仕事終わりをちょっぴりスペシャルな夜に！ バーのママが推薦、おすすめの一杯＆おつまみ

今日もよく働いたな～というフリーランスに向けた、仕事終わりの一杯

1日中パソコンに向かってどっぷり疲れた夜、どうにも仕事がはかどらず、リフレッシュしたい夜、納品を終えて達成感に浸りたい夜。いろいろな夜がありますが、「お酒は欠かせないアイテム」という人も多いかもしれません。

今回は気分に合わせてアレンジできるカクテルと簡単おつまみを、ライター兼スポーツバーのママという異色の組み合わせの仕事をする私が、いろいろなお客さんのエピソードを添えながらご紹介いたします。

分量は、どんなサイズのグラスでも作りやすいように、「○分の1」といった具合でご提案。もちろん、お好みで調整してください。

働きすぎ！ でぐったりな夜に……（緑茶のカクテル）

ハードな仕事を終えた後は、身体も心もぐったり。「こんなに疲れてるのに、明日も仕事がいっぱい。強いアルコールを飲んだら明日に響くのはわかってるけど、飲まなきゃいられないよ！」そんな訴えをする方が、たくさんいます。

その気持ち、私もよくわかります。ちょっとした疲れならお風呂の後に缶チューハイや缶ビールでもいいのですが、心まで疲れた時は、ちょっと変わったカクテルの方が、リフレッシュできるんですよ！

『日本TEAM』

翌日に残る心配のない、軽くて飲みやすい、緑茶を使ったカクテルです。緑茶のリキュールを使うことで、甘みもたっぷり。それでいて、しつこくないのが特徴です。（私のバーでは、サッカー日本代表応援カクテルとして出しています）

『作り方』

■ 用意するもの

グリーンティリキュール 1/4
緑茶 3/4

グラスに氷を入れ、グリーンティリキュールを入れます。その上に緑茶を入れて混ぜれば完成。アルコールの濃さはお好みで調整してください。寒い夜は、温かい緑茶を使ってもおいしくいただけます。

何か飲みたいのに、ビールしかないよ……とがっかりした時に（レッドアイ）

自宅で仕事をしている女性が、日付が変わった頃にご来店されたことがありました。何やら愚痴をこぼされていたので話を聞くと、夜中にまで及んだ仕事が終わり「さぁ、飲むぞ！」と冷蔵庫を開けると、ご主人用のビールしかなかったとのこと。

「旦那のビールは切らさないようにしてるのに、自分の飲むものがないことはしょっちゅうある」と話されており、それも愛だなと、ほっこりした気分になりました。そんな時には、冷蔵庫にあるビールを使って作る、レッドアイがオススメです。

『レッドアイ』

ビールをトマトジュースで割るだけの簡単カクテルなのですが、さわやかな味わいと優しい飲み口になり、ビール嫌いの人でも飲めるようになります。

『作り方』

■ 用意するもの

トマトジュース 1/4
ビール 適量

グラスにトマトジュースを入れ、ビールを注ぎます。しっかり混ざる程度の勢いでビールを注ぐのがポイント。ジュースとビールの比率は、1:4が基準ですが、ビールが苦手な人は1:2くらいにするといいでしょう。

さらっとしたトマトジュースよりも、ドロッとしたもののほうがおいしくできます。実は、ビールを使ったカクテルはいろいろあり、新しい味わいを見つけたい人はもちろん、ビール嫌いの方も、ぜひチャレンジしてもらいたいもののひとつです。

カシスリキュールやレモン果汁、シークワサー果汁などが特にオススメ。邪道と言われますが、氷を少し入れるとビールのきめが細かくなり、さらに飲みやすくなります。

達成感にあふれた夜は、さわやかな一杯（ミントたっぷり手抜きモヒート）

納品が終わった後は、達成感もあって満足度も高いものです。最近では20代、30代のグループの方を中心に「今日も1日お仕事お疲れ様～！ じゃあ、モヒートで乾杯！」とオーダーする人も、とっても増えています。

最近は、割るだけでモヒートになるベースも買えますが、フレッシュミントが手に入ったときは、本格的な作り方で楽しむのもいいものです。

『フレッシュミントたっぷりの手抜きモヒート』

本格的なモヒートは、ミントをちぎったり、ライムを小さく切ってグラスの中でつぶしたりするのですが、ちょっとめんどう。自宅では気取らず、パパッと作れる方がうれしいかも。ここでは、手抜きでも、本格的な味わいにできる方法をご紹介します。

