スマホで在宅ワークは本当に稼げるのか。

スマホは武器にも弱点にもなる
スマホを使って在宅ワークと聞くと、空いている時間で簡単にできるというようなイメージを持ちますが、文字入力やデータ入力がほとんどで、実際に作業してみると思った以上に時間がかかることが分かります。
例えば1,000文字程度の入力でも、校正しながらの入力になると、平均1.5時間ほどかかります。これはある程度、スマホの扱いに慣れている方が基準です。
スマホの扱いに慣れていないと、下手すればその倍の時間がかかることになります。こうなると、空き時間で小遣い稼ぎどころではなくなりますし、普通にパートに出ている方がお金になります。逆に完全に使いこなせているのであれば、十分に小遣い稼ぎになるでしょう。
スマホを使っての在宅ワークとその時間給
スマホを使っての在宅ワークについて、実際の数字を使って、もう少し具体的に考えてみたいと思います。例えば先ほどの1,000文字程度の入力作業ですが、このような場合、文字あたり何円という形で報酬が支払われます。
単純な文字入力の場合、0.1円/文字(一文字当たり0.1円)が相場のようですので、1,000文字打って100円です。単純入力の場合、早い方だと30分程度で打てると思いますが、それでも時給200円です。
現在、最低賃金は時給800円前後となっていますので、この在宅ワークの時間単価がいかに低いかお分かり頂けたと思います。
このような仕事は請負契約となりますので、最低賃金は関係ありませんが、いかがでしょう。これでもやってみたいと思いますか?
気をつけよう! 甘い言葉と在宅ワーク
スマホを使って在宅ワークを行なう場合、もう一つ気をつけなければならないことがあります。それは「詐欺」です。詐欺に引っかからないために、ここでは詐欺かもしれないサイトの特徴をいくつか挙げてみたいと思います。
1、サイト内に資料請求ボタンがある。
2、企業のサイトがなく、募集サイトのみが存在する。
3、企業の事業内容が記載されていない。
4、講習、研修を受ける旨の記載がある。
5、登録料が必要。
ここに挙げたものはおそらく詐欺に直結するパターンです。登録者からお金を取ることを念頭においた、典型的な詐欺のサイトであると言えます。
このようにインターネット上には多くの罠が仕掛けられています。ネットを通じた在宅ワークをしようとする場合、こういった知識もしっかりと身につけて下さい。
在宅ワークの詐欺事例はこんなにある!
前述した詐欺について、実際の例をいくつか見てみましょう。「時給1,000円以上、スキルが上がれば時給も上がるシステムというデータ入力の仕事を紹介されたが、紹介料として50万円支払わされた。」
「登録する際に、レベルチェックテストなるものを1回1万円で受験させられた。また試験用の教材を3万円で買わされた。」「登録料として1.5万円を支払わされた。」
このように登録料や試験料名目でお金を取られることが多いようです。また、詐欺ではありませんが、在宅ワーク登録をスマホから行なうと誘導され、誘導されたサイトで個人情報をごっそり抜き取られるというような被害も出ているようです。
スマホで在宅ワークを行なう場合、そういったリスクをしっかりと認識した上で取り組み始めることが必要です。
スマホで在宅ワークするなら信頼のおけるサイト探しが必須
在宅ワークのリスクについてお話ししましたが、やはり空き時間を有効に利用して仕事をしたいと言われる方も多いでしょう。インターネット上には前述のように詐欺を目的とした、在宅ワーク紹介サイトが横行していることも確かです。
ですから一番大切なことは信頼のできる在宅ワーク紹介サイトを見つけることです。サイト内に実際の仕事内容が記載されていて、そこに直接応募ができるようなサイトであれば安全と言えるでしょう。
「これは!」というサイトを見つけたら、そのサイトについての評判を検索してみるなどして、安全なサイトであるかどうかをしっかりと確かめてください。
スマホの普及で、手のひらでインターネットに接続できる便利な環境ができました。便利になればなるほど、それを利用して悪いことをしようという人間も増えていくことは絶対に忘れないようにしてください。