日本発のグローバルフリーランサーとして企業活動に貢献

日本発のグローバルフリーランサーとして企業活動に貢献
ランサーズに登録して、自分らしい働き方を体現している人たちを「ランサー」と呼び、活躍目覚ましいランサーを表彰するのが『Lancers of the Year』です。5回目を迎えた今年の『Lancers of the Year 2019』は、ルーキー賞1名を含む6名が受賞。その中でも、オランダ在住で海外から唯一受賞した米山怜子さんに、受賞できた理由やライフスタイルについて伺いました。
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オランダを活動拠点とする米山怜子さんが『Lancer of the Year 2019』を受賞した理由とは?

リサーチャー・コンサルタントとしてオランダを拠点に活動する米山怜子さん。オランダの大学院でMBA(経営修士号)を取得し、現在はフリーランスとして海外企業からリサーチや分析、さらには事業企画やM&A、中小企業を主とする海外進出への実務コンサルティングなどを幅広く手がけるほか、自身の語学取得経験を生かした同時通訳などもおこなっています。

海外在住の米山さんが、なぜランサーズという日本のサービスで『Lancer of the Year 2019』を受賞できたのでしょうか。その秘密の一端をインタビューから紐解いてみます。

遠く離れたオランダ在住だからこそクライアントとのコミュニケーションが大事

――『Lancer of the Year 2019』受賞おめでとうございます。オランダ在住の米山さんが、日本のランサーズでこのような賞を受賞された今の気持ちをお聞かせください。

私が自由な働き方を求めて、ランサーズに出会って2年ほど経ちます。ランサーズを通してお仕事をたくさんいただいて、私自身も成長できました。

いつも私を支えてくださっている尊敬するクライアントさんや、一緒に励まし合って支えてくれているフリーランスの友達に感謝しています。

――現在はリサーチャー・コンサルタントとしてご活躍中の米山さんですが、これまでどのような業務に携わってこられたのでしょうか。

通算10年以上の営業マーケティング戦略立案、それに付随する資料作成などの実務経験があります。大学卒業後、大手上場企業で人材コンサルタントとして1年半勤務した後、外資系企業にてドイツ、シンガポールで計7年半勤務しました。MBA修士号をオランダで取得した後、ランサーズの後押しもあり、現在は独立して1年半が経っています。調査・コンサルティングを主に、市場は日本から東南アジア、ロシアも含む欧州全域を対象に行なっています。

――ランサーズの後押しがあって独立されたとのことですが、フリーランスとして活動を始めたのはいつごろですか。

2017年5月です。オランダ系企業からフリーランス契約で週3回のオファーをいただいたのと、ランサーズで少しずつ受注が増えてきていたのがきっかけでした。ランサーズに登録したのは2017年2月です。

――ランサーズの利用を始めて、まず何から着手されたのでしょうか。

初めは実績がないため、できるだけ多くの案件を受注するために募集案件への提案を重ねていました。お互い顔が見えないため、特に言葉遣いや対応には気をつけてコミュニケーションを取っていました。

ランサーズはBtoCさらにCtoCマッチングの傾向や、Airbnbと同じ相互レビューによる評価システムやエスクロー制度が画期的だと感じ、ユーザビリティも高かったので、他社も登録していたものの、ランサーズに集中して仕事の提案をしていました。

加えて地理的にクライアントさんとの距離があるため受注ができないのではと不安もありましたが、時間制ではなくプロジェクト単位という受け方だからこそ、そしてメッセージやテレビ会議での対応を通じて信頼関係を構築できたからこそ、海外にいる私とでもビジネスが成立したのだと、これらのプラットフォームやテクノロジーに感謝しています。

――ランサーズでの受注が増えてきたとのことですが、受注を増やすために何か工夫されたことはありますか。

応募したプロジェクトにお断りのメールをいただいたときは、必ずメールへの御礼と、「今回、お役に立てずに大変残念です。もしお時間があれば、私の提案のどこが劣っていたのか(改善できるか)、次につなげるため教えていただければ幸いです」と伝えていました。

