クラウドソーシングで初心者が月5万稼ぐためには?稼ぎにくい理由と解決方法を解説

目次
クラウドソーシングで月5万円は十分可能!
結論から言えば、特別なスキルを持たない方でもクラウドソーシングで月5万円を得ることは十分に可能です。
まずは、仕事別の単価相場および、本記事でおすすめする「ライティング」の仕事について解説します。
仕事内容別の単価相場一覧
クラウドソーシングサイトのひとつ「ランサーズ」にアップされている案件より、仕事内容別に、難易度・特徴・単価相場と具体例について比較表にまとめましたのでご覧ください。
仕事内容 | 難易度 | 特徴 | 単価相場と具体例 |
---|---|---|---|
データ入力 | 低 | ECサイトの商品情報入力または調査&入力の仕事がメイン 特別なスキルは不要 | ・1件当たりの単価を示す場合:入力1件あたり5円、出品1件あたり40円など ・月額報酬提示の場合:月2~5万円など |
文字起こし | 低 | 音声データの内容を文字に起こす 特別なスキルは不要 音声の分数と報酬額を明示 | 報酬例1:約67分:7000円 報酬例2:1分あたり:30円 |
案内事務 | 低~中 | データ入力と自宅での電話ソフトを使った案内業務 | 固定給+実績報酬の例 【固定給】 月額10,000円 【固定給】 難易度低:450円×実績件数 難易度高:2,500円×実績件数 |
ライティング | 低~高 | 初心者向けから専門性を求められる案件まで幅広く選択肢が多い 報酬は文字単価または文字数+報酬額 | 初心者では1円までの案件が比較的採用されやすい 経験値を積むと文字単価1.5円以上の仕事を獲得しやすくなる |
デザイン | 高 | コンペ形式が多い、プロジェクト形式の場合はデザインに対する報酬が提示されている プロジェクト形式の場合は、ポートフォリオ提示を求められる | コンペ形式:実際にデザインを提示して当選者のみ報酬を得る(参加料が支払われるケースもある) ボリュームゾーンは2~5万円プロジェクト形式:画像1枚当たりの単価を提示 例1:記事のアイキャッチ+解説画像作成 1枚3,000円 例2:漫画動画のイラスト 1枚1,000円 |
エンジニア | 高 | 副業で行うツール開発 リモート可能な開発作業の場合は時給制もある | ツール開発:数万円~10万円など 時給制:月額10万~20万円など |
スキル不要で難易度の低い仕事は、どうしても1時間当たり稼げる金額が少なくなります。
例えば、1件当たり5円のデータ入力で、1件1分かかっているなら1時間で300円にしかなりません。
ただし、作業期間中は自分の時間を自由に使えるので、単純作業は細切れの時間を活用しやすい仕事です。
音声データの文字起こしは、作業に音声データの分数×4倍かかると言われています。作業時間と報酬を確認して、時給換算して単価の高い仕事を選びましょう。
電話が苦手でないなら、案内事務も初心者が稼ぎやすい仕事です。
ただし、成功報酬制の場合、安定して月5万円稼げるかどうかは交渉力次第の面もあります。
デザインやエンジニア系の仕事は、1つの案件を獲得すれば、すぐに月5万円の目標を達成できる点が魅力です。
しかし、どうしても経験が必要なため、これらのスキルがない初心者にはおすすめしにくくなります。
スキルなしでも始められるライティング案件がおすすめ
専門スキルのない初心者におすすめしたい仕事は「ライティング」です。
その理由は以下の3点です。
- 間口が広い
- ライティングの基礎を学べる
- ステップアップが可能
ライティングの仕事は、単価を選ばなければ初心者でも案件を獲得しやすく、実績を積み上げるのに適しています。
また、初心者向け案件の中にはマニュアルが充実している案件があるため、ライティングの基礎を学べる点も魅力のひとつです。
さらに、基本的な仕事の進め方を身に付けた後、高単価案件に応募してステップアップすることもできる点も、ライティング案件の強みと言えます。
月5万円を達成するための仕事量
ライティング案件で月5万円を達成する場合の仕事量を実際に計算してみましょう。
文字単価0.5円の場合なら10万文字の作業量が必要となり、1時間で1,000文字書ける人なら100時間かかる計算です。
平日2時間×5日で10時間、土日は5時間ずつ10時間、合計週20時間をライティングに充てるとすると8万文字までは作業できます。
ただ、残り20時間分をどこかで確保しないと月5万円の達成は難しい状態です。
文字単価が1円なら、作業量は半分の5万文字となり、1ヶ月50時間確保すれば月5万円は十分に達成できます。
1時間当たり1,000文字書ける人なら、文字単価0.5円だと時給500円、文字単価1円なら時給1,000円、文字単価2円なら時給2,000円です。
