【LOY 10th 記念記事】アイデアを伝えるということ

【LOY 10th 記念記事】アイデアを伝えるということ
ピッチコンテストを振り返り、『アイデアを伝えることの重要性』について考えてみましょう
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初めまして。堂本と申します。普段は翻訳や英語学習のコーチング、海外向けサービスのSEO などをLancers を通してお手伝いさせて頂いておりますが、ひょんなことからLancer of the year10周年のお手伝いもさせて頂くことになりました。具体的には、このLOY 10thというイベントの中で『ビジネスアイデアのピッチコンテスト』を開催することになり、これのお手伝いをさせて頂いております。この記事も、そうしたお手伝いの一環で関わらせて頂いているものです。

初めまして、と書きましたが、LOY 10thが終了した今、これに関連した記事としては今回が最終回となります。これまでピッチというものについて全15回(今回も含めれば16回)に渡って解説してきましたが、何か役に立つヒントは見つけられたでしょうか。少しでも「なるほど」と思って頂ける記事連載になっていれば幸いです。

また、ピッチコンテストでは5名のプレゼンターがそれぞれのアイデアを公開し、多くの人の目に触れる機会を得ることとなりました。各プレゼンターの発表内容については別途notionページにまとまっておりますので、発表内容について改めてご覧頂ければ幸いです。共感できた内容や応援したいプレゼンターがいれば、ぜひ連絡を取ってみてください。

今回の記事では、ピッチコンテストを振り返って『アイデアを伝えることの重要性』について考えてみましょう。

 

『アイデアとは動詞であるべきだ』

The Motivation Mythという本の中で、Jeff Haden “In the dictionary the word “idea” is categorized as a noun. But “idea” should really be a verb, because an idea does not actually exist until you turn your inspiration into action.”(アイデアという言葉は辞書では名詞として扱われている。しかし本当は動詞であるべきだ。着想を行動にしなければアイデアは存在できないのだから)と言っています。これは実に的を射た言葉です。

アイデアは、多くの人にふと降ってくるものです。それは些細な閃きかもしれませんし、もの凄い影響力のあるアイデアであるかもしれません。しかしあまりに多くの人が、そのアイデアに基づいて実際に行動することをしません。その理由は、アイデアに対して自信がなくなってしまうからかもしれませんし、その結果が不確かであるからかもしれません。しかし行動に起こしてみないことには、アイデアの顛末がどのようなものであったかを知ることすらできないのです。アイデアを実行しなかったことを後付けで正当化することはできるでしょう。しかしそれは、アイデアという言葉を、ただの言葉に押し込めてしまっているに等しいのです。

アイデアがあるなら、それに基づいて行動するべきであり、試してみるべきです。もちろん、いきなり大きなリスクを負うような必要はないでしょう。最初は些細なことから始めてみるのも良いはずです。例えばそれは、誰かにそのアイデアを語るということなのかもしれません。

 

アイデアを語るには

アイデアを語るときに注意しなければいけないことが2点あります。ひとつは、そのアイデアに価値があると自分で信じること。もうひとつは、アイデアを語ったことで満足しないことです。

誰かにアイデアを語るときには、そのアイデアの良い面を強調して語りましょう。アイデアの悪い面や至らない点については、自分で理解できていれば問題なく、(具体的な問題点を指摘して欲しいという場合以外には)わざわざ相手に語る必要がありません。相手から自分の思っていたような悪い面や至らない点について指摘された場合、いざアイデアについて深掘りするときにその点を精査することにしましょう。

あなたが詰まらなそうに、あるいは『大したアイデアではないが』という体でアイデアを語るとき、相手はそのアイデアをやはり『大したものではない』と感じやすくなります。まずは自分のアイデアの良い点がどれくらい共感されるかということや、あるいはそのアイデアを実現するために困っていることを相談するようにしてアイデアを共有すると良いでしょう。

一方、アイデアを共有することだけで満足してはいけません。例えば一年の抱負を周囲に宣言しただけで満足してしまい、結局具体的な行動を起こせなかった、というようなことは多くの人に経験があるものです。価値があるかもしれないアイデアを、そのような形で腐らせてはいけません。

誰かにアイデアを共有したり相談したりするときには、その相談の結果として何を言われたとしても自分が次にどんなアクションをするべきかを予め決めておくと良いでしょう。

 

アイデアを誰に語るか

アイデアを誰に共有するか。これもひとつの重要な要素です。例えば、どんな相談をしても『上手くいかないよ』と否定されてしまうような相手にアイデアを共有しても意味がありません。『面白そうだ』と言ってくれそうな人、前向きなアドバイスをくれそうな人を探してみると良いでしょう。時にはそういった人が多いコミュニティを探すのも良いかもしれません。

ただ、そうしたコミュニティでアイデアを共有することで、あなたはアイデアに対して肯定的評価を得て、それで自己肯定感が高まるかもしれません。そのこと自体は悪いことではありませんが、それで満足してしまわないようにしましょう。自分にその傾向が強いと感じるなら、敢えてアイデアは語らず、実行してから『実はこれはずっと暖めていたアイデアだった。今後はこうしていきたいと思う』のように語るのも良いでしょう。

 

アイデアの語り方

今回のピッチコンテストでは、不特定多数に対して自分のアイデアを語るという経験を5人のプレゼンターが実体験しました。その姿は、外から見ていて参考になる点、勇気づけられる点もあったかもしれません。

自分がもし同じ場所に立っていたらどうしていただろうか、自分なら何を語るだろうかということを、改めて考えてみても良いでしょう。その参考として、この連載記事が何かのヒントになれば幸いです。

 

【執筆者】堂本秋次
https://www.lancers.jp/profile/AkitsuguDomoto
Lancer of the year 2016 / 2022W受賞
・メインでは翻訳家やSEOの専門家、英語学習の専門家としてお仕事を頂いております。
・メイン以外でもプロジェクト管理やSEOマネジメントなどのお仕事を頂いております。
・例えば上記の記事のような内容をそのままSEOワードを取り込んで英語で書くようなことも可能です。
YouTubeもやったりしています。

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