Webライター入門書の決定版! 『成功するWebライターの仕事術』編集者インタビュー

Webライター入門書の決定版! 『成功するWebライターの仕事術』編集者インタビュー
Webライターの基礎ノウハウをまとめた書籍『成功するWebライターの仕事術』が、ランサーズ監修のもと日本実業出版社より刊行。完成を記念して、編集担当の岩﨑麻衣さんにインタビューをしました。現役編集者が語る、成功するWebライターとは?
LANCER SCORE
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やさしく読みやすい文章で解説された一冊。初心者Webライターにオススメです


この度、ランサーズ株式会社監修のもと、Webライターが成功するためのノウハウをまとめた『成功するWebライターの仕事術』が完成いたしました(2018年5月1日 初版発行)。以下記事では、編集を担当された日本実業出版社・岩﨑麻衣さんのインタビューを皆様にお届けします。

スマートフォンの普及により、情報収集のあり方は、近年大きな変化を遂げました。毎日のニュース、ビジネススキル、趣味やゴシップ情報まで……ありとあらゆる情報が、インターネットを経由して届けられています。

そんな社会の変化とともに、Webライターの需要は年々高まっています。また、クラウドソーシングサービスの出現により、”誰でも手軽に始めれる仕事”として、認識されるようになりました。

これからの社会では、「会社員」か「フリーランス」という二者択一の選択肢だけでなく、副業やパラレルワークなど多様な働き方を個人が選択できるようになるとランサーズは信じています。

以下記事をご覧になられたうえで、ぜひ本書を手に取っていただき、”あなたらしい生き方・働き方”に進むうえでの一助になれればと願っています。

Webライターが成功するためのノウハウを網羅的に紹介


ーー はじめに、この本を出版するに至った経緯を教えてください。

弊社はビジネス書の出版を中心としているのですが、近年「Webライター」という職業への注目度が高まっていることを肌で感じており、Webライターに焦点をあてた一冊を作れないかと思ったのがきっかけです。

誰しも実感があると思いますが、人々の情報取得のあり方は、ここ数年で大きく変化してきました。電車内を見渡すと、ほとんどの人がスマホで何かしらの情報に触れています。また、ランサーズさんはじめとするクラウドソーシングで、誰もがWebライティングにチャレンジできるようになりました。

Webライターとして働くことが身近になった今だからこそ、Webライターの入門書を出版したいと思い、企画を進めました。

ーー 本書の構成を教えてください。

本書は二部構成となっています。まず一部では、Web業界の第一線でご活躍されている4名方へのロングインタビューを掲載しています。

トラベルライター・カメラマン・コラムニストの伊佐知美さん、ライティングコミュニティ「sentence」の立ち上げに携わったフリー編集者・ライターの西山武志さん、単書『まいにち ねこ文具』の著者である文具プランナーの福島槙子さん、Webライターでありイラストレーターでもあるヨシムラ ヒロムさんに、Webライターを経て現在のご活躍に至るまでの過程や、Webライティングのコツについてお聞きしました。

続いて二部では、Webライターが抑えておきたい基礎知識やノウハウをまとめております。取材や撮影、執筆テクニックから価格交渉、税の知識など。必要情報を網羅的に、シンプルにお伝えしています。

本書の魅力は、ランサーズさんが監修に入っていただいている点。国内一のクラウドソーシング事業者であり、Webライター登録者数10万人を誇るランサーズさんが監修されていますので、よりリアリティのあるノウハウ本ができたと自負しています。

ーー どんな方にふさわしい一冊なのでしょうか?

私は本書を「Webライター入門書の決定版」だと思っています。ですので、基本的にはWebライティングを始めたいと思っている方、駆け出しのWebライターの方に手にとっていただきたいです。また、経験豊富なWebライターの方にとっては、特に第一部は学びある箇所かと思います。次のステージに進むためのヒントが詰まっているので、ぜひ読んでいただきたいです!

文章を伝える目的や面白さを共有できるライターと仕事がしたい


ーー ライターの方々には、どんなことを意識して執筆されることを期待しますか?

自戒の念も込めてお話させていただくと、「なぜ、その文章を書くのか」という問いを持ち続けることが大切だと思っています。文章は目に見える文字だけでなく、言葉の裏にある書き手の想いを露骨に伝えます。そのため、どんな気持ちで書いているかは、よくも悪くもすぐに読者に見抜かれてしまいます。

だからこそ、文章を書く目的意識に加えて、言葉に意思や表情をつけることができるWebライターはとても素敵だなと思います。

ーー Webライターという仕事は一生続けていくことができる職業だと思いますか?

確信をもって「できる」と思っています。自分が生み出す文章って、数年前と比べてみても驚くほど変わっていたりします。例えば、結婚や子育てなどの人生の転機を経て、文章は色を変えていくので、仕事の質が常に変化(進化)する仕事だと思っています。

ーー 編集者視点から見て、どんなライターさんだと仕事を依頼しやすいですか?

先ほどの話と重複しますが、まずは「なぜ、その文章を書くのか」という目的意識を持ったライターさん。可能であれば、事業上の目的も理解していただけると嬉しいです。

もちろん、質の高い原稿をご執筆くださるだけで、本来は100点だと思うのですが、さらに仕事の志を共有できていると、より高い質の成果を生み出せる気がしています。「仕事を頼む側、頼まれる側」という関係ではなく、二人三脚で共に仕事の目的を共有できる関係性が理想だと思っています。

あとは文章の「面白いと思うポイント」が同じというのも大事かな。面白いと感じるポイントって、人それぞれだと思うのですが、編集者のエモーショナルな意見を共有できたら、文章がよりイキイキすると思っています。

なかには「もうちょっと、どーーんと書いてください」みたいな、長嶋茂雄的な注文もあると聞いたことがあります(笑)。厳密に言語化してライターさんに伝えることが編集者の仕事ですが、言葉では言い表せない感触や空気感もあると思うので、「どーーん」のオーダーを言語化していただけたら、取材で感じた”感触”や”空気感”も読者に届けられると思います。

ーー なるほど、どーーんですか……?

すみません、困惑させてしまって。でも、面白いと思うポイントが違っていても、ライターさんからのご意見を受けて、編集者が新しい気づきや学びをいただくこともたくさんあるので、必須ではありませんよ(笑)。

それでいうと、私が必須だと思うのは「この文章だと誰かが傷つくよね」という認識が同じであること。言葉は、誰かを感動させたり誰かに影響を与えたりする一方で、誰かを傷つけてしまう力もあると思います。自分たちが手掛けた文章で、人を傷つけることは絶対に避けたいので、その認識があっていることは、とても大事だと思っています。

(おわり)

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