業務委託と源泉徴収の関係は知らなきゃソンソン!

希望の仕事ができたら、納税について気になり始めた
「フリーライターになって、ある会社と業務委託の契約を結んだ」「フリーでプログラマーとしてやっていて、今度の仕事は業務委託だ」と言う方、きっといますよね。
憧れていた仕事を請け負うことができたり、職業に就けたりするのは幸せなことです。しかし、こういった立場になったばかりの人は、ふと思うのではないでしょうか。
「そういえば、税金はこれからどうやって納めていけばいいのだろう、源泉徴収も全部自分でやるのだろうか?」と。意外に知らない人も多いはず。きちんと知っておかないと後で頭を抱えることになってしまうかもしれません。
そもそも源泉徴収っていったい何なの?
現代ではお坊さんだけではなく誰もが忙しい師走。。この時期に行なわれるのが年末調整です。会社で働いている人にとってはお馴染みでしょう。そして源泉徴収と言う言葉も良く耳にしますね。
この源泉徴収ですが、何を徴収されるのかと言えば、「国に納める税金」です。毎月コツコツと会社が私たちの給料から「源泉」と言う名の仮の税金を引いていきます。本来、これは所得税と言われるものです。
年末に今まで徴収した分を整理し、「税金を多く取り過ぎていないか? または、少ないことはないか?」といったことをはっきりさせる段取りを行ないます。つまり、国に納める税金を会社が給料から前もって引いておく。これを源泉徴収と言います。
それでは業務委託っていったい何なの?
業務委託とは、ある仕事を会社の外の人や企業に委託することです。この時に大事なのは、たとえ会社に直接通勤してくる人でも、業務委託の契約を結んでいる可能性があるということです。
1つの例を挙げましょう。介護施設の中に事務所があり、そこに清掃を担当する会社が入っているとします。清掃員はもちろん清掃会社に雇われているので、介護施設の人間ではありません。
この場合、施設は清掃会社に業務を委託している、ということになります。会社に雇われて、給料と言う形で賃金をもらうのを雇用契約、会社と契約して成し遂げた仕事に対して報酬をもらうのを業務委託と言います。
業務委託の場合は、法人と個人どちらの可能性もあります。
業務委託の場合は源泉徴収が行なわれるのか?
まず法人の業務委託の場合ですが、源泉徴収はされません。個人の業務委託の場合となると、徴収されるパターンとされないパターンが存在します。徴収されるか否かの判断方法は、きちんと法律で決まっています。
ズバリ「所得税法204条1〜8項に掲げられているものに当てはまるか」ということです。条文を見れば自分のした仕事の種類が一目瞭然。とても具体的に書かれていますので、直接自分の目で確かめて下さい。
ちなみに一般的な会社勤めの場合、会社が行なっているので、所得税法を見る可能性も必要性もないでしょう。勤めていた会社に文句があった人も、個人で源泉徴収の手続きを行なってみると「会社も影で色々してくれていたのだな」と感謝の念が沸くかもしれません。
税納め! 自分がやらねば、誰がやる!
「自分の働き方じゃ、源泉徴収されないみたい……」と言う方は、自分でやるしかありません。自分で計算し、その年の全ての所得と納める税を把握し、サラリーマンがこたつでゴロゴロしている年明け早々に、自分で税務署に行って確定申告をする。
面倒だと感じる人が多いでしょう。しかし、例外もあります。たとえサラリーマンであっても、年収2,000万を超えると確定申告をしなければならないのです! ゴロゴロできないサラリーマンもいるということ。
源泉徴収をされず、自分で確定申告をするのはフリーランスや自営業の仕事につきものです。気が進まないと言う方。はたまた知識が無くてまだ何も準備してないよと言う方。
やるべきことをきちんとしておけば、あなたの自由がより安定することでしょう。年明けに税務署に行ったあとは、堂々と好きな仕事をしましょう!