業務委託と雇用契約の違い | メリット・デメリットとは

業務委託と雇用契約の違い | メリット・デメリットとは
フリーランスをしていると、必ず知っておく必要があるのが業務委託に関する知識。「契約」というととても固い印象を受けますが、自分自身やお客様にとっても大事なことです。今回は、フリーランスの豆知識として、業務委託と雇用の違いについてご紹介します!
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知っているようで意外と知らない業務委託

フリーランスとして独立してから、もう少しで5年になろうとしている筆者。これまで、様々なお客様から仕事を頂いたり、逆に外部のスタッフさんにお仕事を依頼してきたり、いろんな方と業務契約を行なってきました。

独立したての頃、特に戸惑ったのが業務委託契約に関することです。そもそも、業務委託契約という言葉自体、あまり親しみが無かったので、色々な方に相談してみたり、自分で調べたりしてきました。

今回は筆者が特にわかりづらかったり、戸惑った情報や知識として、業務委託と雇用の違いを、自身の経験を基にお話ししたいと思います。

業務委託や請負契約など、業務の契約は様々な形があります

皆さんも、フリーランスで業務を行なっていれば、お客様や業務を依頼する外部の会社の方々と、様々な形で契約を結ぶようなことも多いと思います。

ですが、実際のところ、業務を行なう際に発生する契約の形についてきちんと理解している方は少ないのではないでしょうか。業務を依頼されたり、依頼したりするには、正社員や契約社員、パートタイマーやアルバイトなどの雇用契約や、業務請負契約や業務委託契約などの契約方法があります。

フリーランスの場合の多くが、業務委託契約か、業務請負契約を結んで業務を行なうケースが多いのではないでしょうか。

業務委託契約と雇用契約の違いは?

業務委託契約と雇用契約の違いをざっくりとですがまとめてみました。一般的に、業務委託契約は、民法で「一事業主として特定の仕事を処理することを目的として行なわれる契約」と規定されています。

一方、雇用契約は「雇われるものが雇い主に対して労務を従うことを約束し、雇主がその対価として報酬を支払うことを約束することによって成立する契約」と規定されているようです。

少しくだいた表現で説明すると、業務委託契約は特定の仕事に対する契約となっており、雇用契約は、労務を行なうことを約束することで一定の報酬をもらえる契約となっているようです。

業務委託契約のメリットって何があるの?

業務委託契約のメリットとしては、以下のものがあるようです。ここでは業務を委託する側の視点としてメリットをあげさせていただきます。業務委託契約は、従業員としての契約ではなく、あくまで特定の業務に対する契約となるので、健康保険や雇用保険などの保険料の負担がありません。

次に、相手側は従業員ではありませんので、最低賃金や有給休暇など、労働に関する法令が適用されません。また、特定の業務に対する契約となるので、契約対象となる業務に対して、業務を委託する側と委託される側で折り合いがつかなくなれば契約を打ち切ることも可能です。

業務委託契約のデメリットは何があるの?

業務委託契約でも、いくつかデメリットがあります。筆者がいちばん感じるのは、業務委託する相手が社員ではないので、業務経験を積むことで身についてくるノウハウや技術、人的な営業コネクションが、最終的に自社のものとならない点があげられますノウハウや技術は会社の資産。

社外からの業務委託が増えることによって、ノウハウや技術が蓄積されないことが一番のデメリットだと感じます。だからといって誰でもかれでも社員として迎えてしまうということは、それはそれで問題も発生しますので注意が必要です。

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