「働くの最前線」リアルな声、次々と。 − イベントレポート

「ワーク・ライフバランス」「フリーランス」「転職」―――このような言葉を聞いて興味を持つ方も多いでしょう。
先日開催された「ワーク・シフトカンファレンス」は現代のワークスタイルに新たな風をもたらすスペシャリストの方々のお話を、わずか数メートルの距離で聞ける機会となりました。
当日は、「新しい働き方」というテーマで様々な切り口から働き方に関する意見が出され、登壇者からは起業に至る経緯や、現在の日本の働き方をどのように見ているか等、普段なかなか得られないリアルなお話を聞くことができました。
4部構成という盛りだくさんなプログラムで開催されたイベントの中身を少しだけ紹介いたします。
一言、一言に会場中が惹きこまれる―高宮氏スピーチ
イベント開始直後、グロービス・キャピタル・パートナーズ/高宮パートナーによるスピーチによって会場全体が惹きこまれます。
高宮氏によるプロフェッショナルとして生きるための10個のヒントは、そのどれもが大学在学時から現在までの同氏の経験に基づくもので、過去の失敗や成功体験を主体としたスピーチは説得力がありました。
また、今日から実践できるものが多く、今後新たなキャリアを築いていく方々の後押しをしてくれたのではないでしょうか。
プロフェッショナルとして生きるための10個のヒント
- 「想いのあること」「得意なこと」「求められていること」
- プライベートと仕事の区別はナンセンス
- 常に価値を出す「お前の価値は何だ?」
- Give&Give巡り巡って帰ってくる
- 仮説でもいいのでやりたいと思ったらまずやってみよう
- 機会は芋づる式につながっている
- 正しい大人ほど助けてくれる
- 自分が勝負する所を見極める
- 自分ならではのエッジを積み重ねて強みとする
- 成長カーブが急な場に身をおく
30分という短い時間ではありましたが、高宮氏の半生のエッセンスが詰まった実りある時間でした。参加者もその考えを吸収しようとメモをとる姿が見られました。
あふれる、魅力と熱。活発なやりとり、ディスカッションだけでは収まらず
その後、ベンチャー企業4社によるプレゼンテーションに移りました。10分という時間内で自社のサービスや自身のプロフィールなどを紹介していただきました。ユニークなスライドやトーク術を巧みに使ったプレゼンテーションは非常に魅力的でした。
休憩を挟んで、メインイベントであるパネルディスカッションが行われています。2部構成で行われた今回はどちらも短い時間ではあったものの、今後広まっていくだろう新しい働き方についての提言がなされ、活発な意見交換となりました。パネリストの方々は皆さん熱のある話しぶりでキラキラと輝いていました。
第一部「女性の新しい働き方とその可能性」ではサイボウズ(株)/山田取締役副社長の「ワークライフバランスの支援制度」のお話を中心に議論が広がりを見せます。同社では時間と場所にとらわれない「ウルトラワーク」を導入するほか、ワークライフバランスをそれぞれの生活の変化に合わせて切り替えることができるPS/DS制度など今までにない取り組みに挑戦し続けています。
この制度をもとに女性自身、フリーランス、女性を支援する側など多様な立場から女性の働き方について考えが飛び交いました。
第二部「働き方の未来図」では現場を知る登壇者ならではの新鮮で斬新な意見に参加者の方々も興奮の色が伺えました。特にIT業界のトレンドに関しては今までにない視点からの意見が頻出し、笑いを含ませながらの充実した内容となりました。
質疑応答の時間では、この場でしか聞けないとあって、自社で利用している働き方のシステム等、興味深い質問がなされました。
印象的であったのは、登壇者のみなさんが共通して「とにかくやってみる、挑戦してみる」というお話をされていたことです。
その後の懇親会では参加者・登壇者分け隔てなくざっくばらんに会話を楽しみました。普段なかなかお会いできない方々とお話ができる機会とあって参加者のみなさんは積極的に話の輪に参加していたようです。
約1時間の懇親会終了後には、面白かった、まだ話足りない、といった声が聞こえ、大盛況のうちにイベントは幕を閉じました。
今後もランサーズでは、未来の働き方に関する勉強会を続けていきますので、何卒よろしくお願いいたします。
【ご参考】
■「ワーク・シフト カンファレンス」イベントオリジナルページ(外部リンク)
http://eventregist.com/e/WORKSHIFT2013_tokyo