クラウドソーシングで初心者が稼ぎにくい理由3つ
そもそもクラウドソーシングで初心者が稼ぎにくい理由は、主に以下の3点です。
- 実績不足
- プロフィールの記載が足りない
- 単価の高い案件ばかり応募している
それぞれの理由についてもう少し詳しく説明します。
実績不足
クラウドソーシングサイトに登録すると、アカウントは実績0の状態から始まります。
案件を獲得して作業をして納品すると、発注側から評価が付き、この評価が貯まっていくことで実績が形成される、という仕組みです。
発注側の立場で考えてみると、実績のないアカウントは、本当に最後まで責任をもって仕事をしてくれるのか不安になり、なかなか採用には至りません。
そのため、実績のない状態で応募しても、なかなか採用してもらえないのです。
プロフィールの記載が足りない
実績のない初心者でも採用される人は、プロフィールの内容を充実させており、これまでの業務経験や所有している資格などを記載しています。
プロフィールに何も記載していない場合は、まずプロフィールを充実させるところから始めましょう。
クラウドソーシングサイトでも、受注をアップできるプロフィールの書き方を指南しているため、その内容を参考にしながらブラッシュアップしてください。
さらに、案件をこなしていくごとに実績も増えるはずですので、こまめにメンテナンスを行いましょう。
プロフィールの記載を増やすと、発注側が仕事を依頼したい人を探す際、検索結果に出る確率がアップするため、仕事の依頼を受ける可能性も上がります。
単価の高い案件ばかり応募している
初心者で単価の高い案件に応募する事の弊害は2点あります。
1点目は、なかなか採用に至らず、実績が積めない点です。
採用されないことが続くと気持ち的にも落ち込み、やる気をなくしてしまう場合も。
2点目は、無事採用に至ったとしても、発注側の要求に応えられず低評価になる可能性がある点です。
評価の少ないうちに低評価を受けてしまうと、その後の受注率に悪い影響が出てしまいます。
単価の高い案件は、それなりに実績を積んでから挑戦するようにした方が無難です。
初心者が案件を受注するためにやるべきこと5つ
初心者がライティング案件を着実に受注するためにするべきことを5点にまとめました。
- プロフィールをこまめに更新
- 文字単価0.5円以上でマニュアルの整った案件を狙う
- 実績ができてきたら文字単価1円の案件に応募
- 納期・マニュアルを守って高評価を蓄積
- メッセージの返信は24時間以内に
それぞれの内容について、以降で詳しく説明します。
プロフィールをこまめに更新
受注できない場合は、まずプロフィールを充実させることから始めましょう。
プロフィールは、発注側が仕事を依頼する人を選ぶ際に確認する重要なページです。
自分の職務履歴を詳しく登録することで、自身のバックボーンを伝えることができます。
さらに、クラウドソーシングサイトでの実績をこまめに更新し、どういう分野のライティングを行ってきたか、得意分野は何かを記載することも重要です。
文字単価0.5円以上でマニュアルの整った案件を狙う
ライティング案件に応募する際は、文字単価0.5円~1円未満のクラスで、マニュアルの整った案件を狙いましょう。
この単価クラスだと、初心者も採用されやすく、実績を積みながらマニュアルでWebライティングの基礎を学ぶこともできて一石二鳥です。
用意されているマニュアルには、Webライティングを進める上で必須の基礎知識が詰まっています。
マニュアルに沿って仕事を進めれば、自然とWebライティングの基礎が身につくのでおすすめです。特にルールのない案件は、執筆している間は楽ですがライティングの技術が身に付きません。
実績を積むためにはさまざまな案件をこなしていく必要がありますが、ライティングスキルの向上が見込める案件を優先的に狙うことをおすすめします。
実績ができてきたら文字単価1円の案件に応募
文字単価0.5円クラスの案件を多くこなして実績を積んでいくと、文字単価1円の案件に応募しても採用されやすくなります。
基本的に、低単価案件のクライアントが単価を上げることは滅多にありません。
より高い単価を目指すためには、少しずつステップアップしながら次のレベルに進んでいく方が確実な収入アップを狙えます。
納期・マニュアルを守って高評価を蓄積
実績を積んでも、悪い評価を得てしまうとマイナスの影響が強くなってしまいます。
高評価を得るためには、納期とマニュアルの両方を守ることが重要です。
納期は言うまでもありませんが、マニュアルは意外と見落としが多く、評価の分かれ目になることも少なくありません。
