海外でニートになった私は『旅×仕事』を両立するライフスタイルを確立。今日も世界のどこかを歩いています!

海外でニートになった私は『旅×仕事』を両立するライフスタイルを確立。今日も世界のどこかを歩いています!
『世界各地を旅しながら生活する』そんな旅人生活に憧れを抱く方も多いことでしょう。「でも、世界をまわれるほど貯金はないし……」と諦めている皆さん! クラウドソーシングを上手に活用すれば、旅×仕事を並行させることができるんです。実際に世界を旅しながら仕事をする、堀口 雄貴さんに、今のライフスタイルを掴むまでの道のりを語っていただきました。
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順風満帆な海外生活が突然終了! 帰国するか旅をするかの決断を迫られる

大学を卒業し、国内の企業に就職することなく日本を飛び出した私は、成長著しいインドで知り合いの紹介のもと日本語教師とIT関連の仕事をしていました。

海外を旅したことはあっても、生活や仕事をするのは初めて。そんなインドでの日々は、毎日が刺激的で発見の連続でした。

特にインド人は、学生から会社員まで自分で新しいビジネスをしようと考えている人が多く、私が日本人だと分かると様々なビシネスアイディアを提案してくれて、それをもとに議論をするのが非常に面白かったです。

しかしながら、そんな生活にもある程度慣れた頃に突然、紹介元の企業が現地から撤退することになりました。突然の知らせは私に『そのまま帰国するか』『現地に残るか』の選択を迫ることになります。

あまりにも突然の知らせだったこともあり、当時の私の口座には残金が4万円ほどしかなく、帰国するしか道は残されていないようでした。海外で自由に働いているつもりだった私は、日本で雇われているのとあまり変わらない現実に改めて気付かされました。

旅をするために仕事を探し、辿り着いたのはフリーランスの道

絶景で写真をとる人

私はもともと海外を旅し、現地の生活に溶け込むのが好きでした。帰国の決断を迫られた当時は、仕事を始めたばかりで現地を全く周れておらず、帰国する前に何とか旅をしたいと考えていました。

とはいっても、生活するのにも旅をするのにもお金は必要。方々の伝手に相談したところ、”旅をしながらフリーランスとして働いてみる”という道を見つけました。

もともと、IT関連の業務にも携わっていたこともあり、現地のIT企業から仕事を請け負うことができていました。さらに、それだけではお金が足りなかったためクラウドソーシングサービスに登録することにしました。

当時の貯金残高と現地での生活費を計算し、最低限、稼がなければいけない金額を割り出したところ……私は帰国ではなく、”旅をしながらフリーランスとして働く” というライフスタイルを実現できることを知ったのです。

旅をしながら働くことの難しさを痛感! でも、少しずつワークスタイルは確立していった

インドの学校

フリーランスの道を選び、仕事をしながらの旅をスタートさせた私ですが、初めの頃は苦難の連続でした。実績も何もなかった私は、クラウドソーシング上でほとんどの提案が選んでもらえず、なかなか仕事が見つけられませんでした。

また、ようやく仕事を見つけても、旅を楽しむあまり仕事をする時間が取れず、いつもギリギリの仕事になっていました。 仕事をするために旅の予定が変更になったのも、2度や3度ではありません。

結果として、フリーランスを始めた初月の収入は2万円。本当にギリギリの生活でお金が入るまで現地の友人の家に滞在させてもらい、全く旅を楽しめない日々が続きました。 なんとしても旅を続けたかった私は、仕事と旅を分けることにしました。

それまで、毎日少しずつ仕事をしようとしていたのですが、旅の日と仕事の日は完全に分け、それぞれの日は生活リズムを変えました。

仕事もまずはとにかく実績を稼ぐことを念頭に、単価が低くとも提案を続けました。これが上手くいったのかその月から収入は少しずつ上がり、現在では目標としていたフリーランスの収入だけで旅が続けられる額を達成。

順調に仕事が回り始め、収入が安定してくると、旅にもいい影響が出始めました。学生時代は残高が心配で出来なかった現地のアクティビティも、旅中に収入があることで気にせずに参加できるようになったのです。

海外にはまだまだ生活費が安価な国が多く、僅かでも日本からの収入があれば、そういった国では充分生活を楽しむことができます。

また、旅中に同じようにフリーランスで働く海外の旅人と出会うようにもなりました。 自分がフリーランスになるまでは気付かなかったのですが、長期の旅を続けている外国人旅行者の多くが、何かしらの収入を旅中にも得ているようです。

彼らの母国語の記事を一度英訳してもらい、日本語で記事にしたり、逆に日本語の記事を英語に直したりと海外のフリーランスたちと共同で仕事をすることで、仕事の幅が広がることもありました。フリーランスの道に入ったことで、私の旅はまた新しい繋がりを得たのです。

仕事だけでなく”生き方を選択できるようになる”フリーランス

『好きな場所で好きな時間に仕事ができる』それがフリーランスの魅力だと思われがちですが、最大の魅力は自分の生き方を好きに選択できることだと思います。

常夏の島国で年中マリンスポーツに明け暮れながら生活する。アフリカの途上国で現地の教育現場の手助けをする。どういう生き方を選ぶにしろフリーランスとして働くことができれば、非常に心強い手助けになります。

もちろん、旅をしながら生き続けることも可能です。旅中には20年間ライター業で収入を得つつ、旅を続けているイタリア人の男性にも会いました。

フリーランスという働き方の登場で、誰もが自分の生き方を選択できる時代になったのです。私自身、定住の地はまだ決めていません。今後もフリーランスを続けながら、世界の様々な民族を訪れ、彼らの考えを学ぶつもりです。

『旅と仕事を並行するには!? 12カ国を旅したライターが伝授する4つのコツ』

世界各地を旅しながらフリーランス活動を行なう「堀口 雄貴」さん。そんな彼が実践する『旅と仕事を並行するためのポイント』は、以下の記事よりご覧いただけます!
https://www.lancers.jp/magazine/26523

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