業務委託という選択、指揮命令の所在はどこか

業務委託という選択、指揮命令の所在はどこか
業務委託という仕事の形とその仕事の指揮命令はどこにあるのかを考えようと思います。業務委託という働き方は何かしらの指揮命令的なモノがあって在宅でできる仕事との認識があると思います。業務委託のメリット・デメリット、そして指揮命令の所在を確認していきます。
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「業務委託」と「指揮命令」の意味とは?

業務委託とは、企業に雇用される働き方とは異なります。企業と雇用関係ではなく、業務の依頼・受託をする働き方です。仕事内容、報酬、納期など、業務内容ごとに契約を結ぶことになります。

企業なり仕事の発注先から何かしらの受注をし、それを期日までに完了させて対価を得る仕事の方法で、内職をイメージすると早いですね。昔の思い出を例にご説明すると、車の小さな部品の加工やチラシ折りなどを祖母の隣で手伝った記憶があります。

最近では、在宅でできる仕事の需要が高まってきていることと、マスメディアなどにより在宅ワークについて情報発信が発信されることで、「業務委託=在宅ワーク」の定義が認識されてきています。

業務委託や在宅ワークが一般的になってきましたが、始めたばかりの人が迷うことのひとつに、仕事の進め方や終わり方があるのではないでしょうか。雇用契約上の労働者であれば、使用者から業務内容や進め方、勤務時間などの指示を受け(=指揮命令)仕事を行ないます。

業務委託契約のもとで仕事を遂行する場合は、その進め方や働く時間など、発注元から指示を受けることはありません。あくまで契約した業務の遂行、成果物の納品や納期についての約束であり、いつ何時間どこで働くかなどは、請け負い側の判断に委ねられるのです。一見すると自由で魅力的な働き方に思える、業務委託契約・在宅ワーク。そのメリットとデメリットを考えてみます。

業務委託のメリットはあるかしら。

業務委託は、雇用ではないので時給や月給とは無関係で、出来高制ということが多いです。出来高制ということは、やればやっただけの報酬があるということなので、一番のメリットと言ってもいいでしょう。

会社勤務をしていると収入は安定しますが、当然、拘束時間が決められていますし制約も多いので、個人においての夢の実現や家族のために費やしたい時間を作り出すことは少々難しいところがあります。

会社勤務という枠を飛び越えた場合に考えられる仕事のやり方として、時間の管理ができれば自分のペースで仕事を進めることができる業務委託があります。業務委託の働き方は、生活の優先順位を変えずに都合のいい時間に仕事をすすめられるので、それもまたメリットと言えます。

業務委託のデメリットはどんなこと?

やればやっただけ収入につながる業務委託ですが、逆に言うと仕事をやらなければ収入につながりません。仕事がたくさんある月はいいけれど、なければ探す努力が必要になってきます。

そして個人事業主として業務委託を請け負うことが多いので、国民健康保険や国民年金に加入が必要な場合もあります。指揮命令者がいるわけではないので、判断に困る場面に出くわすこともあるかもしれません。

会社勤務で上司がいてくれたことに感謝したくなりますね。怒られたことも懐かしいと思うでしょう。恐らく、業務委託での仕事の内容は仕様書・指示書などを読み解いていくことになりますが、見落としの無いように神経を擦り減らすことにもなりそうです。

仕事の内容が自分のスキルに見合っているか、また初挑戦になる仕事でも完了させる覚悟があるかなど、精神的な強さを持ち合わせていないとできないかもしれません。

指揮命令(者)の所在と必要性。

会社勤務ですと直属の上司が指揮命令者と位置づけられますが、業務委託では雇用関係はありません。では、業務委託で仕事を進めていこうとするには、何を基準とすればいいのでしょうか。

派遣での働き方でよくあるトラブルのひとつにこんなことがあります。派遣で行った先では必ず指揮命令者はいるのでその方の指示により仕事を進めるわけです。契約ではそうなっていますが、いつも近くにいてすぐ指示を出してくれるかというと、そうとは限りません。

結果、複数人の頼みごとを引き受けて、どの業務を優先すべきかわからなくなり混乱するトラブルがおこりがちだというのです。在宅ワークで、業務委託の仕事を進めていく時には、誰かに余分な業務を頼まれることは無さそうですが、派遣とは逆に一人で悩むことになります。

次につながる良い仕事をしたいと誰もが考えると思いますが、発注側も受注側も仕事が、無事に最適な結果で完了できるようにするためには、スキルも大切ですが双方の良好なコミュニケーションが何よりも必要ですね。

業務委託を積極的にやってみよう。

なにしろ今はクラウドソーシング時代。定年までひとつの会社で勤めきれる時代ではなく、副業または、複(数)業を認める会社もあるほどです。

収入の柱をもう一本持つのは、自分や家族にとってのリスクヘッジと捉えてもいいと思います。何もしなくても家賃収入や権利収入が入ってくる人の方が稀だと思いますが、個人事業主として独立して業務委託をするにはハードルが高いと思います。

まずは自分のできる業務委託内容を探してみましょう。パソコン1台あればできる業務委託はたくさんあります。データの入力作業や集計。テストの採点などもあるようです。

みなさんが楽しめる記事を書く仕事もあります。デザインスキルも生かせます。他にもあなたの得意な分野の仕事が、あるかもしれません。クラウドソーシングがあなたの自由な時間をもてあますことなく、人生を楽しいものにしてくれる時はすぐそこまで来ていますよ。

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