海外移住を検討中の方へ! 外国で生活し続けるために必要な基礎知識、働き方の選択肢

海外移住を検討中の方へ! 外国で生活し続けるために必要な基礎知識、働き方の選択肢
LCCなど格安航空サービスの登場で、外国との距離がより近くなった昨今。以前は夢であった”海外移住”も、手が届く存在になりました。とはいえ、海外で暮らすとなるといくつかの壁を乗り越えなければなりません。海外移住の基礎知識と働き方の選択肢について、50歳でスペイン移住を決断したFelizYaYaにまとめていただきました!
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一度は夢見る海外生活! 外国で暮らしながら仕事するには何が必要なの?

インターネットの普及で誰でもカンタンに、世界中の情報に触れることができるようになりました。また、LCCなど格安航空サービスの台頭で、海外はより身近な存在となりました。若者から年配者に渡り、”海外生活を希望する人”は増えてきているように感じます。

では、実際に海外で生活するにあたって、一体何をするべきなのか? そして何が必要となってくるのでしょうか?

海外へ行くことは容易になった現在ですが、こと”暮らしていく”となると、そう簡単ではありません。当然ですが、海外で生活し続けていくためには、仕事をする必要があり、お金を稼いでいかなければならないのです。

読者の皆さんの多くは、何もしなくても(遊んでいても)悠々自適な暮らしができる大金持ちではないですよね? ”普通に暮らす”私たちの場合、海外で生活するとなると何が必要となるのでしょうか。

やはり、海外生活するうえで一番のネックはビザ!?

ビザ

もし、海外移住をするとなると、どこの国であろうとビザの問題は避けて通れません。

移住先が決まっており、さらには就職先が決まっているのであれば、雇い主 = 労働査証のスポンサーになるのが通例ですから、ビザの問題はクリアできます。

しかし、働き口が見つかっていないとなれば、まずは現地で職探しを行ない、ビザ問題を解決せねばなりません。海外で定職に就きたいという希望があるなら、ネットで海外の仕事先を斡旋してくれる紹介所を通して、探してみるのをお勧めします。

当然ですが、現地に降り立ってから職探しをするのは容易ではありません。前もって、日本にいる間にネットで仕事先、職種などのめぼしをつけておくべきでしょう。ビザのサポートをしてくれる会社も多数ありますので、そちらの利用も一考の価値があります。

国によって違うビザ取得法とは!?

老夫婦

承知の通りかとは思いますが、海外で仕事するためには就労ビザが必ず必要になります。通常は現地の雇い主がスポンサーとなりますが、申請先も取得法も国によって様々なため、簡単ではありません。

外務省HPなどで調べれば、より詳しい情報を得ることができますが、本記事内でも簡潔にビザの種類と取得方法をご紹介します。海外移住を検討されている方は、ぜひ確認してみてください。

1、ワーキングホリデービザ

日本が協定を結んだ国で18歳~30歳を対象に滞在中の就労をすることが認められる査証で、就労先が決まっていない状態で取得が可能です。

対象国はオーストラリア・ニュージーランド・フランス・ドイツ・英国・アイルランド・デンマーク・台湾・香港・ノルウエー・ポルトガル・ポーランドです。

通常期間は1年間ですが、延長可能かどうかや手数料などは、国によって違うので外務省ワーキングホリデー制度で確認してください。

2、一般就労ビザの取得方法

空港の掲示板

一般就労ビザを取得するとなると、その方法は以下の5通りあります。(詳細につきましては、各国の外務省HPをご確認ください)

1、アメリカのEビザ、インド、スペインの場合

日本で申請手続きを行ない、ビザが発給されてから移住先の国に行く。

2、アメリカのLビザ、中国、イギリス、フランス、韓国、ブラジルなどの場合

移住先の国で労働許可を取り、日本でビザを申請し取得後に現地で働くことができる。

3、台湾、タイ、ベトナム、フィリピンの場合

日本でビザを申請し、取得したのち移住先に渡航してから労働許可証を手に入れることができる。

4、香港の場合

移住先でビザを申請、取得して発行されたビザシールをパスポートに貼る。そして一度、他国へ出国して、再入国することで取得できる。

5、マレーシア、シンガポール、ドイツ、スイス、チェコ、オランダの場合

日本ではなく移住先の現地でビザ申請することで、取得することができる。

クラウドソーシングを利用し、フリーランスで海外生活するという選択肢

海辺の女性

好きな国で仕事する際に、ひとつの選択肢となるのが『クラウドソーシング』です。インターネットを通じ、仕事を受発注できるクラウドソーシングを利用すれば、諸外国にいながら日本の企業と仕事をすることができます。

Webエンジニアやデザイナー、ライターなどの職種を中心に”新しい働き方”として近年、注目を集めています。一番のメリットは、やはりネットさえ繋がっていれば、場所を問わず仕事ができるということでしょう。

オフラインの仕事のように、面談や対面のMTGを挟まずに、オンラインで契約~納品まで行なうことができるので、クラウドソーシングは海外で生活したい方々にとって最適な働き方と言えるのではないでしょうか。

スペインでフリーランス生活を送る私が感じる、メリットとデメリット!

海辺でパソコンする人

海外で生活するには現地の企業に勤める方法、ご紹介したクラウドソーシングを利用する方法など、手段はいくつもあります。私もスペイン・アンダルシア地方で海外生活を満喫する一人。

現地では本業であるマッサージ師の仕事の傍ら、空いた時間を利用し、フリーライターとして活動しています。そんな私が感じる、海外で生活する際のフリーランスのメリットとデメリットをまとめてみました。

メリット

なんといっても一番のメリットは、決まった時間に縛られることなく、仕事時間の配分を決められる点です。たとえ海外法人でも、企業に勤めるとなるとバカンスをとれる時にしか、長期旅行は行けません。

でも、フリーランスなら仕事をする日は自分で決められるため、一定の収入さえ確保していれば、好きな時に好きな場所に行くことも可能となるのです。

デメリット

デメリットはビザの問題です。現地法人に勤める場合は、前述した通り、企業がビザ(労働査証)のスポンサーになってくれるのですが、フリーランスの場合はそうはいかないので、自分でビザ申請を行なわなければなりません。

海外だとその国の人と結婚でもしない限り(その場合は配偶者ビザを取得)個人でビザを申請することはとても大変です。

また、フリーランスとして高い報酬を得られていれば問題ないですが、そうでない場合、結局国内にいるのと変わらないほど仕事に追われることとなるでしょう。

海外生活ならではの自由は、十分な収入を確立できたら、という条件付きであることも肝に銘じておく必要があるのです。

最後に…… 皆さんへ送る言葉

インターネットという文明の利器が発達したおかげで、海外にいながら日本との仕事も容易に行なえるようになりました。可能性が広がったことで、海外移住を検討し始めた方も多いことでしょう。

そんな方たちが、まず始めの一歩を踏み出すなら、”自分がどうしていきたいのか”を明確にすることが大切です。「そんなの当たり前でしょ」と言われるかもしれませんが、まずはそこが出発点。移住をするのか、短期滞在なのか。具体的にプランを練りましょう。

今、生きている人生は一度だけ。やり直すことなどできません。本当に自分のやりたいことが分かれば、おのずと道は開けるでしょう。

しかし、道は開いても歩を進めなければ意味がない! ぜひとも、広がった可能性の中から、ご自身にあった働き方を選び、自分の人生にチャレンジしてみてください。私も遠い、スペインの地から応援しております!

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