フリーランスの110番! 『これは困った』な駆け出しの頃の失敗とその乗り越え方

フリーランスの110番! 『これは困った』な駆け出しの頃の失敗とその乗り越え方
フリーランスとして活動し始めた頃に起きがちな”あんな失敗やこんな失敗”……。皆さんも一度は経験したことがある、ひょっとしたらまさに今、抱えているかもしれないお悩みの解決法。クラウドソーシングを上手に利用し、フリーランスとして活躍する山田 美羽さんが実際に経験したエピソードをもとに、壁の乗り越え方をお教えします!
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つまづきはつきもの。それをどう生かして行くのか?

フリーランスとなって独立したからには稼ぎたい。これは、フリーランスとして独立した方の心の中で、”熱く燃えたぎる思い”です。フリーランスにはなんの保証もありませんので、何がなんでも自力で仕事を受注し、生計を立てて行かなくてはなりません。

ところがです。いざ現場に放り出されてみると、予期しなかったさまざまな出来事に遭遇します。こんなときにはどうする!?

フリーランスとして独立した皆様へ、私が過去につまづいた経験をご紹介するとともに、それらの解決策をお伝えいたします。私の経験が、皆様のお役に立つことを心から願って。

やっちまった! 私の失敗談をご紹介します

伏せる男性

フリーランスとして独立したばかりの頃には、段取りが下手であるがゆえに、さまざまなシーンでつまづくことがあります。そしてそれは、「まさかここで!?」というときに起こることも少なくはありません。それでは、私が実際にやってしまった失敗をご紹介していきます。

失敗Part1:納期を考えずに受注してしまった

クライアント様の中には、納期の相談から入る方もいれば、そうでない方もいます。過去、私は同日納期の案件を3件も抱えてしまい、失敗したと感じたことがありました。最終的には、すべて納期に間に合わせることができましたが、ほぼ2日間徹夜状態……。辛かったです。

失敗Part2:見落としていた貼付画像の枚数

画像の選定と貼付があることがわかっていた案件でしたが、その枚数の確認不足のため、予想以上に時間がかかってしまい、誤算だったと感じたことがありました。

失敗Part3:単価を確認せずに受注してしまった

案件の単価はクライアント様によってまちまちですが、あまりにも単価が低い案件を受注してしまい、後悔したことがありました。

失敗Part4:苦手分野の案件を受注してしまった

得手不得手は誰にでもありますが、その昔、苦手な分野(知識不足な分野)の案件を受注してしまい、的外れな記事を執筆してしまったことがありました。当然、数回の戻しあり……。後悔しました。

失敗Part5:フィーリングの合わないクライアント様の仕事を受注してしまった

メール連絡の段階で気がつくべきでしたが、フィーリングの合わないクライアント様はどうしても存在しています。このようなクライアント様の仕事を受注してしまうと、お互いに意思の疎通がうまく運ばず、苦労します。

失敗Part6:パソコンのリカバリー…万が一の対策が不十分だった

パソコンを使用する以上、当然、バックアップは必須です。ところが、たまたまバックアップを怠っていたときにパソコンに不具合が発生。クライアント様に頼みこんで納期を延長して頂きました。

こんなときはどうする? あなたがつまづかないために

応援する女性

つまづく原因のほとんどは、自分自身にあります。だからこそ、自分自身でそれをどう受け止めて行くかをよく考えなくてはなりません。では、私は自分で冒してしまった失敗をどのように受け止め、どのような対策を取ったのか。失敗を乗り越えた解決策をお伝えします。

