単価低すぎ!と怒っている人に知ってほしい「その案件の単価が低い理由」4つ

単価低すぎ!と怒っている人に知ってほしい「その案件の単価が低い理由」4つ
報酬が安いという印象を持つ人も多いクラウドソーシング。低単価の案件には理由があるのです。そして、いくらから低単価だという定義か考えてみましょう。今では月収50万円を超えることもあるWebライターが低単価案件の特徴と理由を解説します。
LANCER SCORE
75
【 より理解を深めるために、過去の連載にも目を通してみてください! 】
Webライターという仕事はどう説明する? クラウドソーシングを知らない人にも伝えるには
「Webライターになりたいなら1時間に2,000文字書け」4つの理由
「1時間に2,000字書く技術」はこうしてつける
初心者ライターに単価の低い仕事を全力で進める5つの理由

 

クラウドソーシングで見かける低単価案件、報酬が安いのには理由があります

ランサーズのプロジェクト案件を見ていると、「こんな単価じゃとても受けられない!」と思うような低単価の仕事もありますよね。

ランサーズに限らず、「クラウドソーシングは単価が安い仕事が多すぎる」という理由で不満に思っている人もいるようです。

わたし自身は、ランサーズに登録したきっかけが「少しでも家計の足しになれば」というお小遣い稼ぎの感覚だったので、実は単価が低いと思ったことはありませんでした。

たしかによく考えてみれば、生計を立てるには難しいほど単価が低い仕事も存在しています。わたしも軌道に乗り始めたころには単価を上げてもらえるよう交渉もしました。

Webライターとしてのキャリアも5年目に突入したわたしは、今ではなぜ単価の低い案件が存在するのか、その理由が分かります。

低単価案件はなぜそこまで単価が安いのか? その理由4つをお話ししますね!

はじめに:報酬がいくらなら「低単価」になるのか?


1記事あたり○円以下なら単価が安い、とは一概には言えません。

テーマ・ジャンルの難易度にもよりますし、文字数にもよりますよね。また、記事に挿入する画像を付けるとか、取材で1日拘束されるとか、さまざまな要素によって、相場観は変わってくるはずです。

