副業ネットショップを始めるための最初のステップ

副業ネットショップを始めるための最初のステップ
インターネット上で買い物をする人が急増し、個人で売り買いができるフリマアプリなども人気を集めている昨今。個人でも容易にネットショップが起ち上げられる仕組みができ、ネットショップを開業しようと考えている方もいるのではないでしょうか?しかし、仕組みができたとはいえ、ネットショップで利益を上げるには、日々の運営が大切です。何から始めればいいのか、またどんなスキルが必要なのか。ECサイトを11年もの間、運営している松本さんにうかがいました。
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「売りたいもの」があるなら、副業ネットショップにトライ!

「大手宅配サービスが荷物の多さにパンク寸前!」というニュースを、最近よく耳にします。「翌日配送」や「再配達」などのサービス氾濫もその理由のひとつですが、ネットショッピングの流通拡大が大きな原因でしょう。

国土交通省の調べによると、宅配便の個数は20年前の約3倍になっているそうです。ちょうど、ネット通販業国内最大手の楽天市場が、今年で創業20周年を迎えます。

スマホの普及も手伝ってネット通販利用者は年々増加してきましたが、同時に、自らネットショップを運営する人も増えています。参入するにあたっては特に資格も必要なく、ネットショップ開業のための支援サービスも多種多様になってきました。

「売りたいもの」さえあれば誰でも開業できるのがネットショップのメリットなので、副業として始めてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか?

今回は、まだ初めの一歩を踏み出せていない方に、ネットショップを始めるための手順や方法についてお話ししたいと思います。

副業ネットショップ開業に必要な手順は?

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実際にネットショップを開業するにはどんな手順が必要となるのか、順を追って見ていきましょう。

どこにお店を出すのか。販売チャネルの選定

ショップを始めるには、まず初めに「どこで商売をするか」を決めなければいけません。これは、実店舗を開業する場合と同じです。

家賃の高い一等地へ出店するのか、人通りは少ないけれど家賃が安い場所を選ぶのか。

ネットショップに置き換えると、出店手数料やロイヤルティ(販売手数料)は高いけれど集客に有利なショッピングモール(Amazonや楽天市場など)に出店するのか、初期投資や手数料は少ないけれど「人気(ひとけ)」の少ない格安のショッピングサイトやプロバイダと契約して独自のショップページを作るのか、ということになります。

1.開業しやすい大手ショッピングモールは、デメリットにも注意!

大手ショッピングモールに出店する場合、ページデザインの雛形、独自のポイントシステムやメールマガジン配信機能など、ネットショップ開業に必要な機能があらかじめ用意されているため、専門知識が無くてもある程度はすぐにネットショップの体裁を整えることができます。

ですが、モールによっては初期投資が必要ですし、月額利用料や売上にかかってくる手数料が高いために利益が手元に残りにくいというデメリットもあります。

また最近では、価格競争を避けるために大手ショッピングモールへの出品はNGとしているメーカーも増えています。

2.自由度の高さが魅力の独自ネットショップ。SNSの活用で可能性は無限大

独自ネットショップは、費用もかからないため初心者にはお勧めですが、集客力は望めません。

ですが、自由度が高いというメリットがあります。ある程度育ったSNS(twitterやInstagram、Facebookなど)をお持ちなら、ネットショップと組み合わせることで可能性は無限大に広がります。

もし既にご自身のSNSの世界である程度の「インフルエンサー」(Webマーケティング用語で「影響力のある人」の意味)になっているなら、今すぐにネットショップを始めてください!

仕入れはどうする?実店舗が無いと制限がある場合も

自ら製造してオリジナル商品を販売するのでなければ、どこからか商品を仕入れてくる必要があります。

年に数回開催される、国内外のメーカーが一同に集まって展示・商談をする展示会に参加するか(ネットから参加申し込み可能です)、「スーパーデリバリー」や「ネッシー」などのネット卸問屋から仕入れている方が多いようです。

ただし、実店舗が無い場合は取引不可としているメーカーも多いので、仕入れをしたいと思っている商品があれば、事前に取引条件を調べておくと良いでしょう。

また、一昔前には無在庫販売(注文がきてから発注する)はネットショップの有利な点と言われていましたが、メーカー欠品などの理由での注文キャンセルが問題となり、店舗にペナルティが課されるようになっています。特に楽天市場ではかなり厳しいペナルティ制度が導入されました。

