フリーランスの「プログラマ」にとってのデメリットを挙げてみた

フリーランスの「プログラマ」にとってのデメリットを挙げてみた
一度は憧れるフリーランスという働き方。時間や場所にとらわれること無く働けるという理由で、老若男女問わずに人気ですが、デメリットを忘れてはいけません。今回はフリーランスの「プログラマ」にとってどんなデメリットがあるのかを考えてみました。
LANCER SCORE
2

フリーランスのプログラマ、メリットだけじゃない

自由な働き方に憧れ、フリーランスを選ぶプログラマは少なくありません。出社の必要も、嫌味をいう上司の存在もなくなり、心は晴れ晴れ。仕事をやった分、きちんと収入になるから、サービス残業ともお別れです。

メリットだらけに見えるフリーランスのエンジニア・プログラマですが、気をつけないといけないポイントもあります。メリット、デメリットを理解した上で、自分にとって最適なフリーランスライフを送りましょう。

フリーランスプログラマの単価は月40万~60万とも言われており、会社員と同じ仕事をしていても収入を一気に上げることができます。

時間や場所にも制限がなく、一見するとメリットに溢れていますが、メリットと同じくらいデメリットがあることを覚えておかなければなりません。フリーランスのプログラマとしてスタートを切る前に、もう一度デメリットを確認しておきましょう。

1.安定性がなくなる

会社員として働いていれば、プロジェクトが終わり次第次のプロジェクトにアサインされ、収入が途切れることはありません。しかし、フリーランスのプログラマの場合そうもいかなくなります。

今月はたんまり稼げていたのに、次の月から急に収入がゼロになることも十分あり得ます。これをデメリットに感じる方は、もしかするとフリーランスに向いていない可能性が。

例えば、大きな怪我や病気を患った時は大ピンチです。会社員であれば有給などが使えますが、フリーランスはそうもいきません。これららの不安をデメリットと感じ、会社員に戻るプログラマも少なく内容です。

2.上流工程へのキャリアが難しくなる

「ずっとプログラミングやテストだけをやっていきたい」と強い意志がある方であれば、問題はありません。しかし、設計や要件定義などの上流工程をやりたいとなった際、フリーランスのプログラマは壁に当たることになります。

まず、会社員であれば受けられていた研修や勉強会などのスキルアップのサポートが受けられなくなります。

自分で絶えず勉強をしたり、外部セミナーに参加するなど、積極的に動かなければ、スキルアップが難しくなってしまいます。また、フリーランスのプログラマに来る依頼の多くが下流工程であることも事実です。

しかしプログラマの多くが年齢を重ねるに連れ、「上流にも挑戦したい」という気持ちが出てくると言われていますし、逆に発注側(企業など)は「年齢の高い人に下流工程をお願いするのに抵抗がある」と考えるとも言われています。

つまり上流工程へのキャリアを望み始めた時、プログラマはフリーランスという働き方にデメリットを感じてしまうのです。

3.プログラミング以外の業務が多くなる

フリーランスのプログラマとして働き始めると、これまで会社がやってくれていた納税、社会保険料の納付などの「プログラミング以外の仕事」に割く時間が圧倒的に多くなります。

「国民年金の納付」「住民税の納付」「確定申告」「所得税の納付」「受注にするための営業活動」「契約書や見積書、請求書等の作成」「経費管理」など、ざっと挙げただけでもこれだけの業務をこなしていかなければなりません。

しかも、どれも削ることができない大切な仕事です。さらに、客先常駐で仕事をしている場合はこれらの雑務に時間を割くこと自体が難しいことも。スケジュールと業務管理を自分でしなければならないというデメリットがあるのです。

4.心理的な負担がある

実はこれが一番大きなデメリットかもしれません。客先常駐で働く場合はその限りではありませんが、家で一人PCに向かってプログラミングをしていると、誰とも会わない日々が続くことも。

発注側とのやり取りもメールのみで済んでしまうこともあり、一言も会話をしないことも珍しくありません。すると人間不思議なもので、段々と気が滅入ってしまうもの。

自分のメンタルをマネジメントしてくれる上司はいませんから、セルフマネジメントしていかなければいけません。このメンタルマネジメントが上手くいかない方は、大きなデメリットを抱えながら働くことになってしまいます。

5.フリーランスのメリットと比較して選択しよう

代表的なデメリットを4つご紹介しましたが、考え方によってはデメリットを覆せることも十分あり得ます。倒産が当たり前になっている現在は会社員でも絶対的な収入の保証はありませんし、スキルアップに関しても心持ち1つ。

雑務も新しいスキルと考えれば楽しんでできるかもしれません。もちろん、「自由に働ける」、「好きな仕事を選べる」など、フリーランスだけの特権も多々あります。

会社員としてくすぶっているプログラマの方は、自分らしく働けるフリーランスの世界に飛び込んでみるのも良いかもしれませんね。

RECOMMEND
関連記事