ここでは、低単価の定義はこのように定めておきましょう。

その人にとって、時給換算が最低賃金未満になるような仕事

たとえば、執筆に1時間かかる案件の報酬が500円だとしたら、時給500円で働くようなものですから安すぎると感じますよね。

同じ500円の案件でも、1時間に2記事書ける人なら時給1,000円ペースで働くことになり、この場合は低単価にはなりません。

自分の執筆ペースや得意ジャンル、強みや弱みを加味した上で、単価が安いかどうかを判断するのが現実的だと思いますよ。

では、ここから低単価の理由を見ていきましょう。

【理由1】誰でも書ける簡単な内容だから


体験談やアンケート的なライティング案件は、どうしても報酬は安くなります。「タスク」と呼ばれるお仕事方式に多いですよね。

わたしも、Webライティングを始めたころにはこうした体験に基づく感想文・口コミ的な案件をたくさんこなしました。

飲食店などのお店に行くとアンケートを書かされることがありますが、あれは無報酬ですよね。 良くてクーポンがもらえる程度。

それに比べれば、クラウドソーシングならいくらかの報酬をもらって書くだけマシなのではないか、とすら思います。

文字数も少なく、特別なスキルも不要で、誰にでも書ける簡単な内容だと報酬は安くなるのは仕方のないことではないでしょうか。

もちろん体験談でも、「実際にお店に足を運んで写真を撮影して記事としてしっかりまとめる」といったお仕事だと単価も高くなっていきますよ。

【理由2】相場を知らないクライアントだから


わたしはまったくの未経験からWebライターになりました。はじめは右も左も分かりません。

何も分からないところから、1つずつ自分で調べたりクライアントに教えてもらったりしながら成長してきました。

クライアント側にも同様に、 発注経験がまったくない初心者はいます。

相場が分からないため安すぎる発注額を希望してしまい、「提案が集まらない」と悩んでいる人も。

プロフィールページを見れば、登録したばかりの人かどうかは登録日や評価欄で判断できますよね。

「このクライアントは初心者っぽいな」と感じたら、 自分から妥当な報酬を提案する方法もあります。

「これぐらいの案件なら○円ぐらいが妥当。○円であればぜひ受注したい」といった旨を書き添えて提案すれば、納得してもらいやすいですよ。

【理由3】予算がないけどダメ元で募集しているから


メディアを立ち上げたばかりで予算が無いけど仕事を発注したい、というクライアントもいます。

自身でも報酬が低いことは自覚しつつも、「もしかしたら請け負ってくれる人がいるかもしれない」とダメ元で募集しているんですね。

ライター側も、「報酬は低いけど実績にはなるし、練習がてらやってみよう」という人はいるものです。

実際わたしは、(相場を知らなかったということもありますが)練習のつもりで請け負った案件はありました。

単価が安すぎると感じるならこういう仕事は請けなければいいだけです。クライアント側も、提案が集まらなければ単価を上げて再募集するでしょう。

【理由4】テストライティングとして募集しているから


わたしも発注側で利用してみようと思ったことがあるのですが、怖くて利用には至りませんでした。

良さそうなライターさんを選んだとしても、その後記事が納品されなかったり、思っていたより記事の質が低かったりすれば困りますよね。

これは、どんなクライアントも同じだと思います。

だから、はじめは1記事や5記事など本数も少なめで、なおかつお試し価格で募集する人もいるんです。

お試し価格のような感じで募集されているということになりますね。

クライアントの中にはテストライティングには報酬を出さない人もいます。 無償でテストを受けるのに比べれば、格安でも報酬が出るのはお得なのではないでしょうか。

わたし自身も、はじめに低単価で請け負ったあと、2回目や3回目の継続依頼で単価が上がることはよくありましたよ。

継続依頼の際に単価が上がるかどうかを記載しているプロジェクトはあるので、提案時にチェックするのがおすすめですよ。

さいごに:本人のスキル不足という問題もある

低単価の案件がなぜそんなに単価が安いのか、その理由を4つお伝えしました。

でも実はもう1つ、クライアント側ではなく、ライター側の原因が隠れていることもあるんです。

Webライターとしてのスキルが足りないせいで 普通より時間がかかってしまい、その結果単価が安いと感じる、という状態。

特に、執筆スピードや情報収集の効率の良さといったスキルが無いと1記事仕上げるのにもとても時間がかかってしまいます。

スキルのある人なら3日で終わるような仕事でも、スキルの無い人がやると1週間かかってしまう……みたいなことはありますよね。

前回の記事で、「低単価の仕事も積極的にやるべきだ」とお伝えしました。

単価が低くても経験を積めばある程度のスキルは身に付きますし、スキルが身に付くにつれ、単価の高い仕事が取りやすくなるというスパイラルに入っていけます。

クラウドソーシングで請け負うお仕事は、あくまでも成果に対して報酬が支払われるものであって、生活を保証してくれる制度ではありませんよね。

だからこそはじめは副業として始めてみたり、アルバイトで生活費を稼ぎながら続けたり、といった工夫は必要になるかもしれません。

でも、単価が低い理由が分かれば、「相場を知らなさそうだから妥当な相場を提案してあげよう」など対策はしやすくなるはずです。

単価が低いと思うなら提案しなければいいだけですし、収入がまだ少ないなら、ほかの方法で収入を確保しつつ低単価の案件にもチャレンジしていくほうがいいのではないかと思っていますよ。

【その他の副業記事はこちらからご覧ください】

正社員の副業、48.1%の企業が容認!? 【働き方新時代の実態調査】

サラリーマンの副業。注意すべき点とは?

副業者の人口・職種・年収・労働時間が丸裸|フリーランス実態調査2017

在宅ワークメインのデータ入力業務でどれだけ収入が得られるのかやってみた

RECOMMEND
関連記事