フリーライター必見! ノオトが運営するコワーキングスペース CONTENTZ

フリーライター必見! ノオトが運営するコワーキングスペース CONTENTZ
数々のメディアで編集や記事制作を手がけている有限会社ノオト。業界内で名の通った編集プロダクションが、昨年の夏、コワーキングスペースをオープンしました。ライターさんにとって働きやすい場所、出会いがあって、成長していけるスペースに仕上がっている『CONTENTZ』。代表である宮脇さんに、設立の背景や重宝されるライターについて伺いました。
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宣伝会議「編集・ライター養成講座」の講師が運営するワークスペース

コンテンツ制作・コミュニティ運営を手がける有限会社ノオト。俗にいう編集プロダクションであり、業界内ではちょっと名の知れた存在です。

同社は設立10周年を機に、コワーキングスペース『CONTENTZ』(コンテンツ)を立ち上げました。ライターや編集者、カメラマンやデザイナーなどのメデイア業界で働くクリエイターを応援するコワーキングスペースです。

話を伺った代表の宮脇 淳さんは、大学卒業1年後からフリーライターとして働き始めた人物。宣伝会議の「編集・ライター養成講座」で10年以上にわたり講師を務める、敏腕編集者でもあります。

宮脇さん率いる編集プロダクションが運営する『CONTENTZ』だから、フリーライターとして活躍中の人に是非ともオススメしたい場所です。

ちなみにノオトでは、常にフリーライターを探しているとか。心地よく働ける場所を手に入れながら、優れた編集者やライターとの素敵な出会いが期待できるかも!?

CONTENTZ』 ワークスペース情報
■ 場所:東京都品川区西五反田1-13-7 マルキビル503
■ 料金: 月額9,900円~(個人・NPO)、29,700円(法人)
■ 営業時間: 9:00~21:00(月~金)、9:00~18:00(土)、日祝定休
■ 電源: ◯■ Wi-Fi: ◯

ライターにメリットのあるコワーキングスペース

CONTENTZ全体

―編プロであるノオトさんが、どうしてコワーキングスペースを運営することになったんですか?

『CONTENTZ』は2014年7月1日にオープンしたんですけど、その日がノオトの創業10周年だったんです。10周年の節目ということもあって、前々から会社を移転させたいなと思っていたんですよ。もう少し広いところに移りたいなって。

どうせスペースを拡充するなら、場所を活かしたことをやりたいなと考えたんです。節目でしたし。ちょうどコワーキングスペースが盛り上がっていたので、編プロの特色を活かしてつくったら、ライターさんも来てくれるんじゃないかと思ったのがきっかけです。ライター向けのコワーキングスペースって、あんまり聞かなかったので面白いんじゃないかと。

―確かに、エンジニア向けだったりクリエイター全般、「誰でもいいですよ」というコワーキングは多いですよね。

編集者やライターに限定するつもりはないんですが、うちがとにかく編集の会社なので、例えば仕事をしてくれるライターさんがここに集まったら、我々も助かるんですよ。

そんなに大きな会社ではないので、全員をライターとして雇用するのは難しい。でも月額9,900円というそんなに高くない料金で、スペースを提供することはできるんですね。

ノオト宮脇さん

フリーランスのライターさんにしてみれば、自由に働ける場所があるというのは便利なんじゃないでしょうか。そういう意味でお互い助かる、相互扶助みたいな関係がつくれるならやってみようと。

たとえば、うちで原稿を1本1万円でお願いするとしたら、1ヶ月の利用料が払えちゃうんですね。実際にそういう風にやってるライターさんもいますし。もちろん、お願いしている仕事は1本どころではありませんが。

―ここに来るライターさん、全員がノオトさんと取り引きしているわけではないんですよね? でも『CONTENTZ』での出会いがきっかけに、ノオトさんの仕事をするケースも?

あります、あります。今もいらっしゃっいますよ。とはいえ、仕事をもらうためにやって来るわけではないと思うので、お互いに「仕事ください!」「仕事しませんか!?」みたいな声がけはしていません。

月に1回くらいのペースで交流会をやっているんですが、そこで話をして。お酒飲みながら、料理をつまみながら仕事の話をしたときに、「あ、車関係が得意なんですか?」「ちょうどトヨタさんのオウンドメディアやってて」「何か一緒にできたらいいですね」みたいに始まることはあります。実際に書いたもの、実績を見せていただいて。

ライターの仕事、手がけられる幅は広がっている

コンテンツ

―普段はライターさんが書き物をしたり、編集者と打ち合わせをしたり、そして定期的に交流会をなさっていると。これだけの広さがあれば、けっこうな人数が集まれますよね。

150平米くらいありますね。イベントというか、勉強会みたいなものも実施していますよ。昨晩も、Webライターとして活躍されているヨッピーさんが「Webライター塾」を開いていました。

