個人事業主のメールアドレス | 仕事が舞い込むアドレス作成の3ステップ

メールアドレスは事業をプロモーションしてくれるツールです
個人事業主が仕事で使うメールアドレスは、世の多くのビジネスマンとは違い、自分の事業をアピールできるツールであるということを忘れていませんか?
うまく使えばパンフレットや訪問営業よりも強力なプロモーションツールとなりえる可能性を秘めています。
もしアナタが使っている今のメールアドレスが、プロバイダから与えられたアドレスそのままだったり、あるいは「yamada-tarou-baseball@(ドメイン)」のような「名前 + 趣味」のアドレスだったりする場合、今すぐ変更しましょう。
理由は「もったいない」からです。そのアドレスはプライベート用に使い、ビジネス用はもっと工夫したほうがよいのです。なぜなら、メールアドレスは個人事業主にとって絶好のプロモーションツールであると同時に、仕事を呼び込むツールでもあるのです。
このことを認識しないと、名刺を交換した次の瞬間、顧客から軽く見られたりピントのずれた仕事しか来なかったりするのです。「連絡さえつけばアドレスなんて適当でいいや」。そう思っているならば、個人事業主としての成功はおぼつかないでしょう。
法人のメールアドレスとは違う規則で作らなければなりません
さて、これまでアナタは何人ものクライアントと名刺交換してきたでしょう。その相手のメールアドレスを良く見てください。ほとんどが、「名前or社員番号 @ 会社名 .com」ではないでしょうか。
中には@以降が「会社名 .co.jp」であったり「会社名 .jp」だったりすることもあるしょうが、ほとんどが同じ規則に沿って作られています。
即ち、「名前+会社名」という規則です。言い換えるなら、「○○という会社に所属している△△さん」という意味を持つアドレスです。
では個人事業主の場合はどうでしょうか。もしプロバイダから適用されているアドレスを使って「名前 @xxx.ocn.ne.jp」(※プロバイダがocnの場合)のようなアドレスだと、「ドメインを取得していないんだな」と少しがっかりされることでしょう。
また、ビジネスマンと同じように「名前 + 屋号」とかだと非常にもったいないです。すぐに会社組織にするならまだしも、1人しかいない組織で名前をアドレスに入れてもあまり意味がないことがお分かりいただけるでしょうか。
効果的なメールアドレスを持つにはまずドメイン取得から
では、効果的なメールアドレスをどうやって作るかに入りましょう。まず、メールアドレスの@から右側を決めます。この@から右側部分を「ドメイン」と呼びます。
さて、このドメイン、個人事業を開業した人なら知っている人は多いと思いますが、オリジナルのドメインを取得することが可能なのです。
現在ではメジャーな「.com」や「.jp」以外にも多種多様なドメインが取得可能であり、大手の『お名前.com』では常時480種類以上のドメインを取り扱っているようです。
サイトでは取得可能なドメインを調べることも可能ですので、人気のドメインからかなり絞り込んだドメインまで、自分の業務内容にあったドメインをまずは見つけてみてください。
なお、最近の注目は地域ドメインと言われています。地域を表す「.tokyo」や「.yokohama」などは業種と組み合わせることで地域性をアピールをする絶好のドメインとなりますね。
個人事業の内容を整理し、メールアドレスを作ってみましょう
オリジナルドメインを取得するには、まず個人事業で行なうビジネス内容を整理してみましょう。そしてその内容を文字列に落としてみるのです。
例えば、古着のネット通販を行なうのであれば「secondhand-clothing」や「furugi-hanbai」とか「web-shop-old-wear」とか、業態をわかりやすく表した文字列を考えてみましょう。
ちなみに、初めての方が陥りやすい傾向があります。それはすべて英語で無いとダメだと思いこむことです。
先程の「furugi-hanbai」のように日本語をアルファベット表記にしただけのものでもよいので、わかりやすくイメージしやすい文字列をたくさん考えてみてください。次にその考えた文字列を使ったドメインを登録します。
先程の『お名前.com』のようなドメイン登録サイトで業種を表すのにふさわしいドメインで片っ端から検索をかけ、未登録のドメインを探し出しましょう。ちなみにドメインには取得費用がかかりますのでむやみやたらと登録しないようにしてくださいね。
事業内容を複数のメールアドレスでアピールしてみましょう
このようにして取得したアナタだけのオリジナルドメインを使って、メールアドレスを設定しましょう。即ち、@の左側を決める作業に入ります。もちろん自分のオリジナルドメインですから、複数のアドレスを使い分けることができるのです。
例に挙げた古着の通販であれば、オーダー、仕入れ、質問、ネットモール用等、用途に応じたアドレスを設定することで仕事の整理もできますね。そして最大のメリットは文字列だけで「何をやっているのかを理解してもらう」ことが可能であること。
仮にアドレスが「faq@furugi-hanbai-web.shinagawa」だと、品川にあるwebの古着販売の質問用アドレスであることがすぐわかるでしょう。
最初に挙げた「名前 + プロバイダドメイン」とは雲泥の差ではないでしょうか。これでメールアドレスが事業のプロモーションに活かせることがわかったと思います。
少し駆け足で説明しましたが、ぜひ自分の事業を加速させるような効果のあるアドレスを作ってみてください。