副業と保険料のつながり
そもそも副業とはなんなのか?
副業とは、本業とは別に収入を得るための仕事のことを指します。就労形態によって、アルバイト(常用)・日雇い派遣・在宅・内職などに分類されます。
代表的な副業がライターやデザイン作成など空いた時間を有効活用し自分の得意分野を生かせます。企業側(依頼主)も社内では見つからなかったアイディアが発見できるなど、お互いのメリットもあります。
不景気な今、副業をされている方や始めようと思っている方も多いのではないでしょうか?
マイナンバー制度で気づく副業と保険料
2016年より導入される「マイナンバー制度」ですが、国民一人ひとりに個別番号が割り振られるのです。
国はこの番号を管理することで、個人の所得や納税額が一目でチェックできるようになるそうです。行政機関などに提出していた書類の手間が省けたりと、色々なメリットがあるのです。
そして、会社勤めをしている方は勤務先へ自分や家族のマイナンバーを提示する必要があるのです。そんなマイナンバー制度が始まると、収入額や納税額から副業をしている事に気づかれてしまい社会保険料が上がるのでは? という話があるようです。
住民税や所得税は、所得により金額が変動するので副業で所得が増えるとお給料から天引きされる金額も大きくなります。すると、会社側としては別に収入源があるのでは?と気づくそうです。
だとしたら保険料は関係ないのでは? そんな副業と保険料の気になる関係を詳しく調べていきましょう。
副業をすると保険料はどうなるの?
会社勤務をされている方は経験があると思いますが、お給料から必ず引かれる社会保険料(健康保険料・厚生年金・介護保険料・雇用保険料・労災保険など)。
これらは、給与額によって支払いをする保険料金額が変わるのです。そして、残業代も増税の対象となるので、所得額が高くなり仕事をしたのに手元に残る収入が減っていくなんてことも起こり得るのです。
- 介護保険料各都道府県により異なりますので。保険料額表を参照ください
- 雇用保険料報酬額×雇用保険率
- 保険料報酬額×労災保険率
短時間バイトの副業などでは、社会保険への加入はしないので副業の収入から社会保険料は上がりません。
そして社会保険料を決める方法が、本業の4月から6月の3ヶ月を基準に計算します。その期間中にたくさん残業をしてしまうと社会保険料が高い金額になってしまいます。
そう考えるとやはり、会社の規約で副業が可能であれば残業する時間を副業へ振り替えたほうが所得は増え納税額が上がるものの保険料が上がらないので得なのではないでしょうか?
副業の確定申告
副業で保険料が変わらないということがわかったと思いますが、しっかりとした仕事に変わりはないので所得額によっては確定申告が必要になります。
これから副業を始めようと思っている方などは、これからお話することを覚えておいて損はないと思います。現在では、下の方に記載している金額以上の場合は申告が必要となります。
- 社員・パートの方が給料と別に年間所得20万円以上であった場合申告の必要あり
- 専業主婦・扶養されている方が年間所得38万円以上であった場合申告の必要あり
やはり、こういう申告は正確にしておきたいですね。確定申告の際、住民税の納付方法によって副業をしていることが会社へ気づかれることもあります。
副業が許されている会社だけれど、気づかれたくないという方も少なくないと思います。そこで、会社に気づかれにくい申告の仕方を覚えておいてください。
申告の際、住民税の徴収方法を選ぶのですが「特別徴収」ではなく「普通徴収」にすると、会社ではなく自宅に請求書が届くので気づかれずに税金を納付することができるんです。
少しの手間で自分らしくWワーク生活を楽しんでみてください。これで、副業をすることで気になる保険料・確定申告の事がなんとなくでもわかってもらえたなら副業への楽しみが増えるかと思います。
副業と保険料のまとめ
副業をすることで、保険料が上がる心配をせず自分の時間を有効活用できるのはとても働きやすく最大のメリットだと思います。そして、現在子供がいて仕事をしたいのだけれど、家庭が気になりなかなか就職活動ができない方や、自分の可能性を試してみたいと考えるそんな方にこそ始めて欲しいというのが本音です。
これからもっと副業をされる方が増えると思います。そして、会社の規定に反するようなことはおやめください。両方の仕事がしっかりできてこその収入増加につながります。保険料のことや確定申告など難しいこともありますが難しく考えすぎず、いろんなことにチャレンジできるということを楽しんでみてください。
それは、自分のスキルアップにも繋がる一歩だと思います。副業を始めることで、気なっていた保険料や納税の心配をせず家計を安定させてみませんか?