幸い、親切でやさしいクライアントさんが多かったので、提案の具体性・納期・経験など教えてくれる方が多く、「発注側の立場で、どのようなランサーを選びたいのか」を、失敗を重ねながら学ぶことができました。こうしたトライ&エラーを繰り返すうち、次第に受注案件が増えていったという流れです。

ダラダラにならないようにメリハリのあるスケジュールで仕事をする

――ところで、オランダ在住の米山さんは、どのような生活リズムでお仕事をされているのでしょうか。

出張がないときは7時半ごろ起きて、夫とともに朝食を食べ、8時に彼を送り出してから、だいたい18時まで仕事をします。家で仕事をすることが多いため、ダラダラしないよう極力18時までに終わらせるように努力しています。

また、ビデオ電話やSkypeで平均週に2回はクライアントさんとの会議やコンサルティング業務がありますので、人との関係も保ちながらメリハリを付けて生活できているのではと思います。

――やはりフリーランスで仕事をするには、生活にメリハリを付けることが重要なのですね。実際、フリーランスとしてやっていけるという自信が持てるようになったのは、独立してどれくらい経ってからですか。

フリーランスとして活動を始めてから数か月後に、以前の月収程度稼げていたことに気づいたときは、数字で見えたので自信になりました。でも1年目は毎月一定ではなかったため、不安もありました。3年目に入った現在は、ランサーズも含め信頼できるクライアントさんも増えたので、少し安定しています。

世界的にも増加しているフリーランスという働き方。まずは片足でも突っ込んでみて!

――ランサーズや信頼できるクライアントが増えたことで、仕事も増えている米山さんですが、ランサーズのようなフリーランス向けサービス経由の仕事は、これからも増えていくと思いますか。

今後、確実に増えていくと思います。ヨーロッパでもフリーランスの数は上昇傾向で、欧州委員会の2017年のレポートには、欧州では14%の人が自営業とあります。欧州は日本やアメリカと比較しても被雇用者の待遇が厚いぶん、この上昇傾向はグローバルなトレンドとして顕著です。テクノロジーとそれを支えるプラットフォーム、ミレニアル世代の働き方への考え方が、その傾向を後押ししています。

これらの傾向を背景に、フリーランスに関わるビジネスの成長と、彼らの立場、権利の強化は確実にされていくものと私は思います。その活動を実践している立場として、海外からでも日本企業に貢献できる「日本発のグローバルフリーランサー」として、これからも各活動へ貢献していきたいです。

――フリーランスの活動は、よりグローバルになっていくということですね。それでは、米山さんご自身は今後フリーランスとして、どんなことをやってみたいと思っていますか。

まずは、これからも信頼できるクライアントさんを多く作っていくことですね。この1年半でオン/オフラインを通じ、さまざまなクライアントさんの仕事を実現し、さらにそのクライアントさんがさまざまなことを私に教え、導いてくれました。ランサーズからもランサーズプロやトップページの掲載を受け、自己の自信や道のりを切り拓いてもらいました。

私の得意分野である海外進出支援を軸に、少しでも多くの日本企業・個人のクライアントさんに貢献することが現在の目標です。今後はより長期的に支え合えるクライアントさんや、一緒に仕事のできるパートナーを増やし、彼らとともに私も成長していきたいです。

――高い理想と実現力を感じる目標ですね。それでは最後になりますが、これからランサーズに登録してフリーランスとして活動しようと思っている方々に、メッセージをいただけますか。

もし自由な働き方、フリーランスに少しでも興味があるのであれば、ランサーズやその他のサイトに登録してみるといいと思います。私も、それがきっかけとなって独立した者の一部ですから。

迷っている人は、まずは自分の好きなこと・得意なことで副業として片足だけでも突っ込んでみてください。意外と楽しく仕事が舞い込んでくるかもしれませんし、何よりも自分の好きなこと・得意なことを社会から求められていることに活かすということは、お金以外にも「やりがいと自分の成長」という貴重な資産を生んでくれます。

(おわり)

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