【LOY 10th 記念記事】変化し続けるライティングの世界

【LOY 10th 記念記事】変化し続けるライティングの世界
ビジネスピッチに参加することになったプレゼンターの方へのインタビュー、第5弾をお届けします。
LANCER SCORE
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初めまして。堂本と申します。普段は翻訳や英語学習のコーチング、海外向けサービスのSEO などをLancers を通してお手伝いさせて頂いておりますが、ひょんなことからLancer of the year10周年のお手伝いもさせて頂くことになりました。具体的には、このLOY 10thというイベントの中で『ビジネスアイデアのピッチコンテスト』を開催することになり、これのお手伝いをさせて頂いております。

今回は、この度のコンテストに参加する方を対象に、現状のお仕事についてなどを広くインタビューした記事を公開します。今回インタビューにご回答頂いたのは、大橋博之さんです。

大橋さんのプロフィールは【こちらから】ご確認ください。

 

今のライティング業界について

Q. 大橋さんはインタビューライターとして活動されていますが、ライティング業界におけるインタビューライティングとはどういった位置づけなのでしょうか。

ライティング業界の状況は急激に変化しているように感じます。もっとも大きな要因はChatGPTなどの生成AIの登場です。多くのライターが領域とするSEO記事作成はAIに取って代わられつつあるようです。ライターがAIに仕事を奪われないようにするためには、ライター自身がより高度な付加価値を付けなければなりません。また、そうした状況に不安を感じるライターは、AI では書けない一次情報であるインタビュー記事へと移行しつつあるようです。

実際、僕がインタビューライターを名乗りだした頃、インタビューライターはそんなに多くはなかったのに、今は多くのライターがインタビューライターを名乗っています。
そうすると、僕自身のインタビューライターという仕事の在り方を見直すだけでなく、新しい在り方も模索する必要が出てきました。今回、「SFプロトタイピング」をテーマにピッチコンテストに応募させて頂いたのは、その在り方のひとつを提案できればと思ったからです。

 

ライティングは単価が安い?

Q. ライティング業というと、一般的には『単価が安い』という印象もあるかもしれません。こういった印象について、どう思われますか?

一般的にクライアントは安い価格で記事を発注したいと思っています。「ライティングは単価が安い」とよく言われますが、Lancersを利用するライターは、自分が希望する価格で提案できるので、クライアントの希望額が安いと思えば、提案しなければよいだけのことです。自分で価格を決められるのがLancersの良いところです。ただし、その価格で受注できるかは別物ですが・・・。
初心者ライターは、安くでも受け、実績を作り、少しづつ単価を上げて行くことです。僕自身、「面白そうだ、この仕事は取りたい」と思ったら安く設定して提案します。

また、僕はLancersで発注もするのですが、「初回のみ安くする』という戦略をとる人を見かけます。が、個人的にはおすすめできません。お願いして良い出来だったので、継続したいと思っても、次がやたいと高いということがあったからです。「初回のみ安くする』という戦略を取る人は、「良い出来なら次は高くても依頼してくれるだろう」と考えているのでしょうが、予算が限られているので、次は高くして、というのはなかなか出来ません。最初から決まった価格で安定して発注できるとありがたいです。

ライターに限らず、優れたフリーランスは自分の単価をしっかりと設定しています。自分が提供できるサービスに対して、自分の価値の値付けを行っているからです。例えば予算が限られている案件に対して提案する場合にも、自分の単価をしっかりと伝えた上で検討してもらうというようなことはやっていって良いとは思います。

 

インタビューライティングの難しさ

Q. インタビューライターという仕事の難しさについて、もし良ければ教えてください。

クライアント一人ひとりとの関係が異なることです。冗談が通じるクライアントもいれば、そうでないクライアントもいます。早い段階でクライアントを理解し、適応していく柔軟性が求められます。したがって、「こうすれば良い』というような特定のやり方があるわけではありません。
また、インタビューの目的や、インタビューされる側が伝えたいこと、インタビュー記事を読む人の期待感など、様々な要素を踏まえて記事を執筆する必要があります。そうした総合的な判断やバランス感覚を持つライターは多くないので、その意味で難しい仕事だとも言えます。

 

これからのライターへのアドバイス

Q. 長らくライターとして活動している立場から、他のフリーランスにアドバイスして頂けることは何かありますか?

先の質問からも繋がるところですが、重要なのは「クライアントが何を期待しているのか」ということです。そこをしっかりと抑えられれば、予算面の摺り合わせも可能になると考えています。

そのためには、Lancersのクライアントの募集文はちゃんと読むことが大事です。提案に定型文を適当に送っているだけでは、そういう仕事をする人だと思われてしまいますし、その定型文が的外れでは受注するのは難しいです。クライアントの募集文を読み、何を期待しているかを理解し、その上でどういった提案や仕事ができるかを伝えることが大切です。

 

大橋博之
https://www.lancers.jp/profile/GARAMON

インタビューライターで培った経験を許に、SFプロトタイピングという新しいメソッドを提供する事業を展開します。

1. 徳間書店の雑誌『アニメージュ』の特派記者としてスタート。
2. NECの関連会社でPR・販促とweb制作に従事(19年間)。
3. webメディアの編集プロダクションに勤務。編集者として従事。
4. 現在、フリーランスとして、インタビュー記事を中心に執筆。

東京・五反田にあるオフィスを拠点として、年間で約200件のインタビュー&執筆を行っています。

 

【執筆者】堂本秋次
https://www.lancers.jp/profile/AkitsuguDomoto

・Lancer of the year 2016 / 2022をW受賞
・メインでは翻訳家やSEOの専門家、英語学習の専門家としてお仕事を頂いております。
・メイン以外でもプロジェクト管理やSEOマネジメントなどのお仕事を頂いております。
・例えば上記の記事のような内容をそのままSEOワードを取り込んで英語で書くようなことも可能です。
・YouTubeもやったりしています。

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