クラウドソーシングで仕事を受けるときの注意点とは?注意すべきクライアントの特徴を解説

クラウドソーシングで仕事を受けるときの注意点とは?注意すべきクライアントの特徴を解説
クラウドソーシングはWEB上で仕事を受注できる便利なサービスです。しかし、悪質なクライアントにあたったり、思わぬトラブルが発生したり、リスクも伴います。そこで今回はクラウドソーシングで仕事を受けるときの注意点についてご説明します。筆者の体験談をもとに、注意すべきクライアントの特徴についてもご紹介するのでぜひ参考にしてください。
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クラウドソーシングとは

クラウドソーシング とは
まずはクラウドソーシングとは何なのか、どんなメリットとデメリットがあるのか解説します。

クラウドソーシングの仕組み

クラウドソーシングは仕事を依頼したい人と受注したい人をつなぐWEBサービスです。不特定多数の人々が集まって、仕事の募集を出したり、受注のために提案を行ったりします。

人脈がなくても仕事を受注できるので、フリーランスや副業したい人に人気です。

クラウドソーシングのメリット

クラウドソーシングでは成果報酬型の仕事が多く、働く場所や時間が限定されていないため、好きな時間に好きな場所で働けます。掲載されている仕事のジャンルも多岐にわたり、自分の強みが活かせる仕事ややってみたかった仕事など自由に選択可能です。

また、仕事のやり取りは原則WEB上で行い、直接会わなくても仕事を受注できます。移動の手間や交通費がかからず、時間を有効的に使えるのも大きなメリットです。

クラウドソーシングのデメリット

クラウドソーシングはWEB上でやり取りを行うため、直接会う場合と比べるとコミュニケーション不足になりやすいです。認識に差異が生じて、スムーズに仕事を遂行できなくなるときもあります。

また、発注者がどのような人なのかも分かりにくいため、優良なクライアントを見極めるのが難しいです。

クライアント様向け:クラウドソーシングのメリット・デメリット

クラウドソーシングの注意点やリスク

クラウドソーシング 注意点やリスク
クラウドソーシングで仕事を受注するときは次のことに注意しましょう。

作業時間と報酬額が釣り合わないときも

クラウドソーシングの仕事には時間単価制固定報酬制があります。時間単価制なら働いた時間分だけ報酬をもらえますが、固定報酬制は成果物に対して報酬が支払われる仕組みです。かかった時間は関係がないため、作業時間が長引くと報酬額と釣り合わなくなるときがあります。

筆者もクラウドソーシングで、1~2時間あれば終わりそうなタスク・作業系の仕事を受注したことがありました。しかし、実際にやってみると10時間以上かかり報酬額と釣り合わなくなってしまいました。

仕事はやりがいも大切ですが、やっぱり報酬も重視したいですよね。仕事を引き受けるときは、作業時間と報酬額が釣り合っているかどうかに着目してみてください。

初心者のうちは作業時間がどれくらいかかるのか分からないことも多いでしょう。そんなときはいきなり大量受注せず、少量だけ受注できる案件に提案を入れることが大切です。

作業時間が分かれば、次回から同じような仕事内容でも金額が釣り合うと思った案件にだけ提案することができます。

悪質なクライアントに要注意

発注者は良識のあるクライアントばかりとは限りません。なかにはタダ働きさせようとしている人、平気で規約違反する人、働き手に規約違反をさせる人などもいます。具体的にどんなクライアントに注意すればいいのかは次の項目で紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

もし悪質なクライアントにあたったら、おかしいと思った時点で取引をやめる、継続受注はしないなど、とにかく関わらないようにしましょう。

ランサーズではトラブルにあったときにサポートチームに連絡したり、クラウドソーシング相談室で相談したりできます。ひとりでは解決できなくなったら、ぜひ相談してみてください。

注意すべきクライアントの特徴

注意すべき クライアントの特徴
実際に筆者が出会った注意すべきクライアントの特徴を紹介します。どんなふうに対処すればいいのかについてもあわせて解説します。

直接取引をもちかけてくる

直接取引とはクラウドソーシングを介さず、LINEやメールなどで連絡を取って直接仕事の取引をすることです。

クラウドソーシングは利用手数料がかかるため、手数料を節約したいクライアントは直接取引をもちかけてくることがあります。筆者も初回から直接取引をもちかけてくる人、2回目(継続案件)からもちかけてくる人に会ったことがありました。

しかし、直接取引をしてしまうと未払いなどのトラブルが発生することがあり、そもそも規約違反なのでアカウントが停止するリスクも負います。

直接取引をもちかけてくるクライアントは、契約前に外部ツールで連絡を取ろうと提案してくるので、応じないようにしてください。

ただし、クライアントによっては仕事の進行上、外部ツールで連絡したいときもあります。ランサーズでは契約締結と仮入金後であれば連絡先の交換が可能です。

もし、契約前に外部ツールの連絡先を聞かれた場合は「規約上、先に契約の締結と仮入金をお願いします」と声をかけて直接取引にもちこまれるのを防ぎましょう。

仮入金前の作業を依頼してくる

クラウドソーシングでは未払いトラブルを防ぐため、仮入金後に作業をする流れになっています。仮入金とは、仕事の報酬を一旦クラウドソーシングが預かり、納品後に仕事をした人に報酬が支払われる仕組みです。このシステムによりクライアントは確実に成果物を手に入れ、働く側もきちんと報酬を受け取れます。

