未経験から始めたママランサーは、仕事と家庭の両立で人生をもっと楽しむ|ママランサー賞|吉見 夏実
子育て・家事・仕事で輝き続けるママランサー
Lancer of the Year 2015にて、『ママランサー賞』に輝いた吉見 夏実さん。京都府在住で、9歳になる長男のお母さんです。
以前は保険会社で顧客対応や営業として務め、ファイナンシャルプランニング技能士3級の資格まで持っています。
2009年には転職を経験し、副収入を得るために始めたクラウドソーシング。更に転職を考えたときに、フリーランスとしての仕事が増加したそうです。
そこからはフリーランス一本に絞り、主婦業との両立を実現。自由な働き方をするお母さんランサーとしての活躍から、『ママランサー賞』の受賞に至りました。
何のスキルもなかったという吉見さんですが、今では立派なフリーランス。全国にいるママランサーの目標となるよう、今後の活躍を約束してくれました。
吉見さんへのインタビューから、主婦業と仕事を両立するヒントがみえてきます。
すごい人じゃない普通の私にできた、という事実
― 『ママランサー賞』が贈られ、全国にいるお母さんランサーの目標になっていくかもしれません。まずは、受賞の感想を聞かせてください。
吉見:嬉しいです。嬉しくて、嬉しくて、とても光栄に思います。というのも、私がフリーランスとして働き始めたのは、副収入を得るため。同時に憧れだったライターになりたかったから。
それだけ、だったんです。ライターの経験があったわけではないですし、フリーランスとして稼げる算段もなかった。でも始めてみたことだから、わけも分からぬままガムシャラに続けました。
その結果がこうして報われたことに、とても嬉しく思います。自分が一番分かっていますが、私がすごい人じゃないからこそ、この受賞がママランサーさんたちの希望になれたらと願っています。
勤めていた会社が経営不振……からのフリーランス
― 吉見さんはご謙遜なさっていますが、未経験でここまでの活躍を果たすのはとても大変なことだと思いますよ。ガムシャラとおっしゃいましたが、本当に不断の努力を続けてこられたんだと。この成果を挙げるほどに頑張れた理由と、フリーランスになったきっかけを教えてください。
吉見:きっかけは、副収入を得るためでした。以前に勤めていた会社が経営不振に陥り、個人として副収入を得る必要があったんです。その後、会社は退職しました。次の仕事を探そうと思ったのですが、ランサーズ上でリピートの依頼をいただくことが増えたんですね。
月額20万円という受注金額になって、「フリーランスのライターが生計を立てる手段になる」という自信を持てました。そこで就職活動をきっぱりとやめて、ライター業に専念することになったんです。
続けていくうちに、育児と両立しやすい働き方だと気がついて、そのままフリーランスに転身しました。
自分も家族も大切にできる働き方
― 努力が実り、自信がついたところでフリーランスという働き方を選ばれたそうですが、この選択によって得られたものは何かありますか?
吉見:子どもの学校行事に参加したり、PTAの役員として学校へ足を運ぶ機会が増えました。また友人とゆっくりとランチを楽しめたり、やりたいことを全て自分のペースでできている充実感があります。
最近では正社員時に参加できなかった、学童保育の太鼓クラブの練習に数ヵ月も通えて。発表会に参加できたことがとても嬉しかったです。
普通の事に聞こえるかもしれませんが、好きな仕事をしながら、子どもと一緒に新しいことへ挑戦できたのは、フリーランスを選んだからだと思います。自由に時間を使える働き方だからこそ実現できたと。
また子どもがインフルエンザにかかり、その後に1週間の学級閉鎖になったとき、付きっきりで看病したり面倒を見ることができました。例え家族が病気になったとしても、会社員時代にはできなかったでしょう。
「自分のための時間」と「家族のための時間」が、新しい働き方で得られた一番大きなものですね。
ライターを志す人の輪を広げていく
― 最後に全国のママランサーが参考とできるよう、フリーランスとしての目標や夢、活躍するためのポイントを教えてください。
吉見:まずやりたいのは、ライターとしての実績をもっと積み上げることですね。そして力がついてきたら、ライターを志す人々にライティングのノウハウを伝え、ライティングの世界を広げていきたい。私のように、子育てや家庭を大事にしながら、ライターという仕事に就ける人のお手伝いができたら素敵なことだと思っています。
もともとライターとして経験があったわけではありません。幼少の頃から文章を書くことが好きだった、というだけの自分にもできた事実を伝えていきたいです。
これからフリーランスのライターになろうと考える人に対して、アドバイスというか安心材料としてお伝えできるのは、文章を書く以外の経験が活かせるということ。
私の場合は、保険会社に務めていたころに身に付けた、保険やマネー関連の知識、およびビジネスマナーが活かせていると感じています。得意なジャンルを持つことにつながりますし、マナーなどは対面であっても非対面であっても必要なこと。
これまでの自分を信じて、これから努力していくことが大切ですね。
― ありがとうございました。活躍中のママランサーから目標とされるように、そしてこれからフリーランスのライターとなる人の参考となるようなお話でしたね。
<ライター:城戸内大介/Kidouchi Daisuke>
➤吉見 夏実 プロフィールページ
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