「1時間に2,000字書く技術」はこうしてつける

・Webライターという仕事はどう説明する? クラウドソーシングを知らない人にも伝えるには
・「Webライターになりたいなら1時間に2,000文字書け」4つの理由
情報収集や構成にかかる時間を短くするにはどうすればいいのか
わたしは、「1時間に2,000字書く技術があればwebライターとして稼ぎやすくなる」と言っています。すると、
「1時間に2,000文字も書けない!」
と言われることも。
でも、1時間に2,000文字を書くのは不可能ではありません。
確かにすぐできることではないし、わたしも、 はじめのころは400字書くのに1時間かかるような状態でした。
1時間に2,000文字以上書くにはどのようなスキルが必要なのか?
今回は執筆スピードを上げるための具体的なスキルについて紹介します。
タイピング速度を上げる
毎日タスク案件をやっているだけでも、ある程度は速くなるはずです。
さらに速く打てるようになるには、練習もしたほうが良いでしょう。
わたしは、無料のタイピングゲームを使って練習しました。有名なのは寿司打ですね。タイピング速度が計測できるキーボー度チェッカーというものもあります。
ちなみに、久しぶりにわたしがやってみたところ……
1秒間のタイプ数は5.5keyでした。だいたいいつも、5key前後です。
わたしは打つのは速いのですが、打ち間違えも多く、ゲームだとスコアが伸びないんですよね(言い訳)。
単語登録で効率化する
よく使う言葉は、ユーザー辞書に単語登録しておくことで効率化できます。
わたしもまだまだ効率化できるな~と思っているのですが、たとえば見出しに使うタグ<h3></h3>などは登録していますよ。
タスクバーの文字のところを右クリックすると、単語登録ができます(Windowsの場合)。
タイムトライアルをする
時間が限られているときのほうが、集中して書けます。
わたしは「○時までに1記事仕上げる」というように時間を区切って取り組んでいました。
タイムトライアルをすると書くのが早くなるだけでなく、 自分の執筆スピードを把握するのにも役立ちます。
「1,000文字の記事を20分で書けるから、1時間で3本。30本の依頼なら10時間で終わるな」と計算できれば、自分が受注できる案件の数も自然とわかりますよね。
プロジェクトに提案するときも、「納期に間に合うかどうか」で悩むことがなくなってきますよ。
情報収集のスピードを上げる
ウェブ検索以外にも、書籍や雑誌から情報収集することもあれば、直接お店などに出向いて取材することもあると思います。
まず意識しておきたいことは、「どう調べれば一番効率がいいか」です。
その場でささっと調べられるという意味では、インターネットは便利です。でも、なんでもかんでもインターネットを頼るのはダメです!
その結果間違った情報を書いてしまったり、どこにでもあるような情報を書いてしまっては、 クライアントからの信頼を失うことになり、効率どころの話ではなくなりますね。
まずは、何について調べるのかをはっきりさせましょう。
たとえば結婚式の費用について書くとしても、それが相場の話なのか、内訳について書くべきなのか? それによって必要な情報も変わりますよね。
「何について書くのか、どんな情報が必要なのか?」を明確にすれば、おのずと調べる方法も見えてくるはず。
専門書を読んで解決する問題なのか、それとも直接電話で問い合わせたほうが確実で早いのか、「どう調べるか」を一番に考えるのが効率化の基本だと思います。
検索スピードを上げる
情報収集の一環としてインターネットで検索することも多いと思いますが、ここの効率化も無視できません。
「相場」「比較」「レシピ」などの言葉は、わざわざ打ち込まなくても検索できることが多いって知っていますか?
たとえば「ミートソース」とだけ入れればミートソースのレシピが出てきますし、「ルンバ ココロボ」と検索すれば勝手にロボット掃除機の比較記事が出てきます。
「結婚式 費用」とだけ検索すれば、結婚式にかかる費用の相場を書いている記事もたくさん出てきます。
細かいところですが、 少ないキーワードでお目当ての情報を取り出すことで効率は良くなりますよ。
他にも検索テクニックはいろいろありますが、まずはGoogleの解説を読んでおくことから始めてみましょう。
⇒Google での検索のコツ
構成のスピードを上げる
わたしは初心者webライター向けのオンラインサロンを主宰しているのですが、メンバーを見ていると、構成に時間がかかる人が多いということが分かります。
「ああでもない、こうでもない」と、うんうん悩みながら構成を考えていると時間がかかります。
わたしの場合は、まず書きたいトピックを箇条書きにしていくスタイルで構成のスピードを上げています。箇条書きにしたあとで、「これはここのトピックの中で解説しよう」とか「これを始めに言ったほうが分かりやすいな」など考えながら構成案を作っていきます。
言葉同士をグループ化したり、順番を入れ替えていくことで、徐々に記事の骨格ができていくイメージ。
もしこの理屈を分かっていてもうまくいかないという方は、 ほかの人の記事をたくさん読んでみるのもおすすめです。
「こういう流れで展開するのいいな」とか「このまとめ方すごい!」といった影響を受けながら、徐々に自分なりのスタイルを作っていくのもいいのではないでしょうか。
知識を深めてすらすら書く
「体験談や自分のブログならすらすら書けるのに、記事作成になると遅くなる」という方も多いです。
要は、もともと自分の中になかったものを調べてまとめて書く、というのが難しいんですね。
でもそれは当然の話で、わたしでも知らないことを書くのは遅いです。ただわたしが違うのは、 知らないことは自分の知識になるまでとことん消化するという点。
あまり知らないジャンルについて書くときには、とにかくインプットをして、それらを自分の中で消化して、誰に見せるわけでもなくてもレポートにまとめます。
ここまですると時間はかかりますが、一度徹底的にインプットしてしまえば、次から同じジャンルを書くときには情報収集の手間が大幅に減り、結果的にはスピードが速くなるんですよ。
すると理解が深まるので、自分の知識をアウトプットする形で書けるようになります。
単なる情報をちゃんと自分の知識に変えてしまえば、自分の言葉で文章が書けるようになりますし、それは早く書けるというだけでなく、 記事に深みやオリジナリティが出る、という意味でも大切なことではないでしょうか。
まとめ:まずは自分の課題を見定めよう
「記事を書くのが遅い」という現象も、具体的に見ていくと「情報収集」や「構成」など細分化できることが分かっていただけたと思います。
まずは「その中で自分は何が遅いのか」という課題を探し、その課題に対するアプローチをとっていけば執筆スピードも上がっていくはずです。
もし、「ここをもう少し詳しく知りたい!」ということがあればお知らせください。なるべくリクエストにはお応えしたいと思っているので、よろしくお願いいたします!