在宅ワークで人気のデータ入力 | 仕事の実態に迫る

在宅ワークで誰もが一番稼ぐことが出来るのは「データ入力の仕事」?
2014年度の内職・在宅ワークの平均収入は年収140万円(月収12万円)という結果が、とあるリサーチ記事に出ていました。昔でいう「1つ1円以下の作業を黙々と家族総出で手伝って、月に数万円あるかどうか」という、「稼げない仕事」から、今や「ノマドワーカー」という1つのライフスタイルにまで上り詰めた在宅ワーク。
かなりプロフェッショナルな知識と経験を要する「システムエンジニア・webデザイン・プログラミング・グラフィックデザイン」などは単価は勿論高いのですが、「誰でも副業として取り掛かることができる」というよりも、技術を持った人が独立してフリーランスで仕事をする手段に近いでしょう。
その点、データ入力系ならば、パソコンで文字打ちができさえすれば気軽に始められる仕事です。しかも、データ入力と言っても仕事の幅は広く、少なくても月2~3万円から、多くて月に20万円以上は稼げるのです。データ入力系の在宅ワークの実態に迫ってみました。
データ入力に該当する仕事とは
一般的にデータ入力にカテゴライズされている職務は以下の通りです。
・アンケート入力
・アンケート集計入力
・広告配信入力
・企業などの情報のリサーチ入力
・会計入力
・名簿リスト作成
・レビュー投稿
・テープ起こし
・冊子のデータ入力
・原稿作成
……書くとキリがないほど、いわゆる「パソコンのキーボードで文字や数字を打ち込む仕事」をまとめて「データ入力」とされているようです。
データ入力それぞれの単価について
データ入力の単価は「1文字1円以下」が多いようで、次にページ数で換算される仕事が多いと思います。アンケートのような、膨大な数のデータをまとめる集計では、アンケート1件につき数円、レビューの投稿では多いところで1投稿100円ほど。
テープ起こしは、どこまでの仕上げをするかによるのですが、収録されている音声の時間の3倍ほどが作業に必要な時間だそうですので、時間計算で決める人もいるようです。ブログ記事は、例えば企業の日刊ブログなどを担当する場合は、月単位で報酬決定している場合と、記事数で報酬を計算する場合とが殆どだそうです。
最近多いのは、SNSの投稿管理。この業務は投稿するだけではなく、アカウント管理まで任されることも多く、フォロワー数も報酬に関わるそうなので案外、大変な業務だとか。
いずれにしても、データ入力で簡単に稼ぐというのは、そう簡単ではなく、コツコツと努力することが必要です。
単純計算で月換算した金額を本当に稼げるのか
「ひと月で5万円~10万円」という見出しに踊らされて、副業として取り組んでみたけれど、それでは全くお金にならなかった、という体験談を耳にします。例えばページ数や記事数などの報酬単価の仕事の場合、1ページ2,000円の案件だとしても、1時間で仕上げられれば「時給2,000円」となり目標としては上々ですが、実際は、作業の内容によって2時間、3時間とかかる場合もあります。
単純に「時給2,000円」計算で換算できるとは限らないのです。1日5ページで10,000円。30日やれば30万円! とはいかない事の方が多く、本気で稼ごうと思ったら「カフェでお洒落にノマドライフ」なんて光景とは程遠い。
「パソコン作業のし過ぎで顔が老け込んだ」「寝不足続きで体調を崩した」なんてこともよくあります。私の場合は、数々のお仕事を引き受けるうちに、自分で最低記事単価を設けています。
それぞれの作業内容を見れば、大体どれくらいの時間がかかりそうか判断できるようになると基準ができてきます。そうでないと「副業・在宅ワーク・稼ぐ」ことはデータ入力では不可能となってしまうのではないでしょうか。
上限は未知数!だからこそやめられない在宅ワーク
フリーランスとして在宅ワークをする場合は、何といっても「家にいながら仕事ができる」「自分の好きな時間に仕事ができる」ことが魅力であって、波に乗りさえすれば少なくとも、在宅で1時間作業をすれば、パートに3時間働きに出るのと同じ収入が得られるようになるでしょう。
厚生労働省の最新版(といっても2008年版)の調査では、在宅就業を始めた理由の第一位は「自分のペースで柔軟・弾力的に働けるため」とありますが、その通りだと思います。
厚生労働省の分類では、データ入力・文字入力系は在宅業務の入口、としており、時間換算の収入額が低い、とされていることから、「データ入力」全般は「効率よく稼ぐには、記事単価や案件単価の高い仕事に巡り合えるかどうか」が鍵なのでしょう。
また、こういった職種は、依頼側が価格設定をする「自己決定レベルLowLevel」に分類されています。いずれライターとして名が売れて、単価提示できるようになれば、「カフェでおしゃれにノマドライフ」も夢ではないのかもしれません。