マンガで解る、フリーランス・個人事業主の資産形成。iDeCo(イデコ)ってなんだ?

マンガで解る、フリーランス・個人事業主の資産形成。iDeCo(イデコ)ってなんだ?
フリーランスや個人事業主を会社員と比較すると、自由さや収入増を手に入れられる可能性がある反面、厚生年金に加入できないなど社会保障においては不利な面があります。自己責任において、将来に向けた備えが必要ということ。未来の安心を手に入れるために、フリーランスや個人事業主が考えておきたい資産形成についてご紹介します。大手証券会社が解説する、資産形成とiDeCoのこと。
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「資産形成」というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 例えば、株式に投資をして資産を大きくふやすことを目指すものだと、考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

たしかに株式投資も「資産形成」の方法のひとつですが、老後のセカンドライフをより豊かなものにするための、もっと身近に・少しずつでも始められる『個人型確定拠出年金(iDeCo)』を活用した「資産形成」について、ご説明いたします。

『個人型確定拠出年金(iDeCo)』についてまったく知らない人でもご安心を。フリーランス・個人事業主の資産形成を支援するために、専門家である野村證券株式会社 確定拠出年金部のキャラクター『ディーサー』さんと『シーサー』さんに、わかりやすい解説をしていただきます。

そもそも、「老後」って、何歳からいうの?

老後っていつから?

一般的には、65歳前後を老後の始まりとして意識している方が多いようです。

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査/平成25年」によると、準備した老後資金を使い始めようと考えている年齢は平均64.6歳という結果になっています。この結果から、65歳前後を老後の始まりとして意識されている方が多いといえます。

「老後」と呼ばれる期間は、どのくらい

男女とも、約20年から30年を老後として過ごすことになるようです。

平成27年簡易生命表(※1)によると、65歳時点の平均余命は男性19.46年、女性24.31年となっており、男女ともに65歳以降の20年から30年の期間を「老後」として過ごすことになると考えられます。

なお、日本の総人口のうち65歳以上の方が占める割合は26.0%(平成26年10月1日現在、高齢社会白書平成27年度版より)です。

※1:簡易生命表とは?
日本にいる日本人について、1年間の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢別の死亡率や平均してあと何年生きられるかという期待値(平均余命)を計算し、指標化したもので、毎年、厚生労働省から公表されています。よく使われる「平均寿命」は、ゼロ歳児の平均余命を指しています。

老後にまつわる3つの寿命~「平均寿命」「健康寿命」「お金の寿命」~

“老後にまつわる3つの寿命”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。物事にはほとんど、寿命があるわけですが、老後になると真剣に向き合わなくてはならない3つの寿命があるのです。充実した老後を送るためのキーワード「お金」と「健康」、そして寿命について解説してみます。

「平均寿命」と「健康寿命」との差

「平均寿命」とはゼロ歳児の平均余命を指します。平均余命は各年齢別の死亡率や平均してあと何年生きられるかという期待値です。一方「健康寿命」とは長生きするだけではなく、健やかな日々を何年自立して健康に暮らせるかをはかるものであり、生活の質も考慮した新しい健康指標です。

平成28年度の厚生労働省の調査によると、「平均寿命」と「健康寿命」の差は男性で8.84年間、女性で12.35年間あります。充実した老後を送るためには、この「平均寿命」と「健康寿命」の差を縮める必要があります。

「お金の寿命(資産寿命)」

長生きとともに、より十分な資産の備えが必要となります。「健康寿命」とともに、お金の寿命ともいえる「資産寿命」をいかに延ばすかが重要な課題になっています。

豊かな老後の生活を送るには、公的年金だけでは足りないケースが多いようです。このような状況を考えると、資産の取り崩しは致し方ないことかもしれません。しかし、資産を上手に運用することによって、「お金(資産)の寿命を延ばす」ことはできるのです。

あなたの運用、インフレに負けてない?

インフレに負けない運用とは

かつては、預金の金利水準は高く、銀行にお金を預けているだけである程度資産形成ができました。しかし、1990年代後半から、急激に金利水準が低下し、現在も低い水準で推移しています。

現状では、預貯金のみではセカンドライフを過ごすための十分な準備はできないおそれがあります。ゆとりあるセカンドライフを迎えるためには、現役時代からの資産運用が大切になります。インフレに負けない運用とは、値動きのある運用商品(=投資信託)を利用して、ある程度ふやすことも意識した運用を行うことです。

ふやすことを意識した運用では、リスクと上手に付き合うことが大切です。ポイントは『長期投資』『積立投資』『分散投資』の3つです。

iDeCo(イデコ)って知っている?

生涯にわたって継続的に、確定拠出年金で老後に向けた自助努力が可能となります!

『個人型確定拠出年金(iDeCo)』は、加入者自身が掛金を積み立てる制度で60歳未満の会社員・公務員・自営業者・専業主婦(夫)等が加入できます。

銀行、保険会社、証券会社等が運営管理機関(加入者の窓口※2)となり、各社が『個人型確定拠出年金(iDeCo)』プランを取扱っています。それぞれ運用商品ラインアップや手数料が異なり、加入者等はご自身で加入するプランを選択することができます。

『iDeCo』には、積み立てるときから受け取る時まで大きな税制メリットがあることが特徴です。

※2:運営の主体は国民年金基金連合会であり、各金融機関等に運営管理を委任しています。

まとめ

豊かなセカンドライフを実現するためには、ひとりひとりが、現役時代からしっかりとライフプランを考え、取組むことが重要となってきています。新しい資産形成制度『iDeCo』を上手に利用して、コツコツと積立ながら、みなさん自身で資産を育て、長生きさせましょう。

『iDeCo』について興味を持った方は、こちらからさらに詳しい情報をご覧ください。

本稿の復習は、以下の漫画でどうぞ!

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