今日から私もノマドワーカー!ワークスタイルは人それぞれ

作業場所を変えてもOKならノマド型スタイルが即実行可能
ノマドワーカーの定義は、「決まったオフィスを持たず、場所にとらわれない仕事をしている人」。働く場所や時間を自由に選択する、というと相当かっこいい感じがします。
でも、決まった場所で働かないというのであれば、行商など全国規模で働く業種は古くからあります。その疑問に明確な回答はないものの「本来決まった机でする仕事をあちこちの場所でやれる」のがノマドなのでしょう。正社員であっても会社が認めればノマドで働くことは可能です。
自宅、図書館、カフェどこでもクオリティを落とさなければ、ノマドスタイルで仕事できます。端末機器とネットの普及によって、ノマドスタイルはより身近なものになりました。
旅行先でタブレットを使って文章を作ったり、メールやスケジュール管理がどこでもできれば、地球上のあらゆる場所がオフィスです。ノマドワーカーの定義に、個人事業主とかフリーランスであるといった垣根はありません。
しかし、遊牧民という語源をもつノマド型ワークスタイルは、どうしても牧歌的でゆうゆうとしたイメージを与える様です。ノマド=雇用されていない、と思われがちなのはここに理由があるのかもしれません。
ノマドスタイル×仕事 どんな職種?
会社に属していないフリーランスのノマドは、プロジェクトや案件ごとに契約をします。
その多くが、ライターやカメラマン、IT技術、研究者、コンサルタント、デザイナーなど専門性の高い職種です。一定期間「机」をもらうことがあるとしても、基本的には一か所に留まる事はありません。
一方で、企業に属しながらも、ノマド的スタイルで働く人たちは存在します。外回りが多い営業や、技術サポートなどはもっともわかりやすい例でしょう。
全国規模で動き回ることも少なくありません。モバイル端末で、連絡やスケジュール調整しながら移動し、出社日数がわずかという人はざらにいます。
また、ブロガー、フリーライター、サイト管理と言った自由度が高い仕事も、特に意識せずともノマドスタイルを実践している人が多いようです。
ノマドスタイル×場所 仕事はどこでしている?
一般的に想像されるのは、図書館やカフェ、ホテルのロビーといった公共の場所です。図書館はともかくとしてカフェなどは長時間の利用がはばかられる上に、デスクスペースの問題もあります。
お店やホテルの迷惑を考えると、せいぜい30分程度が限度でしょう。図書館の場合、施設によっては電源の確保ができなかったり、端末機器の利用制限があります。ネット環境も期待はできません。ポケットwifiなど独自の準備が必要となります。
最近よく耳にするようになったのが、コワーキングスペースです。1日1,000円程度の料金で利用できるため、従来のレンタルオフィスよりも手軽です。公共のネットワークと比較してセキュリティが確保されているので、顧客情報を扱う仕事であっても安心度が高いというメリットもあります。
まだ首都圏中心の形態ではありますが、徐々に地方にも広がってきたようです。その他にも多目的利用が可能の「コインスペース」と呼ばれる施設もあります。仕事利用に限定していませんが、利用料も安く(3時間以上は一律1,500円など)多くはwifiが完備されています。ノマドスタイルにも少しずつ追い風が吹いているようですね。
ノマドスタイル×ツール 何をもっている?
ノマドスタイルの魅力は、身軽さにあります。機動性に富んでどこにでも行けるという状態を、常に確保していなければ意味がありません。たくさんの荷物をかついで動くのであれば、どこかに落ち着いて仕事をする方が合理的でしょう。
コンビニの複合コピー機の機能拡張やクラウドといった環境の変化は、ノマドの大きな味方です。極端な場合、行き先に備え付けの端末があれば、手ぶらで出かける事も可能となったのです。ノマドスタイルの達人たちは、最小化と軽量化をキーワードにしています。
例えばPCについては、多くの人がMacbook Air やSurface2など軽量モデルを愛用しています。スマートフォンのテザリング機能を利用し、モバイルwifiすら省略する手もあります。携帯用キーボードと組み合わせて、タブレットやスマホのみで仕事をしている人も多いようです。
その他の持ち物としては充電用ケーブル、周囲の音がうるさい時のためのヘッドフォン、コンパクトハードディスク、筆記用具など。自分の意識を高めるために、携帯アロマなど活用しているという声もありました。
ノマドスタイル×性格 合わない人もいる?
完全にフリーとなって働くためには相当の覚悟が必要ですが、それとはまた別にノマドスタイルにも向き不向きはあるようです。まず周囲が気になると集中できない人には、かなりハードルが高くなります。いつもビジネス向きのスペースが確保できるとは限りません。
時には時間がなくて、どうしても騒々しいカフェでの仕事が必要になることもあるでしょう。人目があると集中できないようでは、仕事のクオリティを一定に保てません。
遊牧民の生活は獣などの外敵が脅威となりましたが、現代のノマドにとっては内なる敵が脅威となります。どこにいても仕事の質を落とさないというのが、ノマドスタイルの最低条件なのです。
また、密なつながりがないと不安を覚えるという人も、喧噪の中で仕事をしているうちに逆に孤独感に追い込まれてゆく恐れがあります。気分を変えるのにはもってこいのノマドスタイル。プチノマドでも試して、自分に合った環境を見つけられると良いですね。