好奇心さえあれば楽しめるのが、ランサーという働き方の魅力|ルーキーランサー賞|山田 祐太

好奇心さえあれば楽しめるのが、ランサーという働き方の魅力|ルーキーランサー賞|山田 祐太
21歳にしてフリーランスの道を歩き続ける山田 祐太(やまだ ゆうた)さん。自らWeb上で仲間を見つけ、オンライン上でひとつのプロジェクトを協業していく。新しい働き方のスタートを成功させた、Lancer of the Year 2015『ルーキーランサー賞』の受賞者インタビュー。
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若手ランサー率いるルーキーチームのテイクオフ。

 
Lancer of the Year 2015にて、一年間で、最も急激な成長を遂げた人に贈られる『ルーキーランサー賞』。見事、受賞したのは、1993年生まれのホープ山田 祐太さんです。
 
大阪府堺市でフリーのWebディレクターとして活躍する山田さんがランサーになったのは、2014年3月。もともとは発注者としてランサーズを利用し、努力を積み重ねることでフリーランスへの道を切り拓きました。
 
ランサーズで活躍するフリーのWebディレクターの理想形のひとつ、フリーのエンジニアやデザイナーとチームを組んでWebサイトの制作を手掛けています。
 
ランサーとして登録した初月は、受注件数0というスタート。数か月間の苦労の末、クライアントから信頼される提案方法やコミュニケーション手法を確立してきたそうです。
 
若きランサーとそのチームで獲得した『ルーキーランサー賞』。無限の可能性が広がる山田さんとチームは、どのような船出をしてどこへ向かうのか。注目の若手フリーランスを紹介します。
 

いつしか、継続した努力を認められる日がくる。

 
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― この度は『ルーキーランサー賞』を受賞なさいました。まず、喜びの声を聞かせてください。
 
山田:この様な賞を頂けるとは思っておりませんでしたので、最初は驚きました。ランサーズを使い始めた頃を思い返すと、最初は本当に受注できなかったんですね。初月は0件という結果。その後も3ヵ月くらいは、まともに受注できませんでした。
 
その間にトライ&エラーを何度も繰り返して、少しずつ発注いただけるようになって。4ヶ月目くらいからですかね、一気に受注が増えたのは。本当に、コツコツと小さな努力を積み重ねていったイメージです。
 
この賞をいただけたことで、そういった努力が認められたように思えて、本当に嬉しいです。これからも継続して、もっと上を目指して頑張ろうと決意するきっかけになりました。
 

フリーのWebディレクターとして、フリーランスたちをまとめ上げる。

 
― 山田さんは1993年生まれの21歳ということで、若くしてフリーランスとして活躍なさっていますね。フリーランスを目指すきっかけは何だったのでしょうか。
 
山田:実は、もともとフリーランサーを目指していたわけではないんです。2011年に高校を卒業してから、個人でECサイトの運営するなど、自身でビジネスを始めてみたのがきっかけになります。
 
最初はランサーではなく、発注する側でした。それが、自分の運営するサイトをより良くしていこうと試行錯誤した結果、Webディレクターとして成果を出せるようになった。
 
2014年からはランサーとして、チームを組んでWebサイトの作成全般を請け負うようになりました。仕事はデザイナー3名、コーダー3名で行なっています。普段は同じ場所で働いておらず、Web上でひとつのプロジェクトを完遂させているという、これもフリーランサーらしい仕事の仕方かなと思います。
 
― ご自身がフリーランスでありながら、他のフリーランスを取りまとめて、フリーのWebディレクターとして活躍なさっているわけですね。
 
山田:デザインやコーディングという専門分野については、自分ではなく得意なメンバーに任せるのがスマートだと思っています。このやり方にしたため、私はクライアントとのコミュニケーションなどディレクター業に専念できる。おかげで、クオリティについては一定以上を担保できているのではと自負しています。
 
チームメンバーはWeb上で探しだし、面談を行なった上で、個々のつくったサイトやデザインを確認してから編成するようにしています。ただしクオリティ維持のために、デザインやサイトの実装については必ず自分で確認をする。クライアントの意向に沿った品質になっているかをチェックするのが役割です。
 

夢は大きく柔軟に。でも、仕事のスタイルは変えない。

 
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― 高校時代までの友人には、フリーランスとして働いている人は少ないんじゃないかと思うんですね。それによって相談できる相手がまわりにいないのかなと想像しています。それでも活躍できているのは、ご自身の中で工夫していることがあるのではないでしょうか?
 
山田:はじめの数ヵ月、まったく受注ができなかった頃の工夫が活きていると思ってます。
 
まず工夫したのは、クライアントへのレスポンス。発注者に不安を抱かせないように、出来る限り最速での返信や連絡を心がけました。また提案文を作成するときには、完成形をイメージしやすいようにと、近しいWebサイトを例に挙げながらのコミュニケーションを取っています。
 
レスポンスにしても提案方法にしても、クライアントに安心してもらうための工夫ですね。こういう一つひとつのコミュニケーションを丁寧に、かつ素早く行なうことにはこだわっています。
 
― なるほど。丁寧な仕事ぶりがクライアントからの評価につながっているんですね。フリーランスとして活動を始めてから1年ほどですが、今後の目標はどんなものがあるんですか?
 
山田:Webサイトの制作だけでなく、Webサービス全体に関わることをやってみたいと思ってます。サービス全体を俯瞰して考え、その中でWebサイトをどう位置付けていくか……みたいな提案をしたりですね。
 
同時に経営にも興味があります。法人を設立するというのもひとつの選択でしょうし、仕事として経営にからんでいくというのもありますよね。色んな可能性を模索しています。ただ具体的なプランよりも、トライ&エラーを繰り返して、クライアントや関わる人からの信用を得ていくのが今の自分のスタイルです。
 
この仕事をはじめて一年なので、次のフェーズに行きたい気持ちはあります。でも、コツコツと積み上げて信頼を獲得していくというスタイルは、変わらずに続けていきたいです。
 

好奇心と向上心で、フリーランスとして成長を続けたい。

 
― 最後に、フリーランスとして働いて良かったことを教えてください。そして、山田さんのようにこれからフリーランスを目指す若手の人に、アドバイスがあればお願いします。
 
山田:フリーランスのメリットは、やはり時間の融通が利くこと。納期をずらすことはできませんが、通勤時間や雑務に追われることがないので、新しいことに挑戦しやすいと思います。
 
またクラウドソーシングで新しい仕事を獲得するというのは、身近にはない新しい出会いがあり、新しい事柄を学ぶ機会になります。自分のようにまだまだ社会経験が少ない人間にとって、とても勉強になるんですよね。未知の領域でも学びの機会と捉えて吸収していく。そういった向上心や好奇心があれば、大きく成長できると思ってます。
 
最後にアドバイス……というとエラそうなので、自分の気をつけていることを紹介させていただきますね。
 
「ランサーズ上で受注しチームで仕事をする」というスタイルは、誰かを模範にしたわけではありません。自身の中で挑戦と失敗を繰り返して確立できました。当初はクライアントやチームメンバーに迷惑をかけたことがあるかもしれませんが、大事にしたいのは同じミスを繰り返さないこと。クライアントはもちろんですが、メンバーともコミュニケーションを取りながら改善を続けていくことが大事だと思います。
 
― ありがとうございました。山田さんをはじめチームの皆さんの、若さと誠実さが多くの仕事につながっているのだと思いました。これからも大活躍、期待しています。
 
<ライター:城戸内大介/Kidouchi Daisuke>
 
山田 祐太 プロフィールページ
 
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