副業する? しない? サラリーマンの判断の基準とは?

副業する? しない? サラリーマンの判断の基準とは?
サラリーマンの場合、本業の会社規定で副業が禁止されていれば、原則副業はできません。ここではあくまで本業の会社で副業が許可されているという前提で、サラリーマンの副業について「税金はどのようにかかるのか」「確定申告は必要なのか」など気になる疑問や、副業の先にある深オモシロイ!? 話をご紹介します。
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副業するってどういうこと? サラリーマンの生活はどう変わる?

給料はあがらないのに税金や物価はどんどんあがるし、結婚したり子どもが生まれたりして支出は増えるばかり。そんな状況に追い込まれたとき、勤めている会社が就業規則で副業を禁止していなかったとしたら、あなたは副業しますか?

実はここ10年余りで副業を始めるサラリーマンの数はかなり増えているのだそうです。インターネット環境が整ったこと、それに伴い、いろいろなサービスが生まれたこともサラリーマンの副業増加に拍車をかけているのかもしれません。

今回はそんなサラリーマンの実態をふまえたうえで、サラリーマンが副業するとぶち当たる問題や、それを乗り越えるための裏ワザを調べてみました。

よくある質問「副業すると税金がどれくらいかかりますか?」

残念ながらこの質問に明確な答えはありません。というのも、実は税法上「副業」という言葉はなく、所得の種類によって業種が分類されているので、副業用の税金の算式や税率といったものは存在しないのです。

いわゆる “副業” で得た収入については「課税される場合と課税されない場合があり、課税される場合の税率は所得の種類や金額によって決まる」というのが答えです。

ちなみに、一般的にサラリーマンができる副業として皆さんがイメージする業種を税法上の所得の種類によって分類すると次の通りになります。

(1) 給与所得 一般的な会社員やパート社員
(2) 事業所得 個人事業主
(3) 不動産所得 マンションや貸事務所・駐車場など不動産のオーナー
(4) 譲渡所得 株や金融商品などの売買
(5) 雑所得 フリーマーケット(フリマアプリ)やアフィリエイト、ネットオークション

サラリーマンの副業「確定申告しなくていい」のはどんなとき?

副業で少しでも収入が得られるようになったら、次に気になるのは確定申告のこと。通常、給与所得のあるサラリーマンが本業以外の収入を得たら、原則として全て確定申告しなくてはいけません。

ブログやアフィリエイトなどお小遣い稼ぎのつもりでも、税法上は「雑所得」なので利益がでれば確定申告をしなくてはいけません。

ただし、会社の給与所得で年末調整を行なわれているので、副業の収入から必要経費を差し引いた金額が20万円以下であれば、確定申告をする必要はありません。

よって、どうしても確定申告をしたくなければ、必要経費をできるだけ計上して所得を20万円以下に抑えましょう。必要経費には、レンタルサーバー代やドメイン取得代はもちろん、記事作成のためにかかった交通費や消耗品費も認められることもあります。

小まめにチェックしましょう。なお「20万円」という金額は確定申告が必要になる基準の金額なので、その条件も含めて頭にいれておくとよいでしょう。

(1) 給与を1か所から受けていて、他の所得金額が年20万円を超えている。
(2) 給与を2か所以上から受けていて、年末調整をしていない給与を含む所得金額の合計が、年20万円を超えている。

副業で節税したい! 確定申告の裏ワザはある?

税法上の「雑所得」が副業の場合に限る確定申告の裏ワザですが、もし副業が赤字の場合には、払いすぎている税金を戻してもらう“合法的”裏ワザがあります。

それは副業を「事業」にしてしまうというもの。税務署に「個人事業の開廃業等届出書」を出して副業が事業として認められれば、今まで「雑所得」だった所得が「事業所得」になります。

事業所得にして確定申告をすると、副業の赤字分を給与所得から引くことができるので、結果として年末調整で税金の一部が戻ってくるというわけです。

そもそも赤字の副業を続けるべきかどうかという課題もありますが、将来的に収益を上げる可能性があると思えるなら、事業にすることも選択肢の一つになり得ます。やってみる価値はあるでしょう。

サラリーマンの副業は夢を実現する第一歩になる?!

さて副業というと、多くの人の関心は税金や確定申告といったお金の問題に目が行きがちです。しかしよくよく観察してみるとお金以外の問題も含んでいることがあります。

そもそも副業という選択肢が頭をよぎったのは本当にお金のためだけなのでしょうか? もしかして現状に不満があるのでは? 5年先、10年先の自分はどうありたいかということを考えるタイミングだったのかもしれません。

「5年後も10年後も自分はサラリーマンでいたいのか」「もし将来ビジネスとして成立する副業に巡り合えたとしたら……」そんな考えが頭をよぎったのかもしれません。

それならば、自分の気持ちに正面から向き合ってみてどうでしょう。「やってみたら本業より面白い。いずれは副業を本業にしたい」そう思うことはいけないことではありません。

「少しやってみて、向いてなければやめればいい」というのも副業だからこそできることです。まずは副業を選ぶときにちょっと視点を変えて、少しでも自分が興味を持てることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか? もしかしたら天職に巡り合えるとかもしれませんよ。

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