今は、ショッピングモールでの無在庫販売は厳しいのが実情です。

ページ作成。商品の撮影や商品説明文も必要

店舗の場所と商品の準備ができたら、ネットショップのページ作成を行ないます。

お店の玄関であるトップページ、各商品の魅力をアピールするための商品ページ、お客様への各種ご案内のページなど、用意しなければならないページ数はかなりの量です。

商品ページは新しい商品が入荷する度に新たに作成する必要があります。商品ページに欠かせない商品写真を何枚か撮影し、商品説明文はSEO(検索対策)を意識しながら作成します。

楽天市場など大手ショッピングモールでは雛形も用意されていますが、売れるページを作れるようになるには、ある程度の経験やコツが必要です。

副業の場合も特定商取引法の運営者名の表記は必要?

ネットショップとしてお客様に見てもらう部分が完成したら、最後に忘れてはならないのが、ネットショップに関する法律の規制への対応です。

ネットショップには「特定商取引法」という法律の規制がかかり、副業の場合であっても同様です。具体的に言うと、運営責任者の氏名、住所、電話番号などを記載した「特定商取引法に基づく表記」をネットショップ内に掲げなければなりません。

個人情報をネット上に公開することになるので躊躇される方が多いかもしれませんが、お客様に安心してご利用いただくためにもしっかり記載すべき要項です。

自分で開業する前に!まずはサポートから始めてみる

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ネットショップ運営には様々な知識が必要

ネットショップ運営の一連の流れを簡単にまとめると、以下のようになります。

商品仕入れ→商品写真撮影→ページ構築→集客宣伝→受注対応→発送

これら一連の作業は、自分なりのシステムを作り上げてしまえばその後は流れ作業ですが、まったくの初心者が副業として一人で始めるには、ボリュームが大きすぎるように思いませんか?

私も楽天市場へ出店した当初は、HTML(WEBページ作成のための言語)の知識が多少あったにもかかわらずページ構築にかなりの時間を取られ、利益が出るようになるまでは数カ月かかりました。

商品写真撮影では、「売れる写真」を撮るためにはかなり勉強が必要でしたし、商品説明文を書くためにSEO(検索結果で上位に表示されるための対策)に関する本も片っ端から読みました。

ネットショップは気軽に出店できるとはいえ、様々な分野の勉強が必要です。

ランサーズのネットショップ運営に関わる案件をはじめの一歩に

ランサーズには、ネットショップ運営の業務の一部をアウトソーシングしているクライアントも多く、多くのランサーたちがお仕事をされています。

実際に、ランサーズ上にはネットショップ関連のどんな案件があるのか見てみましょう。

Web制作・Webデザインの案件では、大手ショッピングモール(楽天市場やAmazon、Yahooショッピングなど)のページ制作依頼が多く、最近は特にスマホ版のページ作成の需要が多いようです。仕事をしながら、実際に使用されている「売れるページ」の作り方を学べますね。

データ作成・入力の案件には商品登録や在庫管理の仕事があり、各ショッピングモール特有のルールを知ることができます。

他にも、商品写真撮影メールマガジン執筆の案件も多数ありました。
ネットショップ運営のノウハウを効率よく学ぶには、ランサーズで関連業務の仕事を探すのが近道のようですね。

まだまだ成長を続けるネット通販業界。はじめの一歩はランサーズから

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アメリカのamazonでは独自の流通拠点として専用空港を計画中、日本でも楽天の三木谷社長が「2017年は未来に向けて加速する1年にしたい。」とおっしゃっています。

ネット通販業界は今後も発展していくことが予想されます。もはやネットショプは無くてはならない存在であることは、利用者のみなさんも実感されていると思います。

日本は世界一の長寿国です。国連や厚生労働省が予告している「人生100年時代」への突入を目前に控え、「副業」のキーワードがクローズアップされてきています。

この先の長い人生を支えるために、まだまだ成長産業であり続けるネット通販業界で副業を持つことは、効果の高いリスクマネジメントと言えるでしょう。

副業ネットショップへの第一歩、ランサーズから始めてみてはいかがでしょうか。

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