人生はシャッターチャンスと同じ! 一瞬の好機を逃さず、歩み始めた若きフリーカメラマン

人生はシャッターチャンスと同じ! 一瞬の好機を逃さず、歩み始めた若きフリーカメラマン
会社から離れ、フリーになることは勇気がいるものです。多くの方が一度は躊躇してしまうことでしょう。しかし、現在フリーカメラマンとして活動する松宮 一真さんは、迷いなく独立を決意しました。彼はなぜ、迷うことなくフリーランスへ転身できたのか。その秘密は会社員時代の準備と心構えに隠されていました。フリーランス志望の方に向けた、独立で躓かないためのヒントをお届けします。
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フリーランスとして独立後、順調にスタートするために何が必要なのか?

現在、イベントやセミナー、個人写真の撮影を中心に活動しているフリーカメラマン・松宮 一真さん。現在、25歳の若手フリーランスです。

大学時代に著書『ユダヤ人大富豪の教え』などを手掛けた作家・本田 健さんのもとでインターンを経験。そこで、カメラと出会い、以後ずっと魅入られてきました。

カメラの世界に魅力を感じながらも会社員生活を続けていた松宮さん。独立には大きな迷いはなかったと語る彼ですが、なぜ躊躇なくフリーランスの道を選択することができたのでしょうか?

その秘密は、会社員時代から取り組んできた仕事への向き合い方と準備に隠されていました。フリーランスを志す方、そして彼と同じように歩み始めたフリーランスにとって1つのヒントとなるインタビューです。

クラーク・リトルの写真に釘付けに! 以来、カメラマンになるのが夢でした

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ー カメラの世界に興味をもたれたきっかけを教えてください

まず、カメラに触れるようになったのは大学3年生のころです。インターンとして作家・本田 健さんのもとで働くことになり、イベントの写真撮影を任されるようになったのです。

そして、本格的に写真の世界に魅入られたきっかけは、クラーク・リトル氏の写真に出会ってから。ハワイ・ノースショアの波を中心とした彼の作品は、海の一瞬の輝きをとらえており、それまでの写真への価値観を一変させました。

当時を振り返ると、就職するか、フリーカメラマンになるか、先輩カメラマンのもとで勉強するかという3つの選択肢がありました。ただ、結局カメラの道に進むことなく、「とりあえず就職しよう!」といった感じで、システム系の会社に入りました。

でも、仕事があわなかったのか、ストレスでげっそり痩せてしまいました。身長は172cmあるのに、体重は40kg前半に。配属希望を問われても答えられない始末。1社目の会社では、自分のやりたいことが見つけらませんでした。

そんなこともあり、すぐに転職し、2社目では独立開業支援のメディアに携わることになりました。その会社では、学生時代にやっていたイベント企画や写真撮影の経験が活き、充実感を得ながら日々を過ごすことができました。

ー では、なぜフリーランスとして独立したのですか?

転職して2年弱が経ったころでしょうか。仕事の関係で独立した方の話を聞くことが多いこともあり、自分自身の夢とかやりたいことを考える機会が増えたのです。「僕の夢ってなんだっけ」と。

考えてみると、クラーク・リトルの写真に出会ってから、ずっと胸の奥には「カメラマンになりたい!」という夢を持ち続けていました。

会社で歳とともにキャリアアップしていくという道もありましたが、夢を諦めきれず、カメラマンにチャレンジすることにしたのです。

チャンスは誰にでも平等に訪れる。確実に掴むための準備と反射神経が結果を生み出す

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ー 夢を追ってフリーカメラマンになられたわけですが、独立に迷いはなかったのですか?

会社員時代から準備をしていたので、大きな迷いはありませんでした。これは私の考えですが、人生のチャンスって誰しも平等に訪れると思うんです。

でも、一瞬しかやってこない。だから、そのチャンスをものにできるように常日頃から準備し、即座に食らいつく姿勢が重要だと思うのです。

その点でいうと、会社員時代から「自分はカメラマンである!」と周囲に発信し続けていました。そして、声を掛けられたときにすぐポートフォリオを見せ、どんな写真が撮れるのか、何を得意としているのか伝えれるよう準備し、アピールしていました。

「写真のことで依頼があったら、ご連絡ください」と周りに声を掛けていたおかげで、会社員時代から依頼が舞い込み、独立後すぐに案件受注できる形をつくることができました。

会社員でも事業主の意識で働くことで、仕事の取組み方は大きく変わる

とても重要だと感じていることがもう一つ。それは『会社員時代から1人の個人事業主という意識で仕事をすること』です。営業職ならば、フリーの営業マンとして会社と契約しているというイメージ。

そして、会社や部署、上司といった顧客を満足させ、来月も契約してもらえるように何をすべきか考え、仕事に取り組むのです。

あくまで意識上の話ですが、『勝手に給料が振り込まれる』というモチベーションから、『報酬を得るにはどうすべきか』という姿勢へ考えが変わり、独立時の練習になります。

また、独立についても私はまず「週末起業」や「副業」のように徐々にスタートしていくのがよいと思います。捉え方を変えると、会社って毎月20万円の報酬を与えてくれる、とても優良な顧客だと考えられますよね。

とすると、こんなにもいい顧客がいるにも関わらず、いきなり0からフリーになるのは少し無謀だとも思うのです。独立が不安という方は、限りなく0に近い形でスタートしようとするから、躊躇してしまうのではないでしょうか。

まずは雇われているという意識ではなく、事業主という意識で会社と向き合う。次に会社の仕事もしながら、社外に繋がりを作っていく。

そして、会社という、毎月20万円の報酬を与えてくれる優良顧客を上回る取引先ができたら、ようやくフリーとして独立する、という順序がリスクを避ける考え方だと思います。

室内の照明

ー カメラマンとしての目標を聞かせてください

将来的にはブライダルフォトを中心に撮影、プロデュースしていきたいと思います。結婚式の写真って、実は相当難しい。照明は目まぐるしく変わりますし、何より撮りなおしは絶対にきかない。チャンスは一度しかないのです。ちょっぴり、人生にも似ていますね。

その家族にとって、ブライダルフォトは全ての始まりです。その後、お子さんが生まれていろいろな写真が撮られるとは思いますが、全体の印象を決めるのがブライダルフォトなのです。

お客さんの人生を彩り、人の思い出を繋いでいく。そんなブライダルフォトを撮影できるカメラマンを目指したいと思います。

― では最後に、フリーランスとしてどのように人生を歩んでいきたいかを教えてください

どんなに年をとっても、自分の仕事に情熱を燃やし続けられるフリーランスでありたいです。これは父親の背中を見て感じました。

父は小学校の教師をしているのですが、幼少のころからずっと、生徒のために情熱を注ぎ続けています。幼心に、そんな父親の姿をかっこいいと感じたものです。

私も今後の人生で結婚、子育てと経験することと思いますが、いつまでもカメラマンとして情熱を燃やし続け、いつの日か子どもたちにかっこいい! と思われる父親になりたいと思います。

(おわり)

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