在宅ワークと資格の微妙な関係 | ないよりある方がいい?

在宅ワークと資格の微妙な関係 | ないよりある方がいい?
在宅ワークを始めようと思ったら、まずは何をするべきなのでしょうか。資格の取得? それとも……? 在宅ワークをするうえで求められる資格やスキル。気になる在宅ワークと資格の関係についてまとめてみました。
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「在宅ワークに資格は必要か?」と聞かれたら……。

すでに在宅ワーカーとして活躍している人であれば、資格はそれほど重要ではないことを、日々の中で実感しているかもしれません。医師や弁護士など資格がないと罰せられるような職種以外は、資格がないと仕事ができないということはないからです。

例えば、ライターやイラストレーターになるために必要な資格はありません。「私はライターです」と宣言すれば、その日からライターになれるのです。

でも、クライアントが要求するクオリティーの文章が書けなければ、宣言したところで仕事はありません。資格よりも必要なのは、報酬に値する成果物を作成し、納品する能力。

「在宅ワークに資格は必要か?」と問われれば、答えはNOといってよいでしょう。

資格って必須条件ではないけど、あれば役に立つ?

「在宅ワークに資格は必要ない」と断言しましたが、例えばライターの場合、食の分野に詳しければ食をテーマにしたライティングの仕事が入りやすいといったケースは考えられます。

そうした観点からいえば、食の資格を持っているということが、ライターとして1つのアドバンテージにはなるでしょう。他にも「あればプラスアルファになる」資格はたくさんあります。

例えば、校正には「校正技能検定」、翻訳には「TOEIC」や「JTF翻訳検定」など、スキルを証明する資格はたくさんあります。また取得するために勉強したことはあなたの知識や技術となり、クライアントからの信用もアップするかもしれません。

在宅ワーカーとしてスキルアップしたい、報酬金額をあげたいというときに、資格を取得するというのは1つの選択肢であることに間違いはないでしょう。

「どんな資格を持っているか」よりも大切なこと

報酬をアップするためにはどんなことを意識すればよいのでしょうか? ある仕事を例にとって考えてみます。例えば、医師や弁護士は資格を持たないとできない仕事です。そして、一般的に稼げる仕事といわれています。

では、医師や弁護士にさえなれば、誰でも稼げるのでしょうか? ある資料によると、平均年収が1千万円といわれる弁護士の中には、年収が100万円にも満たない弁護士が20%くらいいると言われているそうです。

また医師においても、開業しても1年たらずで廃業してしまうケースがとても多いのだとか。なぜ同じ資格を持ち、同じ仕事をしながらこのように収入の差が生じるのでしょうか?

まずは稼げる弁護士や医師の方が専門的な技術力が優れている、ということはあるでしょう。その上で、もう1つ大切なことをあげるとすれば、それは営業力とコミュニケーション能力ではないでしょうか。

稼げる在宅ワーカーになりたい!そのために必要な資質とは?

それは医師や弁護士に限ったことではなく、実は在宅ワーカーにとっても同じこと。在宅ワーカーとして実績がある場合は別として、最初は誰でも営業しなければ、仕事は舞い込んではきません。

「どうすれば仕事をもらえるか?」を常に考え、行動に移す。その能力こそが営業力です。また仕事を獲得した後は、コミュニケーション能力がとても重要になってきます。

在宅ワークをしていると、直接会話や電話をするよりも、メールやLINEなど文字だけのコミュニケーションが多くなりがちです。そうしたツールは便利である一方、ちょっとした言いまわしや表現が大きな誤解を招くといったトラブルも絶えません。

どんなツールを使っても円滑に仕事を進行できるのは、コミュニケーション能力によるところが大きいのです。いい人間関係を築くことができる人の元には、いい仕事が舞い込んでくるものです。

在宅ワークでやりたいこと、できることをリストアップしてみる

最初は営業といっても何から始めればよいかわからないという人も多いでしょう。そんなとき「何か資格さえ持っていれば……」と思うかもしれません。

自分には何もないと思ったら、とりあえず白い紙に自分がやりたいこと、できることを書きだしてみましょう。文章を書くことが好きなのであれば、「文章を書く仕事がしたい」「子どもの学校のPTAで広報をした」や「新聞に投稿が掲載された」など、なんでもOK。

書き出してみれば意外にできることがあるものです。そうして自分のやりたいことや特技が見えてきたら、自分のホームページを作ったり、クラウドソーシングに登録してみましょう。

1歩踏み出してみれば、現場では資格よりも、その人のやる気や実績が重視されるということが身に染みてわかることでしょう。

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