少々手間がかかってもマニュアルを守って仕上げるよう意識しましょう。
メッセージの返信は24時間以内に
メッセージの返信はできる限り早い方が好印象です。
また、ランサーズでは、一定の基準を満たしたランサーに「認定ランサー」を認定するという制度があり、条件のひとつに「メッセージの24時間以内の返信率80%以上」というものがあります。
この条件を満たすためにも、日ごろからメッセージはすぐに返すようにしましょう。
月5万円以上を稼ぐためにやるべきこと3つ
ライティングの案件をコンスタントに受注できるようになったら、次の段階へ進みます。
副業で月5万円を得るためにするべきことを3点紹介します。
文字単価2円以上の案件を狙う
文字単価1円の案件を安定して取れるようになったら、次の段階として文字単価1.5円、文字単価2円の案件を目指しましょう。
文字単価2円の案件は、実績が100以上になってくると比較的採用されやすくなる傾向があります。
文字単価2円の案件なら、週25時間の稼働で月5万円以上の収入になり、時間的にも余裕が出るでしょう。
得意分野を作る
ライティングを続けていくうちに自分の書きやすい分野が見えてくるはずです。
ライティングを続ける中で、できれば得意分野を作りましょう。
ライティング案件では、特に文字単価の高い分野があります。
文字単価の高い分野はIT・金融・FX・医療など専門知識が必要な分野で、逆に誰でも参入しやすい旅行やグルメ関連は、単価が伸びにくい分野です。
得意分野を決めたら、プロフィールにも記載してわかりやすくするとともに、案件を獲得するときも意識してその分野の案件に応募しましょう。
仕事のポートフォリオを明示する
実績が100以上になってくると、さまざまな分野のライティングを経験しているでしょう。
低単価の案件では仕事のポートフォリオを記載できない場合がほとんどです。
しかし、記名記事の場合は、ポートフォリオに追加できる場合もあります。
記名可能な案件を担当したらすぐ仕事のポートフォリオに追加して実績を示してください。
おすすめのクラウドソーシングサイト3選
最後に、おすすめのクラウドソーシングサイトを3サイト紹介します。
いずれのサイトもライティング案件が豊富にあるため、すべてのサイトに登録し、案件を獲得しやすいサイトで実績を積んでいくといいでしょう。
ランサーズ
ランサーズは、案件実績200万件超で、さまざまな仕事が案件として登録されている総合型のクラウドソーシングサイトです。
仕事は全277カテゴリ(2018年4月現在)と多彩で、ライティングの案件も豊富にあります。
ライティング案件では、初心者向けにマニュアルの充実した案件が数多く登録されているので、まずは登録をしてプロフィールを整えてから応募を始めましょう。
ランサーズで高評価の仕事を続けていると「認定ランサー」に昇格し、さらに単価の高い仕事が獲得しやすくなります。
認定ランサーになるためにはいくつかの条件があり、初心者ではすべてクリアするのは大変です。
しかし、実績を積めば十分に認定ランサーになれるため、地道に仕事を続けていきましょう。
クラウドワークス
クラウドワークスは、受注案件数300万件超で、ランサーズと同じく総合側のクラウドソーシングサイトです。
ランサーズとクラウドワークスの両方で仕事を探すようにすることで、より多くの案件を得られます。
ただし、クラウドワークスにもランサーズと似た制度「プロクラウドワーカー」があり、両方をクリアするのは難しいかもしれません。
しばらく両方を使い、仕事が多く獲得できて実績が積めそうな方を選んで集中的に評価を積み上げるなどの戦略を考えて利用しましょう。
サグーワークス
「文章を書く」仕事に特化したクラウドソーシングサイトです。
記事作成やデータ入力など、文章に関連する案件が多く掲載されています。
サグーワークスでは、テストを受けてプラチナライターとなることで、文字単価1円以上の案件が獲得しやすくなる制度があります。
ある程度記事作成の仕事を続けて自信がついたら、プラチナライターテストに挑戦しましょう。
ランサーズなら公式案件に応募してみよう
クラウドソーシングサイトで副業を始めれば、月5万円を稼ぐことは十分に可能です。
専門スキルを持たなくても、ライティングの仕事で経験を積んでいけば、月5万円以上の収入を得られるようになります。
納期とマニュアルの指示を丁寧に守ってライティングを重ね、少しずつ高単価案件に挑戦しましょう。
ランサーズでは、案件の中にランサーズ自身が募集しているいわゆる「公式案件」と呼ばれる案件がいくつかあります。
公式案件はマニュアルが充実しており、ライティングの仕事を学びやすい環境が整っているので、見かけたら応募してみてはいかがでしょうか。