そういう、ライターさんに興味を持ってもらえるような講座もやってます。有料で開催しているんですが、それでも集まりますね。ライターとしてスキルアップしたいという思いがあるようで。あとはカメラ講座をやって欲しいという声がすごくありますね。

こうやって取材に来ていても、カメラマンさんがつかなかったりするじゃないですか。 デジカメの性能は上がっていますから、ライターが取材の後に撮影まで担当することが増えています。

そういうときに、構図は縦も横もしっかり抑えて背景をちょっと変えて撮るとか。「白バックで1枚お願いします」とか、ちょっと考えて動けるライターさんって重宝されると思うんですね。

コンテンツ

―文章を書くだけではなく、垣根がなくなっていたり、幅が広がっているんですよね。

幅の広がりはおっしゃる通りですし、ライターとしての仕事も増えているって実感があるんですよ。打ち合わせに行けば「こういうコンテンツ作りたいです」「本数も多くしたいです」みたいなことを相談されたりとか。

ノオトではいろいろなクライアントから仕事を請けているので、売り上げもかなり伸びています。そういう状況を考えると、ライティングの仕事は今後も増えていくだろうな、と。当社としても、書けるライターさんが欲しいですし。

もっというと、ウェブ業界は編集者不足でもあります。ライターに限定するのではなく、コンテンツをつくれる人へのニーズが高い。『CONTENTZ』にそういう人が入ってくれれば、相乗効果が生まれると思うんですよね。

敏腕編集者から見た、求められるライターとは

コンテンツ

―ライティングの仕事、もっというとコンテンツをつくる仕事が増えているというお話でした。ノオトさんとしても書けるライターが欲しいとおっしゃいましたが、具体的にはどういうライターさんですか? 書けるライターというのは。

書ける人っていうと意味合いが限定されてしまうかもしれませんね。取材が出来る人とか企画が出来る人、というかネタを持っている人かな。

書けるというのは、ライターとして当然必要となってくるんですけど、多少そこが甘くても原稿の手直しは僕らでも出来るんです。やはり、ネタを持っているライターさんのほうが頼りになります。

本来、ライターになりたいのであれば、ネタをもってくるとか、おもしろいことを探し出す能力とかって一番必要な資質だと思うんですよね。自分はこれが好きだとか、この知識だったら誰にも負けないとか。誰に聞いて、誰に取材すればちゃんと原稿になるかっていうのがわかっている。もちろん慣れもあると思うんですけど、自分でとことん調べてること、取材することが重要です。

―ノオトさんと仕事したいなと思ったら、企画とか実績の持ち込みは……

持ち込んでいただけるなら、是非。

―そういうとき、どんなアピールなりをしたら選びやすいとかあるんですか? 得意分野ですとか、有名メデイアでの実績とか。

得意分野をもっている、実績をもっているライターさんって、仕事に困っていないと思います。そういった方々に、すでに仕事が集中している状況ですから。弊社の場合、いつもお世話になっているライターさんには、案件によって少しずつギャラも上げ始めています。

一方、ライターさんから売り込みをいただいて、やけに実績をアピールしてくる人は逆に仕事しづらいケースもあったりします。キャリアがある割に文章ヘタだなとか、直そうとすると怒るとか。ライターとしてのこだわりがあるのはわかるのですが、編集者はその原稿の最初の読者なんです。これでは伝わらないと判断したら、もちろん修正をお願いしないといけません。そこはご理解いただきたいですね。

むしろキャリアはまだ少ないんだけれども、これから伸びる素養を持っている人のほうがやりやすいことが多い気がしています。そういう人がうちと組むと、数年経てばめちゃめちゃいいライターになっているだろうなと。できるだけ、最初は上手じゃなくても、気の合う方ととことんお付き合いさせていただいています。

コンテンツ

―その辺の「このライター見所あるな」っていうポイントはどこですか?

一生懸命企画を考えてくるとか、人が知らないことを「これ、面白いんじゃないか」「記事にできるんじゃないですかね」みたいなのを常に出せる人ですね。

あとは、素直で疑り深い人。まず素直であれば、こういう風に直したほうがいいとか、こういう方向でやったほうがいいってことをさっと取り入れられるんです。

そして疑り深い。取材先でいろいろ話を聞いて、相手が調子いいことを言っても「なんか嘘っぽいな」とか、ちゃんと疑えるかどうか。そういう感覚はスゴい必要かなと思います。素直であることがベースですけども、いい人だと騙されやすいんですよ。疑った結果、きちんと調べて取り越し苦労であれば、それでいいですしね。

そういうことを考えながら仕事をしたほうが、成長のスピードは早まるじゃないですか。もしかしたらここに座って働いてもらうっていうことで、そういう機会を提供できるかもしれません。

―必ずしも、ノオトさんと仕事ができるとか、勉強させてもらえるわけではないでしょうけど、少なくともチャンスは広がりますよね。そもそもコワーキングスペースとして活用するだけで、充分にペイする場所だと思います。ありがとうございました。

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