解決策Part1:あらかじめ、執筆予定表を作成しておく

私は現在、常時6件前後の案件を抱えています。こうなると、自分の頭の中の記憶だけに頼っていては非常に危険です。

そこで私は「クライアント様名」「執筆記事数」「納期」がひと目でわかるように、メモ帳ファイルを作成し、いつでも確認することができる状態にしました。

これを行なうことにより、クライアント様から新案件のご案内を頂いた場合には、メモ帳ファイルを開き、クライアント様と相談をしながら納期を決定することができます。

また、1案件につき最低1回は原稿戻しがあることを想定して納期を設定しておくと、無理なく余裕を持って執筆に取り組むことができます。

解決策Part2:必ず画像の選定・貼付の有無、枚数を確認する

過去の失敗で、莫大な枚数の画像の選定と貼付には懲りた身ですので、現在では、基本的に画像の選定や貼付なしの案件を受注することにしています。

もしもあなたが”画像の選定・貼付あり”の案件を受注するのであれば、枚数についてきちんと確認を行ない、無理が生じないかどうか? 他の案件の納期に影響を及ぼさないか? この部分を真っ先に考え、無理のない執筆計画を立てて下さいね。

解決策Part3:単価の確認・交渉を行なう

交渉するビジネスマン

フリーランスとして生計を立てて行く上、この部分は非常に大切です。あなたからクライアント様にアプローチするにしても、クライアント様からあなたにアプローチしてきたにしても、まずはじめに行なうべきことは、執筆文字数と納期、単価の確認です。

実際に、単価について不透明なままアプローチしてくるクライアント様も存在していますので、先方から単価の提示がなかった場合には、あなたから単価の交渉を行ないましょう。その上で納得行かないのであれば、丁重にご辞退の旨を伝えましょう。

ただし、実績が不十分なままで高額な提案ばかりを行なってしまうと、固定のクライアント様がつきにくくなります。フリーランスとして駆け出しの時期にはある程度の妥協は必要ですので、ご自身の力量をよく把握して、希望単価を設定しましょう。

コツとしては、ジワジワと単価を高額に移行させて行くということです。また、どう考えても苦手な分野だと感じたのであれば、丁重にお断りしましょう。それがあなたにとって不利に働くことは、まずありません。

解決策Part4:メールのやり取りで先方の人物像を掴む

これは慣れないと難しいかもしれません。ですが、2~3回メールのやり取りを行なえば、フィーリングの合うクライアント様かどうか、おおよその見当はつきます。フィーリングの合わないクライアント様の仕事は、得意分野であってもなぜかうまく行かないことが多いものです。

まずはメールの内容が決め手となりますので、頂いたメールに返信して、何度かやり取り行なってみるとよいでしょう。また、賭けではありますが、判断をつけにくいクライアント様の場合では、ひとまず1回受注してみるというのもひとつの方法です。

ここでフィーリングの合うクライアント様であった場合には、丁寧にお礼を伝えて次回に繋げれば良いですし、ご自信でダメだと感じたのであれば、リピート案件を受注しなければ良いだけの話です。

解決策Part5:バックアップファイルを作成しておく

PC

突然の不具合でパソコンのリカバリーが必要になったときは、本当に窮地に立たされました。それと同時に、プロとしての自分の認識の甘さを反省しました。

現在では、ハードディスクのバックアップはもちろんのこと、必要なファイルはすべてUSBメモリに保存して、万が一に備えています。

セキュリティ対策などももちろん大切ですが、慣れてくるほどにおろそかになりがちなのが、バックアップファイルの作成です。あなたが私のような思いをしないためにも、バックアップファイルを作成し、必要なファイルはその都度忘れずに保存しておくことをおススメします。

私の場合は、この窮地に陥ったときに取りかかっていたクライアント様が、何回もリピートして頂いていた大変理解のある方であったため、大事には至らず、現在でも継続案件のご案内を頂いています。

ですが、これがはじめてのクライアント様の場合では信頼関係が築けていない状態ですので、いきなりパソコンの不具合…ということになると、あなたの信用そのものに傷がついてしまうことも考えられます。

そのようなことにならないためにも、きちんとバックアップファイルを作成し、安心できる環境で案件をこなして行きましょう。

まとめ

私が経験したつまづきはこの限りではありませんが、本日の記事では、案外見落としてしまいがちなつまづきをいくつかご紹介させて頂きました。フリーランスとして独立しようと考えたとき、前準備はもちろん大切です。

ですが、いざ現場に出陣してみると、予期していなかったさまざまな出来事に遭遇します。そのようなときには、ご紹介した私のつまづき体験をぜひ、思い出してみて下さいね。

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