【LOY 10th 記念記事】ビジネスピッチにおける魅力的なスライドとは?

【LOY 10th 記念記事】ビジネスピッチにおける魅力的なスライドとは?
ビジネスピッチにおける、効果的なスライドとそのデザインについて
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こんにちは。堂本です。普段は翻訳や英語学習のコーチング、海外向けサービスのSEOなどをLancersを通してお手伝いさせて頂いておりますが、このたびLancer of the year 10周年のお手伝いもさせて頂くことになりました。具体的には、このLOY 10thというイベントの中で『ビジネスアイデアのピッチコンテスト』を開催することになり、これのお手伝いをさせて頂いております。

その一環で、今回のイベント開催まで、関連記事を更新しております。今回は「ビジネスピッチにおけるスライドデザイン」について考えてみましょう。

今回の記事は、20233月にLancer of the year 2023を受賞した和田淳志さんの協賛を受けて作成しています。Lancer of the year 10thでは、個人サポーターとしてLOYを盛り上げてくれるフリーランスを募集しています。詳細は【こちらから】ご確認ください。

 

限られた時間で、効果的に伝える

いわゆるビジネスピッチは、一般的にイメージされるプレゼンと比較して時間制限があることが多いものです。ピッチを説明するときによく言われるのは、『エレベーターの待ち時間、たまたま決裁権を持つ人と一緒になったとき、自分の商材をその時間内で伝えられるか』というようなことです。これはエレベーターピッチと呼ばれたりもします。

このように、ピッチのチャンスが常にスライドを利用できるタイミングであるとは限りません。それでも、自分のビジネスを可視化し、価値が伝わりやすいような補足的スライドを作ることは、いざというときに役立つに違いありませんし、それを作るプロセス自体がコアバリューの再確認にもなるでしょう。

では、限られた時間で価値を伝えなければいけないピッチの場合、スライドはどのように作る必要があるのでしょうか。特に重要な要素を3つ紹介します。

 

ピッチにおける主役はあなた自身であり、スライドではありません。よくある間違いは、説得力を持たせようとしてスライドに文字やデータ、エビデンスなどを詰め込んでしまい、結果としてスライドの視認性が悪くなっているようなケースです。

ピッチにおいて重要なのは、いかに価値を伝えるか、またいかに魅了するかです。もちろん、特定の疑問に回答できるよう、予めよくある質問や想定される質問に準備しておくことは重要ですから、その意味でデータを揃えておくことは必要です。しかし、それはあくまで補足情報。最も伝えたいコアバリューを真っ直ぐに伝えることを意識しましょう。

そうなると、スライドは視覚的にシンプルで、あなたが喋っている間に邪魔にならないようなものでなければなりません。最低限の重要なポイントだけを記載し、フォントのサイズも充分な大きさになるように調整しましょう。スライドで惹きつけ、あなたが説明する。それがピッチにおけるスライドの役割です。聴衆にスライドを”読ませる”のではいけませんし、あなたがスライドを”読むだけ”なのもいけません。

 

ビジュアルの活用

スライドはできるだけシンプルにするべきですが、『あってもなくても一緒』のスライドならない方が良いということになります。スライドの情報価値は大きすぎてもいけませんが、ゼロでもいけません。

例えば、話のテーマを表すような分かりやすいビジュアルを大きく映し出したり、複雑なデータを簡易なグラフに置き換えることで視覚的に分かりやすくしたりといった形でスライドを活用しましょう。視覚に訴えて、まずは話を聞いてもらう土台を作るイメージです。そのため、オーディエンスに対して投げかけたい質問などを印象的にスライドに表示するといったやり方も好まれることがあります。

 

トンマナの調整

ピッチに限らずあらゆるプレゼン資料やスライドに言えることですが、全体に統一感を持たせることはプロフェッショナルらしさの演出に繋がります。

例えば簡単な方法としては、使うフォントや色の数を制限するというやり方があります。無制限に色を使うのではなく、34色程度に抑えると良いかもしれません。

こうした色の制限はファッションの世界でも意識されることがあるもので、例えば華やかで派手なスーツを着こなしているように見えるサプールと呼ばれる人たちの間には、使って良い色の制限として3色程度という縛りがあったりもします。もちろんその制限は必ずしも絶対的なものではなく、敢えてそれを破ることで美事な着こなしを見せるサプールもいますが、それはあくまで基本が分かっているからこそできる芸当と言えます。スライドも同じで、まずは基本に忠実にデザインするのが良いでしょう。

そして色を選ぶとき、もしも自分にブランドカラーがあれば、それをメインの色とすることでよりブランディング上の統一感を演出できます。自分を表す色、テーマカラーのようなものを決めておくのは、こういったデザインメイキングの上でも役立つことです。自分自身、あるいは自社、チームを象徴する色を考えてみてはどうでしょうか。

 

デザインはセンスなのか?

もちろん、先天的にセンスがあり、『何となく』で決めたものがいつも最適解に近い、という人もいるかもしれません。しかし、デザインとは感覚的に決めるものではなく、目的から逆算して必要な要素を取捨選択する技術です。そして一個の技術である以上、学んだり、教わったりすることができるものでもあります。

今回、本記事の協賛を頂いた和田さんは、こうした特にWEBデザインやDTPのためのデザインに造詣が深く、そのノウハウをシェアしてくださるMENTAプランを開設しています。初心者向けの相談からより広範囲にわたるデザイン周りの相談、そしてデザイナーとして案件獲得までをサポートしてくれるなど、コースメニューも豊富です。デザインを学びたいという方は、Lancer of the year 2023の受賞者でもある和田さんのプランをチェックしてみてはいかがでしょうか。

和田さんのデザインを学べるプランはこちらから

【執筆者】堂本秋次
https://www.lancers.jp/profile/AkitsuguDomoto
Lancer of the year 2016 / 2022W受賞
・メインでは翻訳家やSEOの専門家、英語学習の専門家としてお仕事を頂いております。
・メイン以外でもプロジェクト管理やSEOマネジメントなどのお仕事を頂いております。
・例えば上記の記事のような内容をそのままSEOワードを取り込んで英語で書くようなことも可能です。
YouTubeもやったりしています。

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