フリーランスエンジニアが持っていると役立つ資格5選

フリーランスエンジニアが持っていると役立つ資格5選
フリーランスエンジニアにとって、資格は経歴と同じく自身の能力やステータスをアピールするために有効活用できます。 最近は企業としても資格の重要性が見直されてきていますので、単価、キャリアアップにおいて、資格の有無で有利に運ぶことができると考られるでしょう。本記事ではフリーランスエンジニアとして取得して損はない資格をご紹介します。
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フリーランスのエンジニアに資格は必要?

「エンジニアの資格は取得しても業務では役に立たない」とはよく聞きますが、それも昔の話で、今ではスキルの多様化にともない資格の重要性が見直されています。

資格に対して肯定的な企業も増えてきており、資格を取得していることで知識や向上心があることのあらわれとして評価されることもあります。また、有効な資格を保持しているエンジニアを優先的に採用する会社もあります。

私はフリーランスになる前、システムエンジニアとして10年ほど勤めていました。その当時、いくら経験が豊富であっても仕事をお願いしたら、Javaの経験が長いと聞いていたのに基本的な文法ができていない、基礎があやふやで困る。本人はできると言っていたのに……。といった事例をよく聞きました。

そこで、「知識」を図るパロメータとして資格が重要になってくるのです。資格を持っていることで、その資格を取るのに必要な知識を持っていることが証明されます。

エンジニアの資格の種類

エンジニア系の資格は主に、「国家資格」と「ベンダー資格」に分類され、前述したとおり職種、内容によって求められる資格も異なります。

例えばエンジニアの資格でも、「プログラムに関する知識が求められる資格」「IT技術に関しての応用力が求められる資格」「特定のプログラミング言語に特化した資格」「ネットワークエンジニアに関する資格」「データベースエンジニアに関する資格」などが存在します。

難易度が高い資格ほど、リーダーとして、システムやソフトウェアの管理を任せられたり、大規模ネットワークの構築や、データベース管理者の仕事を任せられたりと、より高度で専門的な分野の仕事に携わることができるようになるでしょう。

フリーランスエンジニアでも管理者、リーダークラスになれば待遇も変わってきますので、今後のキャリアアップや単価アップに非常に有利になると考えられます。

フリーランスに必要な資格5選

未経験からフリーランスエンジニアになる方はもちろん、すでに活躍している方とっても必要な資格をご紹介します。

ここで紹介する資格は、どれも今後のキャリア形成に役に立つ資格ですので、フリーランスエンジニアとして有利に仕事を進めたいならぜひ参考にしてください。

基本情報技術者

基本情報技術者の資格はエンジニア向けの資格の中でも、幅広く活用、認知されている資格でもっとも実用的とも言えます。

基本的なコンピュータ、プログラミングの知識が求められる資格ですので、手始めに何か資格を取得しておきたい方にも有効です。

採用する企業にとっても、基本情報技術者の資格保持者は、「IT技術について理解している」という客観的な指標ともなりますので、取得して損はない資格と言えるでしょう。

資格発行元:情報処理推進機構

  • 難易度:初心者向け
  • 受験できるタイミング:年2回
  • 受験費用:5,700円

応用情報技術者

応用情報技術者は基本情報技術試験より難易度が高く、ワンランク上のエンジニアを目指す方に最適な資格と言えます。

エンジニアとしての技術力はもちろんのこと、システム開発、IT基盤知識の他に、管理、経営能力など幅広い知識を身につけることが可能です。

1つのスキルに特化することも大切ですが、幅広い応用力を身につける上で、応用情報技術者の資格は最適と言えます。難易度もそれなりにありますので取得したことによって、エンジニアとしての評価が上がることは間違いないでしょう。

資格発行元:情報処理推進機構

  • 難易度:中級者向け
  • 受験できるタイミング:年2回
  • 受験費用:5,700円

Oracle Certified Java Programmer(Java SE)

Java SEはプログラミングの資格においても、もっとも重要な部類に入り、取得することを目標としているスクールや取得を推進している会社も数多く存在しています。

「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」の3種類があり、順に難易度も上がっていきますが、上級者向きのゴールドでも独学で十分取得は可能です。

私が過去に関わっていた案件では、大企業の受託案件や公的機関の開発案件の場合、Javaを使用していることが多かったので他の言語の資格よりも比較的有利であると感じました。

Java SEはオラクル認定の世界共通の資格ですので、国際的にもステータスの高い資格となります。Javaの需要も今後高まると見込まれていることから、Javaを扱うエンジニアでも資格の有無で単価に差がつくこともありえます。

資格発行元:日本オラクル

  • 難易度:初心者~上級者向け
  • 受験できるタイミング:オンライン、テストセンターで随時可能(テストセンターは予約制)
  • 受験費用(Bronze):15,000円
    受験費用(Silver):26,600円
    受験費用(Gold):26,600円

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストは大規模で堅牢なネットワークシステムを構築、運用を可能にするエンジニアを目指す方や、ネットワークエンジニアとして携わっている方には最適な資格です。

難易度は高いですが、取得しておけば、相応のネットワークの知識と経験、そして向上心があるものと判断されることも!

高度で専門性の高い資格ですので、ネットワークの専門家として、IT系職種全般において有利に働くことは間違いありません。そのため、クライアントの目線で見れば、「安心して仕事を任せられそう」「高度な仕事を任せられるかも」と期待も大きくなります。

単価アップや報酬アップの交渉時にも有利になることは間違いなくキャリアアップを考えているなら、ぜひ取得してほしい資格の1つと言えます。

資格発行元:情報処理推進機構

  • 難易度:上級者向け
  • 受験できるタイミング:年1回
  • 受験費用:5,700円

Oracle Master

Oracle Databaseを扱う技術者を認定する世界共通基準の資格制度で「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」とステップアップしながら取得する必要があります。

国内ではオラクル社のデータベース管理ソフトウェアが、市場全体においてトップシェアを会得しており、大規模なシステムではオラクルのデータベースが使用されていると言ってよいでしょう。

ITの分野においてもオラクルマスターの需要は高く、取得しておけばデータベースを扱った大規模案件に関わることも可能です。規模が大きい案件は、それだけ長期で関われることができますので、継続的な案件の取得に有利になります。継続して続けられる分、安定した収入を得ることが可能です。

データベースのエンジニアは、これからのビッグデータ時代の担い手として不可欠な存在であり、活躍の場が広がることも期待されます。

資格発行元:日本オラクル

  • 難易度:中級者~上級者向け
  • 受験できるタイミング:オンライン、テストセンターで随時可能(テストセンターは予約制)
  • 受験費用:オンライン試験:13,600円 会場試験:26,600円

なぜ、資格を取得したほうがよいのか?


フリーランスのエンジニアに限った話ではありませんが、仕事を依頼する企業の目線で考えれば、エンジニアに求めるのは「知識」「経験」であることは間違いありません。そして、知識の有無を証明する手段として、資格は定量的な評価がしやすく有効な手段となりえます。

資格を取得することは、スキルアップはもちろん取得したことによる達成感や自信にもつながります。

フリーランスエンジニアとして資格は単価、キャリアアップにつながる有効な手段ですので、この機会にぜひ取得しておきましょう。

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