個人事業主が開業時に用意すべき丸印とは

個人事業主が開業時に用意すべき丸印とは
個人事業を開業するとわかるのは、仕事を進める際に何かと書類が必要であるということ。それぞれの書類には、必ず個人事業の住所と屋号と印鑑が求められます。書類に押す印鑑は、一般に丸印と呼ばれる丸い形をした印鑑です。開業時に作る印鑑は、何に気を付けて作るとよいのかについてご紹介します。
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個人事業主のスタートは開業届と丸印から

個人事業として独立して事業を始めようと心に決め、事業計画を立てること数カ月。いよいよ個人事業主として開業です。個人事業主として最初にやることは、所管の税務署に行って、「個人事業の開業・廃業等届出書」を出すことです。

自分の手元に控えが必要となるので、書類は2部作成し、それぞれに丸印を押し提出します。係りの方は項目が埋まっていることを確認して、「受理しました」と受領印を押して1部が返却されます。これで提出の儀はあっさりと終了。緊張の割には拍子抜けする開業の瞬間です。

個人事業を始めて気づく、仕事は丸印付の書類で回っている?

実際に個人事業主として仕事を始めると、様々なシーンで書類に丸印を押すことになります。発注するときの発注書、クライアントに仕事の見積もりを出すときの見積書、受注を受けた時の受注請書、納品の時の納品書、納品後の請求書に、お金を受け取った時の領収書。

それぞれに個人事業主の住所と屋号と印鑑が必要です。その時に押すのが丸印です。個人事業は会社と異なり印鑑の登記は必要ありません。したがって、代表印は個人の丸印いわゆる認印でOKです。

個人用と個人事業用の丸印は分けて使う

認印で良いといっても、個人の銀行口座や事業と関連のないときに使う丸印と、事業用は分けて使いたいもの。個人事業用の丸印は、新たな気持ちでスタートということで開業時に作ることをお勧めします。

個人事業用の丸印を持つと、事業主としての意識がグッとアップします。個人事業主の方でも、たまに見かけることがあるのが、周囲に屋号が入り、真ん中に代表者名が入った丸印です。屋号は個人名とは異なり事業主としての責任と信頼を感じる看板のようなもの。屋号を入れた個性的な丸印はアピール力がアップします。

個人事業で丸印選びの3つのポイント

丸印を作る際に注意したいポイントをご紹介します。まず避けたいのは一般的に三文判と呼ばれる丸印です。神は細部に宿ると言われるように印鑑にも手を抜かない個人事業主は、仕事に対しても信頼感を増します。印鑑は、自分の公的な保証・証明を代理してくれる存在です。

個人事業の開業時には、なるべく出費を抑えたい気持ちは理解できますが、なるべく欠けにくく朱肉の乗りが良い丸印を選ぶようにしましょう。

丸印のサイズとしては、直径が15mmから16.5mmくらいがよい言われています。認印のように12mmと程度だと重みに欠けますし、18mmだと個人事業としては少し大げさな丸印の印象を受けます。

また、素材は欠けにくいことと、朱肉のつきやすさを重視して柘植や黒檀、水牛などが良いと言われています。丸印は、個人事業にとっては、ロゴ、屋号に次ぐ大切なもの。思いを込めたしっかりとした印鑑を用意したいですね。

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