちろん、転居や事務所を移転した方も、確定申告の書類の正しい提出先はどこなのか、今一度確認しておく必要があります。
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確定申告書の提出先は税金を納めているところ

確定申告書類の提出先は、納税地(あなたが所得税等の税金を納めているところ)になります。一般的には住所地になります。例えば、東京都港区に住んでいて、所得税を港区に支払っている場合は、港区に確定申告の書類を提出する必要があります。

自宅とは別の場所にオフィスを借りていて、自宅の住所とオフィスの住所が異なる場合はどちらを納税地としているかで決まります。自宅は東京都港区で、オフィスが東京都渋谷区の場合、税務署に「所得税・消費税の納税地の変更に関する届出書」でオフィスを納税地としている場合は、オフィスがある渋谷区が確定申告書類の提出先となります。

間違えないで! 転居やオフィスを移転した場合の提出先

転居やオフィス移転をした場合は、まずはじめに、引っ越しをする前の住所地の税務署と引っ越しをした後の住所地の税務署の両方に「所得税・消費税の納税地の移動に関する届出書」を出す必要があります。

確定申告は、書類提出時の住所地を管轄する税務署が提出先となります。例えば、平成27年度の確定申告を行なう場合、平成27年7月7日に東京都港区から東京都新宿区に転居または移転した場合も、平成28年1月10日に同様の引っ越しをした場合も、東京都新宿区が提出先になります。

例え源泉徴収票の住所地が転居または移転前のものだとしても、確定申告の届出は転居・移転後の管轄になりますので注意が必要です。

税務署に行かなくても確定申告が可能?

地域によって異なりますが、管轄の税務署以外にも大型のショピングモールや自治体の会館など、広域申告センターが設置される場合があります。税務署と同様に記入の仕方なども教えてくれますので、自宅またはオフィスから税務署が遠い方は、近くに広域申告センターがないか探してみましょう。

また、提出先の税務署宛に郵送で確定申告を行なうことも可能です。申告書は「信書」に当たるので、郵便物または信書便物として送付する必要があります。

ポストに投函した日ではなく「通信日付により表示された日」が提出日とみなされますので、提出期限ギリギリに出すのではなく、日数に余裕を持って提出するようにしましょう。

とにかく便利! e-Taxで確定申告

確定申告のもうひとつの方法としてe-Tax(イータックス)があります。e-Taxとは国税電子申告・納税システムのことで、自宅でインターネットを利用して手続きが行なえるシステムです。

事前準備として、電子証明書の取得とICカードリーダライタの購入が必要ですが、マニュアルに沿って入力するだけで簡単に書類が作成出来る上、そのままオンライン上で提出が可能なので、忙しい方には特にお勧めです。

平成28年1月より個人番号カードの交付が開始されるのに伴い、住基カードの発行は平成27年12月をもって終了しました。今現在、住基カードを持っている方は使えますが、住基カードを持っていない方は個人番号カード発行の申請が必要です。申請費用は無料です。

確定申告書類の作成、提出先の確認はお早めに!

平成27年度分の確定申告は平成28年2月16日(火)から3月15日(火)までです。白色申告の場合も青色申告の場合も、余裕を持ったスケジュールで書類の作成を始めておく事が大切です。

特にはじめて確定申告を行なうフリーランサーの方は、何からやれば良いのか分からなかったり、書類の記入項目の意味・記入箇所・記入方法が分かりづらい事があります。

税務署に行けば、係りの人が記入の仕方を教えてくれますので心配は要りません。但し、提出期限が近づけば近づくほど、税務署は混雑して時間がかかりますので、なるべく早い時期に行くように心がけましょう。

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