『作り方』

■ 用意するもの

ホワイトラム 1/3
フレッシュミント たっぷり（枝2本分くらい）
ライム 1/4個
炭酸 適量

手抜きモヒートでは、ミントやライムを細かく刻んだり、潰したりする必要はありません。枝付きのまま、ミントをグラスに入れ、氷をたっぷり入れてください。

そこにライムをギュッと絞り、ホワイトラムと炭酸を注いでマドラーで混ぜます。このとき、ミントの葉を押しつぶすようにするのがポイントです。

甘みがほしい人は、ガムシロップやはちみつを入れてもおいしく飲めます。お砂糖しかない場合は、最初にライム果汁と砂糖を入れて溶かしてから氷を入れます。

休前日にまったり飲みたいドリンクヨーグルトのカクテル（フランボワーズピンク）

休みの前の日は、じっくりと時間を過ごしたいものです。でも「休日を楽しむために、深酒はしない！」という人が増えていますね。バブル世代の私は、「金曜日は限界まで飲む！」と思ってしまうのですが……。

深夜にカップルで来店し、「飲みすぎたくないから、じっくりのめるものを」と希望される方にオススメしているカクテルをご紹介いたします。

甘いカクテルなのですが、男性にも人気です。（私のバーでは、サッカー女子日本代表を応援するカクテルとして「なでしこピンク」の名で出しています）

『フランボワーズピンク』

ドリンクヨーグルトを使った、見た目もかわいいカクテルです。トロリとしているので、ゆっくり時間をかけて、味わいながら飲むことができます。

『作り方』

■ 用意するもの

フランボワーズリキュール 1/4
ドリンクヨーグルト 3/4

氷を入れたグラスにフランボワーズリキュールを入れ、ドリンクヨーグルトを注ぎます。普通の氷を使っても、ゆっくり注ぐとキレイに2層になってオシャレです。

3品10分で作れる簡単おつまみ

疲れた夜は、手の込んだおつまみを作る気にはなれない。でもスナック菓子では満足できません。そんな時にササッと作れる、とっても簡単なおつまみレシピを紹介します。3品10分で作れる手軽さで、料理が苦手な人も作れます。

『簡単カプレーゼ』

オシャレな飾りつけをしない、とっても簡単なカプレーゼです。モツァレラチーズ（50グラム）は一口サイズにカットし、プチトマトは半分に切って器に入れます。

クレイジーソルトとオリーブオイルをかけ、フレッシュバジルを小さく手でちぎって乗せれば完成です。

『キュウリの塩麹和え』

キュウリ1本を薄切りにし、さらに縦半分にカットします。塩昆布（ひとつまみ）と塩麹（大さじ1）を入れ、手であえて盛り付けてください。塩昆布と塩麹でしっかり味がつくので、ほかの調味料を使わなくても、しっかり味がします。

『ぺペロン茶豆』

枝豆（100グラム）を茹でます。その間に、フライパンにオリーブオイル（大さじ1）、おろしにんにく（小さじ1）と輪切りの鷹の爪（ひとつまみ）を入れて中火にかけます。

ニンニクが香ばしくなったら、塩（2つまみ）と醤油（数滴）を入れ、火から下ろします。そこに茹で上がった枝豆を入れ、しっかり絡めればでき上がりです。

『お腹もしっかり満たされる、チーズとはちみつのピザ』

飲んでいるうちに、お腹がすいてしまった……というときに、簡単に作れるおつまみピザです。ここではイングリッシュマフィンを使っていますが、食パンやバケットでもOK。チーズはお好みで数種類あるとおいしさもアップします。

半分にカットしたマフィンにピザ用ミックスチーズの他、お好みでカマンベールチーズやブルーチーズ、パルメザンチーズ、カッテージチーズをのせます。

オーブントースターで3～5分焼き、チーズがしっかりと溶けたら、はちみつを添えて盛り付けます。

いかがでしょうか？ 家飲みでも、ちょっと手を加えることで自分へのご褒美感が増します。オシャレなグラスを使うと雰囲気も出て、満足感もアップ。他にも自宅で作れるカクテルはたくさんあります。

WEBで調べたり、レシピ本を購入してみるのもいいかもしれません。ぜひ、楽しい夜を過ごしてください。