しかし、タダで成果物を手に入れたいという悪質なクライアントは、仮入金前に作業依頼してくることがあります。働く側が仮入金前に作業をして納品してしまうと、お金を受け取れなくなるリスクがあるため絶対に応じてはいけません。

ただし、登録したばかりのクライアントで仮入金システムをよく理解していない人もいます。筆者の場合、仮入金前の作業を依頼されたときは「仮入金後でないと作業できないため、先に仮入金のお手続きをお願いします」と返信していました。

システムを理解していないだけのクライアントなら、すぐに仮払いを済ませてくれるので、その後は気持ちよくお取引できます。

外部サイトに登録するよう指示する

「今回提案いただいた仕事は定員に達してしまったため発注できませんが、他に依頼したい案件があるのでLINE登録orメルマガ登録してください」など外部サイトに登録するよう指示するクライアントにも注意してください。

筆者も別の副業サイトで、こういうメッセージを受け取ったことが何度かあります。

他に仕事があると言われると登録したくなるかもしれません。しかし、直接取引だけではなく、仕事を受注するために必要だと言って高額な情報商材を売ってくる恐れもあります。

クラウドソーシング上でメッセージをやり取りするなら事務局もサポートやアドバイスができますが、外部サービスでのやり取りだと自分で解決するしかありません。トラブルにつながる恐れがあるので、絶対に応じないようにしてください。

契約後に作業内容を追加する

契約後に当初言っていた作業内容とは別の仕事を追加してくるクライアントも注意が必要です。ほんの少しだけ増えるだけならサービスとして応じてもかまいませんが、次から次へと作業を追加してくる、当初言われていた量より何倍も増えている場合は悪質なクライアントかもしれません。

作業をどんどん追加してくる場合は、別途報酬をいただけないか交渉することが大切です。筆者の場合は、悪質なクライアントではありませんでしたが執筆に加えて入稿作業が後から追加された案件がありました。

数件だけならサービスとして応じてもよかったかもしれませんが、本数が多かったので「作業量が増えているため、別途作業料金をいただくことはできますか?」と相談してみました。すると、「おっしゃる通りですね。入稿作業1件につき〇円追加いたします」と返事があり、追加された作業分の報酬をいただけることになりました。

明らかに悪質だと感じる場合は取引をやめたほうがいいかもしれませんが、交渉できるようなら増えてしまった作業料は別途いただけるようにしましょう。

評価が悪い

できることなら悪質なクライアントにあたることなく、安心して仕事をしたいですよね。そんなとき、判断材料として使えるのが相手の評価です。クラウドソーシングでは相手のプロフィール画面から評価をチェックできます。評価が悪いクライアントやトラブルにあったというコメントが書かれているクライアントは避けるようにしましょう。

筆者も仕事の提案をする前は、必ず発注者のプロフィールや評価を見るようにしています。

いくら高単価の案件を募集していても、評価が悪いとトラブルにつながるかもしれません。お金を稼ぐことも大切ですがトラブルにあわないことも重要です。悪質なクライアントにあたらないよう注意しながらクラウドソーシングを活用してください。

クラウドソーシングで仕事を受ける流れ

クラウドソーシング 仕事の流れ
クラウドソーシングを安全に使うためには、ルールに従って仕事を受けることが重要です。ここでは仕事を受ける流れをご説明します。

クラウドソーシングサイトに登録

まずはクラウドソーシングのサイトに登録しましょう。ランサーズでは発注者としても受注者としても登録できます。仕事を受けたい人は受注者(ランサー)として会員登録してください。

会員登録ができたら、プロフィールを完成させます。しっかりプロフィールを書くことで自分の強みがアピールでき、受注率がアップします。

案件に応募

クラウドソーシングには様々なジャンルの仕事が掲載されています。WEB制作やコンサル、システム開発、ライティングなどカテゴリごとに検索できます。

気になる案件が見つかったら積極的に提案してみましょう。

また、クラウドソーシングにはデータ入力やアンケート回答など、簡単なタスク案件もあります。初めて利用する人はタスク案件から取りかかると実績を作りやすいです。

受注が決まったら仮入金を待ってから作業開始

ランサーズにはコンペ方式、タスク方式、プロジェクト方式の仕事があります。コンペ方式はロゴやイラストなどの発注に使われることが多く、提案をして当選したら報酬を受け取れます。

タスク方式は簡単な作業系の仕事によく用いられ、クライアントが仮入金を済ませているのですぐに仕事に取りかかれます。

プロジェクト方式は提案後、当選した人だけが作業に取りかかれます。プロジェクト方式の場合は、必ず仮入金を待ってから作業を開始してください。その後成果物を納品し、クライアントに承認されると報酬を受け取れます。

リスクに注意しながらクラウドソーシングを使おう

クラウドソーシングは好きなジャンルの仕事に挑戦でき、働く時間や場所などを自由に決められるのがメリットです。しかし、顔の見えない取引なので、トラブルにあうリスクもあります。とくに悪質なクライアントにあたった場合は取引を中止する、交渉をするといった対応が必要です。

ランサーズでは仮入金システムやサポートチーム、クラウドソーシング相談室を用意しており、働き手がトラブルにあわないよう対策を取っています。規約を守りながら働けばトラブルにあうリスクも少ないので、初心者も安心して使えるでしょう。ぜひリスクに注意しながら賢くクラウドソーシングを活用してください。

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