「自由なライフスタイル」だけじゃない。フリーランスとして“しっかりと”スタートラインに立つためのヒント

「自由なライフスタイル」だけじゃない。フリーランスとして“しっかりと”スタートラインに立つためのヒント
“フリーランス”という仕事の形態に対し、中には「どこかスタイリッシュで、自分の時間を有効に使い、人生を楽しんでいる」という美しいイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、その先入観のまま転身をするのは要注意。平たく言えば“個人事業主”である“フリーランス”という働き方で成功するヒントをご紹介いたします。
LANCER SCORE
18

卵が先か鶏が先か。仕事とライフスタイルのバランス、あなたはどう考えますか?

「ライフスタイルに合わせて仕事を入れていく」か、「仕事に合わせてライフスタイルを作り上げていく」か。まさに『卵が先か、鶏が先か』という論争になりそうですが、フリーランスとして経済的な成功をおさめる上では、筆者の経験上まずは仕事を生活の土台にして考えることをおすすめします。

仕事との向き合い方ひとつで、その後の生活が大きく変わります。もちろんあらゆる仕事においてもそれは言えるのでしょうが、フリーランスというワークスタイルにおいては、仕事による生活の変化がとても顕著に出てきます。

ライフスタイルに仕事を合わせるのは、ある程度顧客ができ、定期的に仕事が入ってくるようになってからにしましょう。

せっかく自分のしたい仕事をするために独立したのですから、自分の生活、家族の生活を守るためにも、フリーランススタート直後は、仕事中心のライフスタイルでまずは結果を出すことを優先してみましょう。

フリーランスは決して“自由”ではない?

road-sign-1280245_1920

フリーランスというワークスタイルは“自由である”ことに注目してしまいがちですが、自らが動かなければ“無職”と同じです。ここのところは決して忘れないようにしてください。

自分で計画し、行動しなければ得るものは何もありません。サラリーマンであれば毎月決まった額の給料がもらえますが、フリーランスはそうはいきません。動かなければ“無一文”です。

独立までの経緯にもよりますが、少なくとも自分が食べていけるだけの“仕事”を確保しなければなりません。そのためには死に物狂いで仕事を取りに行くことになりますし、その意識を持つことができれば、フリーランサーとしての成功は近いでしょう。

「なんとかなる」のではなく「なんとかさせる」イメージを持ち続けることが大切

「自分の理想の形で仕事がしたい。自分の道は自分で切り開き、やりがいを感じたい」という美しいことを言って、会社を飛び出す方もおられますが、フリーランスとして成功するためには、綿密な計画が必要です。何の準備もせずに船を漕ぎ出しても、世間の荒波にあっという間に飲まれてしまいます。

私の周囲にもそうやって会社を飛び出し、夢破れてしまった者も決して少なくありません。そういった人たちと話していく中で、彼らに存在する共通点を発見しました。

それは、表現は異なりますが、「なんとかなるさ」という気持ちで会社を飛び出していることです。フリーランサーとして“なんとかなる”ためには、“なんとかしてやるという気持ち”と“成功のイメージ”を持ち続け、“成功するためのプラン”を常に更新していくことです。そうすればフリーランスとしての成功は手の届くところまでやってくるはずです。

資金の調達? コネクション? フリーランスに求められる最大の力とは

man-871960_1920

フリーランスとして仕事を始めるにあたって、一番大切な力は何なのでしょう。最新機器を揃え、変化の速い世間の流れにおいて行かれないようにする資金力なのでしょうか、様々な人を惹きつけ、仕事の輪を広げていくことのできる人間力なのでしょうか。

もちろんそういった力も持ち合わせているに越したことはありませんが、個人的に言わせてもらえれば、それは躊躇なく“経営力”であると断言します。

自分自身を企業としてイメージし、企業としての進むべき方向性を見据え、必要な戦略をたてていく。これができなければ、フリーランスとして、経済的には成功しないでしょう。

フリーランサーは自社にたった一人の社員

フリーランスとして働くということは、社員一人の会社を経営するということなのです。そしてあなたは、その会社の経営者であり、営業社員であり、開発社員であるのです。

全ての仕事を一人でこなすわけですから、大変なのは当たり前です。言ってみれば、自分という商品を磨き上げ、販売し、対価を得るわけですから、自身の性格、能力などを正確に把握していなければなりませんし、向上心は常に忘れてはいけません。

時間管理を制するものが、フリーランスを制する

clock-95330_1920

フリーランスとして成功するために気を付けておかなければならないのは、そのライフスタイルです。前にもお話しした通り、フリーランスとして働くことは自由にライフスタイルを設定できるということではありません。逆に厳しく時間を管理することが必要となるでしょう。

時間を管理する、このことはフリーランスとして成功する一番の近道であると言っても過言ではありません。時間を管理するということはビジネスの基本中の基本です。

時間の管理をし、納期を守ることで信頼を得て、次の仕事に繋げるのです。時間の管理が出来るようになって初めてフリーランスとしてのスタートラインにたったということができるのではないでしょうか。

漏れなくすることが鍵。PDCAを一日のリズムに取り入れる

フリーランスとして時間を管理し、自身のライフスタイルを作り上げていく中で、必ず取ってもらいたい時間がPDCAの時間です。

ビジネスを成功させるための秘訣としてよく見かける言葉ですから、今更説明することはないのかもしれませんが、ただ、これを毎日きちんと繰り返している方もなかなかおられないのも現実であるような気がします。

筆者自身心がけてはいますが、これがなかなか難しい。ただ、自身が行っているPDCAのサイクルを参考までにお話しすると、前日の終わりに翌日のP(計画)を立てます。

そして当日再度確認し、漏れがないかチェックします。日中はD(実行)の時間、そしてその日の仕事を終了させ、夕食のゆったりした時間にC(チェック)を行います。

更に入浴後、さっぱりした気持ちでそのチェックをもとに次のA(アクション)を決め、翌日のP(計画)を練る。これを1日のサイクルとしています。

現在のところ、数件のクライアントを持つことができ、大成功とは言えませんが、勤め人であったころの収入は確保できるようになりました。

よりよいライフスタイルを確立するために

startup-593327_1920

最後に、フリーランスとして成功するためには、ごく当たり前のことですが“忘れないこと”が重要だと考えています。仕事のアポやその内容はもちろんのことですが、タスクだけ記憶するのではなく、一緒に仕事をした相手や場所、使用交通機関、連絡手段などといった、情報の全てを“一つのストーリーとして”蓄積していきましょう。

もちろん今はスマホやタブレットといったもので情報管理を上手くされている方も多く感じますが、手書きの手帳には、1枚めくるごとにそのページから色々な物語が浮き上がってくるような気がして、私は今でも手書きの手帳を使用しています。

また、フリーランスは孤独なワークスタイルですので、入って来る情報も、どちらかと言えば自分の主観に沿ったものに偏ってしまいがちです。

少し情報が偏っているなと感じるときにはコワーキングスペースなどを活用してみるのも一つの手であると思います。1日1,000円前後で利用することができ、飲み物や事務機器が無料で使えるというサービスもあるので経費削減にもとても役に立ちますし、最大のメリットはフリーランスどうし、様々な情報を交換、共有し、仕事に役立てることができるというところにあります。

どのような仕事をするにもネットワークは大変大切なものです。成功へ向かって共に歩んでいける友を見つけ出すのも大切な仕事の一つです。

RECOMMEND
関連記事