「Webライターになりたいなら1時間に2,000文字書け」4つの理由
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書くスピードだけが大事なんじゃない。でも、早く書く力がわたしを支えてくれた
わたしは未経験からWebライターになり、現在はライティング講師としても活動しています。
講師としてライティングを教えるときに、よく言うのが「1時間に2,000字は書けるようになりましょう」ということです。
ちなみにわたしは、1時間に4,000字ぐらいのペースで書けます。が、いきなり到達できるものでもないですし、まずは2,000字ぐらいは書けるようになるといいかな、と考えています。
もちろん、大事なのはスピードだけではありません。記事の質だって大切ですから、丁寧なリサーチや充分な推敲も必要です。
でも、未経験からライターを始めたわたしでも、執筆スピードを上げることで、早い段階から安定した収入が得られるようになりました。
今回は、わたしが「1時間に2,000字書けるようになりましょう」と言っている理由を4つご紹介します。
文字単価が低くても時給1,000円ペースで稼げる
わたしがWebライターとして独立することを決めたとき、受注していた仕事の平均単価は1文字0.5円でした。
1,000文字の記事を1つ書いて500円ということです。
でも、文字単価が0.5円だったとしても、1時間に2,000字書ければ時給1,000円になります。
「文字単価の高い仕事を請ければそんなに早く書けなくてもいいのでは?」と思われるかもしれません。
でも、高単価のお仕事は競争率も高いですし、継続依頼をもらえている案件の単価を上げていただくことも、すぐにできることではないのです。
未経験から始めて実績の少ないライターにとっては、文字単価を上げることよりも、単価の低い仕事で実績を作っていくほうが現実的なやり方だと思っています。
実績が少ない初期はスピードが武器になる
未経験からwebライターの仕事を始めても、実績はほとんどありません。そして、実績が無いと良い案件を受注しにくいという問題があります。
わたしも、はじめのころはプロジェクトの提案文にこんなことを書いていました。
「このジャンルはタスクで執筆したことがあります」
「学生のころはレポートを書くのが得意でした」
正直、経験豊富なほかのライターに太刀打ちできる気がしませんね。
でも、書くのが早ければ、そのスピードが武器になります。
記事が高品質であることは大前提ですが、「わたしならもっと早く納品できます」だとか「わたしならあと○記事書けます」といったこともアピールになることがあります。
また、請けたプロジェクトは納期を前倒しで納品していくことで、「この人は早く納品してくれるから安心できる」というイメージを持ってもらうこともできましたよ。
書くのが遅いと高単価の案件でも低収入になりやすい
執筆スピードは、本来は案件ごとに異なるものです。
自分の知識や経験だけで書ける記事なら早いですし、自分が知らないジャンルだったりリサーチに時間がかかるものだったりすると遅くなるのは当然ですね。
「1時間に2,000字」というのは、比較的簡単に書ける記事を想定しています。
そして、簡単な内容を1時間で2,000字書けるスピードが無ければ、難しい案件はさらに時間がかかり、結局稼げない、ということになってしまうのです。
たとえば、インタビュー記事だと取材相手にお話を聞かなければならないのでそれだけ時間はかかりますよね。
インタビュー記事は時間がかかるので高単価ですが、「5万円の案件に1週間かかってしまった」という状態では稼げているとは言い難いです。
1時間に2,000字程度は書ける基礎能力が無いと、せっかく高単価の案件をとれても収入としては少ないままになってしまいます。
スピードを意識することでライティング能力を鍛えやすくなる
ライティングというのは、キーボードを打つだけではありません。
記事を書くために必要な資料を集めたり、記事に挿入するための画像を用意するなど、やるべきことはたくさんありますよね。これらの作業も、スピードを意識することで徐々に早くできるようになります。
情報収集や情報の取捨選択、最適な画像の選び方など、文章を書く以外のところでも、もっと効率よく作業できるように意識するのです。
これは野球で言うところの素振りやノックのようなもので、ただ漫然とやるのではなく、「もっと改善できるところは無いか?」と日々考えることで書くことに対する基礎体力がついてきます。
まとめ
1時間に2,000字、というのは、1つの目安にすぎません。そこまで早く書けなくても稼いでいる人はいるでしょうし、書くのが早いからと言って絶対に稼げるようになるわけでもありません。
でも、わたし自身が執筆スピードのおかげで稼げるようになったのは事実です。
執筆スピードが遅ければ、生計を立てられるようになるまでにかなりの時間を要したでしょうし、高単価の案件をとれるようになっても、収入はそこまで上がらなかったでしょう。
低単価でも生活できる程度の収入が得られて、高単価の案件を受けられるようになってからも順調に収入を伸ばせたのは、スピードも意識しながら仕事に取り組んできたことも大きいと感じています。