フリーランスに多い仕事とは?

フリーランスの仕事とは?
会社に勤めるのではなく、個人で仕事をするフリーランスには決まった種類の仕事はありません。逆に言えば、どんな仕事でも組織に属さず個人でやっていれば「フリーランス」と名乗ることができるのです。
しかし、フリーランスで活躍するためには、努力とともに高い専門性やスキル、才能が必要です。それだけに、フリーランスの仕事が多い業界はデザインやファッション、音楽、出版関係やウェブ関係などが多くなっています。
フリーランスの多い仕事(1):デザイナー編
ひと口にデザインと言ってもさまざまな種類があり、フリーランスのデザイナーの職種は多岐にわたっています。
1. ウェブデザイナー
その名の通り、ホームページやサイトデザインを制作します。美しいだけではなく見やすくわかりやすいウェブサイト、サイトへのアクセス数を増やすためのデザインなど、クライアントの意向を踏まえて制作します。
2. グラフィックデザイナー
ポスター、チラシ、カタログ、電車内の広告など、さまざまな紙媒体に使われるデザインを考え、制作します。広義の意味では、誌面上のデザインをコンピューターで割付するDTPオペレーターや、商品のパッケージや包装のデザインをするパッケージデザイナー、コミュニケーション主体の絵を描くイラストレーターの仕事も、グラフィックデザインに含まれると言えます。
3.ロゴデザイナー
会社名/商品名などの名前と図を組み合わせてデザインを行います。如何に目に止まりやすく、わかりやすく、覚えやすいものを制作できるかがポイントとなります。こちらの仕事はグラフィックデザインの範疇に含まれる場合があるようです。
4.キャラクターデザイナー
アニメや映画、コンピューターゲームに登場する人物や動物などを作り出します。脚本家や監督の設定をもとに自分なりのキャラクターを作り出します。ほとんどの場合、「キャラクターデザイン」という独立した仕事は少なく、イラストレーターやグラフィックデザイナーが多くのデザインの仕事を手がける中で発生するものと言えます。その他にも、名刺やカード、文具、雑貨といったデザインがありますが、フリーランスのデザイナーはこれらを複合的に請け負っていることが多く見られます。
フリーランスの多い仕事(2):エンジニア編
フリーランスエンジニアは、ウェブシステムの開発や、ソフトウェア開発、サーバーの構築などに携わります。エンジニアの仕事領域は非常に多様、かつ境界線を明確に引くことが難しいため、ここでは全体像として以下2種をご紹介いたします。
1. システムエンジニア
クライアントの要望に沿ってシステムの企画や設計を行います。たとえば、オリジナルシステムの構築だけでなく、既存のソフトに追加機能を加えたり、周辺機器を動かすためのシステムを設計したりするなど、扱う仕事は多種多様となっています。業務の性質上、コンサルティングやマネジメントを含めた総合的な役割が求められます。
2. プログラマー
システムエンジニアが設計したプログラムを実際に動作させるプログラムコードを書きます。仕様書に従って正常に動作するようにプログラミングすることが求められますので、プログラミングするだけではなく、一旦完成したプログラムに対して、テストとデバッグ(バグの修正)を繰り返しおこなう必要があります。システムエンジニアとプログラマーは厳密に区別されているものではなく、特にフリーランスの場合は一人でシステムエンジニアとプログラマーの双方をこなすことも多く見られます。
フリーランスの多い仕事(3):ライター編
紙媒体やウェブサイトに掲載する文章を執筆するライティングも、フリーランスの仕事の中で多くを占めています。「フリーライター」との呼び名は聞き慣れた言葉ではないでしょうか。
1.記者・コラムニスト
新聞や雑誌などに記事/コラムを書きあげる仕事です。出版会社に所属せず、個人で仕事をするフリーの記者・コラムニストは、世間の認識に比べて意外と多くいらっしゃいます。
2.ウェブライター・ブログライター
ウェブサイトに載せる文章やメールマガジンを専門に執筆するのが、ウェブライターやブログライターと言われるものです。SEOや簡単なコーディングなど、紙媒体に掲載する記事とは異なるスキル・知識が必要となります。
3. コピーライター
映画・商品などの宣伝をするために「コピー」を考案する仕事です。商品の内容やターゲットを精査した上で表現するプランを吟味します。ひとつのキャッチフレーズだけではなく、サブキャッチやスローガンといった細かい部分の文章を作り出したり、パンフレットやチラシの制作にも関わったりしています。このような性質上、デザイナーと一緒に仕事をすることも多くなります。
4. その他
また、フリーライターの仕事には、文章を作成するだけではなく、すでにある文章を校正・添削する仕事や、リライトする仕事なども存在します。
まとめ
フリーランスには本当に多くの仕事がありますので、探せば探すだけ「こんな仕事もフリーで?」と思うものがあるかもしれません。
ジャーナリストやカメラマンでは企業に属していないフリーランスが多いものです。スタイリストやメーキャップアーティストなども同じ傾向があると言えます。広い意味で捉えれば、特定の事務所に属さずに活動している歌手や俳優もフリーランスに含まれるのではないでしょうか。
専門的な知識や才能、突出したスキルを持っていれば、フリーランスとして仕事をするチャンスはそれだけ広がります。また、営業力・経営力・人脈など、フリーランスで仕事をするためには様々なスキルが必要とされるため、作業上での能力や技術のみならず、総合的なスキルを磨くことを心がけましょう。