ノマドなフリーランスになることはできるか!?

ノマドなフリーランスになることはできるか!?
ノマドという働き方が認知されるようになり、中には会社員でありながらノマドワーカーという人も現れ始めました。またフリーランスという、雇用形態にとらわれない働き方をしながら、場所にもしばられないノマドなフリーランスという存在も。では、フリーランスだけど場所にとらわれる働き方はあるのでしょうか。
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ノマドとフリーランス双方の条件を兼ねそなえる存在

フリーランスとして活動しているみなさんはご存じかもしれませんが、ノマドとは「遊牧民」を意味する言葉で、パソコンなどを利用しながら自由に場所を移動して働くスタイルを指しています。

対するフリーランスは企業に所属せず、独立して働いていればフリーランスです。両者の説明だけを見ると、ノマドとフリーランス双方の条件を兼ねそなえた「ノマドなフリーランス」スタイルを確立することは、特に難しいこととは思えません。

しかし果たしてそうでしょうか。おそらく多くの方が憧れるであろう、本当の意味での「ノマドなフリーランス」について考えてみたいと思います。

ノマドな会社員は本当にノマドなのか?

ノマドの意味が、「場所を特定せず自由に働くという存在であること」を前提にすると、企業で働く方のなかにもノマドスタイルを実践している方はたくさんいるということになります。

パソコン片手に各所を飛び回りながら仕事をスタイル。現代ではそれほど珍しい光景ではありませんよね。なにも常に会社の外で仕事をしていなくとも、一週間のうち3日間はカフェなどで仕事をしているだけでもノマドと呼べるかもしれません。

ただ、仕事の内容にもよるでしょうが、企業に属している以上、本当の意味でのノマド、つまり「遊牧民」というイメージとは少々異なるように思えるのも確かです。

ノマドではないフリーランスについて考えてみよう

次はノマドなフリーランス、と言いたいところですが、その前にノマドではないフリーランスについて考えてみましょう。ノマドが場所を特定せずに働く遊牧民なのであれば、ノマドでない状態とは会社やオフィス等で毎日のタスクをこなし続ける状態ということになります。

デスクに座りパソコンに向かって一日中仕事…あれ?フリーランスの方のなかにも、こういったスタイルの方は少なくないのではないでしょうか。

いや、むしろノマドではないフリーランススタイルの方のほうが多いかもしれません。実際、私もほぼ上記のようなスタイルで仕事をしており、そう考えるとノマドではないフリーランスということになります。

ノマドなフリーランスとはどのような存在なのか

ではノマドなフリーランスとはいったいどのような存在なのでしょうか。定義だけを考えるなら簡単です。フリーランスとして独立しており、パソコンを持ち歩いてカフェや図書館で仕事をしていれば、ノマドなフリーランスといえるのでしょう。

しかし、定義上ノマドなフリーランスになりたいとの思いだけで、本来オフィスや自宅でできる仕事を無理やり外でやったからといって、それは果たしてノマドなのでしょうか。

ノマドは遊牧民。本当の意味でのノマドとはやはり違う気がしてしまいます。自分で意識することなく、自然とノマドスタイルになってしまう。それこそが本当のノマドなフリーランスなのではないでしょうか。

ノマドとは精神面においての遊牧民であることが必要?

結局のところ、場所だけでなく精神面においても自由であることがノマドの条件ではないでしょうか。それなら「遊牧民」という言葉に対してもしっくりきます。

形だけノマドスタイルにしたところで、気持ちの上で遊牧民でなければ意味がないのです。仕事をしながら精神面での自由を得るためには?「好きな仕事であること」「時間に追われないこと」、私が思いつく条件はこの2点です。

人によって条件もさまざまかもしれませんが、「ノマドになりたい」などと考えているうちは、本当のノマドなフリーランスにはなれないのかもしれません。いや、別になりたいと望んでいるわけではありませんが。そもそも個人的にはノマドという言葉が必要なのかについても疑問に思っています。

だいたい必要以上に次から次へと新しい言葉を生み出す風潮には、いちライターのはしくれとして少々面倒に感じている次第で…。あ、愚痴になりそうなのでこの辺りで失礼させて頂きます。最後までお付き合いくださりありがとうございます。

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