ライターとして知っておきたいSEO対策 2 |司書・Googleさんとはどんな人なのか!
・ライターとして知っておきたいSEO対策 1|Googleさんとは司書のようなもの?
・ライターとして知っておきたいSEO対策 3|人情味溢れるGoogleさんができるまで
Googleさん攻略がSEO対策の鍵
前回は、検索サイトは本を集める「図書館」、検索結果を表示するページは「本棚」、どこにどの本を収めるかを決める規則や仕組みは「司書」さんのようなものだとお話ししました。
この「図書館」ごとに「司書」さんがいるわけですが、日本の検索サイトのシェアはGoogleが大半を占めているので、「司書」Googleさんの攻略がSEO対策の鍵になります。
検索サイトの一番目立つ棚に本を置いてもらうためには、本を選ぶGoogleさんを一生懸命攻略しなければならない、というわけです。今回はその攻略すべきGoogleさんのパーソナリティについて検討してみましょう。
Googleさんは真面目で几帳面、しかし空気は読まない
Googleさんは真面目で几帳面な人です。特に断り書きをしていない場合には、表紙から裏表紙へ、隅から隅まで同じ熱心さで目を通します。
買ってきた電化製品の説明書を一から読みはじめるようなタイプですね。「え? そこ関係ないんじゃないの?」と思うような、細かな注意書きまで、頭から順に読んでいきます。
時間がかかりそうに思いますが、Googleさんはとても有能なのでこれぐらいへっちゃらです。そして有能なので、利用者の「こんな本を探しています」という要望に対して「これとこれとこれがオススメです」と瞬時に応えることができるのです。さすがです。
しかし、キーワードに対しては少し融通が利きません。「ワンピース」と検索すると、漫画の「ワンピース」と洋服の「ワンピース」が同じように検索結果に並びます。
そして空気も読みません。「これはとても大切なことです」というとき、私たちは「これ」は直前のことを指しているとすぐに分かりますが、Googleさんは「これ」は「これ」という単語としてしか認識しないのです。
一方、空気を読まないことで良いこともあります。Googleさんは世界的大企業の1記事も、個人ブログに掲載された1記事も、基本的に同じように扱います。
「世界的大企業の記事だから手前に置いておきますね」というような特別扱いはしません。その点、とても公平な人なので安心して任せることができます。
ちょっと堅物なGoogleさんに分かってもらうように書くのがSEO対策の基本
そんな堅物なGoogleさんですが、優しいときもあります。検索キーワードを入力すると「他の人はこんな言葉も調べてますよ」と予測検索キーワードを教えてくれたり、間違った綴りの英単語を入力すると「〇〇じゃありませんか」と教えてくれたりもします。いい人ですね。
イメージで言うと、学生時代は図書委員、勉強のできる優等生で、周りから頼られるけれど、真面目で几帳面であるがゆえに少し融通が利かない、というような人でしょうか。
そして品行方正。さっぱりとした入力画面にもどこか清楚さが漂います。しかし、そんな固そうな人だからこそ、ときどき垣間見える優しさにグッときますよね。
SEO対策ではこんなGoogleさんを攻略しなければいけません。さらにGoogleさんは自分だけの決まりをいくつか作っています。
つまり、Webサイトの著者はちょっと堅物なGoogleさんに分かってもらえるように、またいくつかの決まりに従って記事を書くことになります。これがSEO対策の重要な基本です。
小さなお手伝いさん、クローラちゃんと一緒に働いている
さて、そんな真面目で有能なGoogleさんですが、さすがにこれだけWebサイトが増えてしまっては、なかなか隅から隅まで読みに行くわけにはいきません。そこで、新しいデータの収集はお手伝いさんにお願いしています。
それがクローラちゃんです。クローラちゃんは新しくできたWebサイトや新しく更新されたWebページなどを巡回して、どんな情報が掲載されているのか、どれぐらいの分量があるのか、というようなデータを集めてきてくれます。
クローラちゃんも基本的には有能なのですが、決まりに沿って書かれていない記事は見るのを諦めたり、新しい記事が更新されないWebサイトには行くのを止めたりと、少し面倒くさがりなところがあります。
このクローラちゃんの性格は、SEO対策において重要な意味があるのですが、ここでは「少し面倒くさがりな子なんだ」と覚えておいてください。
Googleさんはクローラちゃんの集めたデータを元に、どの本をどの本棚に並べるかということを決めていきます。これをランキングを決定するための「評価」と呼びます。
最近のGoogleさんの評価は人情味がある
まだまだ堅物なところがあるGoogleさんですが、一昔前はもっと杓子定規でした。内容うんぬんよりも、他のサイトからたくさんリンクされているWebサイトや、キーワードをたくさん使っているWebページを一番手前の見やすい棚に配置していました。
「内容」というあいまいなものより、被リンク数やキーワード含有数など、「数」で計れる外形的な基準で評価していたのです。こういった基準は分かりやすいのですが、その分、悪用する人も増えてしまいます。
30代以上のライターさんの多くは、キーワードで検索しいたらほとんど内容がないWebサイトが表示されてイライラした、という経験があることでしょう。
しかし、最近ではこういったほとんど内容がないWebサイトが表示されなくなっていることに気づいていましたか?
最近のGoogleさんは「検索する人が読んで満足できるWebサイトを高く評価しよう」という、実に人情味溢れる基準で評価を行なっています。
これはGoogleさんのある変化によるもの。またこの変化によって、Webサイトの在り方も劇的に変化しつつあります。では、次回はこのGoogleさんに起こった変化について見ていきましょう。