本当に子育てと両立できる? 育児×在宅フリーランスの実態

本当に子育てと両立できる? 育児×在宅フリーランスの実態
「子育てしながら、在宅フリーランスで働くのってラク? それとも大変?」という不安をお持ちの方のために、子育て中の在宅ライターが実態を告白。「ぶっちゃけ、子どもの相手しながら仕事なんてムリ!」といった本音からメリットまで幅広くお届けします。
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子育て中の在宅ワーカーが語る、フリーランスと子育ての両立

「子どもの成長を近くで見守りながら、家で仕事できるなんて在宅ワークっていいなぁ」と在宅フリーランスを志している方、いらっしゃるのではないでしょうか。

現在、2歳の息子の子育てをしている私もそうでした。「せっかくだから、フルタイム勤務で保育園にずっと預けるよりも、幼少期の大切な時期を一緒にいられる在宅ワークのほうがいい!」と思っていたわけです。

しかし実際に子どもを産んでみると「仕事をしながら、子どもを見る」というのはそんなに甘いことではありませんでした。子どもは自分の思う通りの時間に寝てはくれないし、四六時中ゴキゲンでにこにこしているわけでもありません。私自身、思うように仕事が進まない状況に陥り、現実に打ちのめされたこともありました。

だからこそ、これから在宅フリーランスをしながら育児をしたいと考えている方には、ぜひ実態を知ってほしいと思います。

そこで今回はキレイごとだけでなく、育児×在宅フリーランスの実態、そしてメリットをご紹介。良い面、悪い面を知ることで、「本当に両立できるのか?」を判断できるような記事にしていきたいと思います。

実態その1 産前1ヶ月~産後2ヶ月は実質働けない

妊婦生活が順調な場合でも、臨月に入れば、いつ産まれてもおかしくないため、仕事は受けないほうが無難です。また産後2ヶ月は、体が戻りきらないのはもちろん、慣れない育児に昼夜関係のないお世話で眠れない日々が続き、心身ともに大変な時期。

保育園や身内などの手助けがない限り、とても働けるような状況ではないと思います。3ヶ月くらい経つと自分の中で育児のリズムもできてきますし、赤ちゃんの生活リズムも整ってきて、少し時間が読めるようになるため、この時期が仕事復帰のチャンスといえるでしょう。

実態その2 「子どもが遊んでいる間に仕事」はかなり大変!

私も子どもを産むまでは「子どもが遊んでいる間に仕事を進めればいいや」と思っていました。しかし、生後数ヶ月は「目を離す」ことが不安でとても仕事なんてできません。さらに生後半年くらい経つと寝がえりやハイハイが始まり、何でも口に入れる時期になります。すると、今後は危険で目を離せません。

それにその時期の赤ちゃんは1人遊びを長時間できないため、ママがそばにいないだけで泣く子も多いです。中には、抱っこしていないと泣く子もいます。そのため、たかが30分ですら、まとまった時間を捻出するということが不可能に近いです。起きている間にこっそり仕事…なんて夢のまた夢でした。

もちろん中にはお利口に1人で寝転んで待っていてくれる子もいるかもしれませんし、30分くらいなら泣き声も気にならないというママもいるかもしれませんが、基本的に赤ちゃんのうちは寝ている間に仕事をするしかないというのが実態だと思います。

実態その3 「昼寝している間に仕事」は1歳まで

赤ちゃんはとにかく寝ます。生後半年くらいまでは、1日に3回~4回ほど昼寝をしてくれるので、非常に助かりました。ただし我が家の息子は抱っこをしていないと寝てくれなかったので、抱っこひもをしながら打合せをしてパソコンを打つ…というのが定番の仕事スタイル。慣れるまでは大変でした。

そんな昼寝も、成長と共に徐々に減っていきます。1歳くらいになると1日1回という子も少なくありません。2歳になるまでには、確実に1回になるでしょう。2歳近くなるとお昼寝をしないという猛者も現れます。そのため、実質、昼寝している間にしっかり仕事ができるのは1歳までと言っていいでしょう。

平日昼間もしっかりと働きたいという方は、保育園への入園がオススメ。「でも、毎日仕事があるか読めないし…」「待機児童がたくさんいるから…」という方は、各自治体のHPを見てみてください。一時保育サービスをしている保育園や育児支援センターがあると思いますので、そちらに登録しましょう。

私自身、週3~4日ほど一時保育サービスを活用して、仕事をしています。フルタイム勤務よりも子どもと一緒にいられる時間があるにもかかわらず、専業主婦とは違い子育てから離れてリフレッシュできる時間があるというのは、育児×在宅フリーランスという働き方の魅力のひとつ。フルタイム勤務と専業主婦の“良いとこどり”ができるのです。

育児×在宅フリーランスのメリット

自分でスケジュールが組める

フリーランスは仕事を受ける、受けないを自分で決められます。だから、子どもの予定に合わせて、「この日は健診があるから仕事はしないでおこう」「この日は予防接種だから、仕事を入れないでおこう」「ママ友から誘われたから、この日は仕事を入れずに土日に仕事しよう」などと臨機応変にスケジュールを組めるのです。

自分の予定だけでなく、家族の予定も優先する必要があるママには、非常に大きなメリットといえるのではないでしょうか。

子どもが病気などにかかっても、誰にも迷惑をかけない

会社員だと子どもが病気の時には欠勤する必要があるため、なかなか気を遣いますよね。周囲の目が痛いこともあるでしょう。しかし、在宅フリーランスはそんな気遣いは不要です。

もちろん、その日に仕事が入っていたら、調整する必要があるでしょうし、誰も仕事を代わってくれないため、自分の睡眠時間などを削ってカバーする必要もあるでしょう。しかし、余計なストレスがないというのは良いものです。

ちなみに万が一、子どもが病気の時に仕事が休めない場合は、病児保育サービスというのもありますので、事前に調べて登録しておくと良いでしょう。

通勤時間がない

会社員の場合、特に郊外に住んでいると通勤時間だけで往復2時間かかるなんて方もいるのではないでしょうか。8時間勤務だとすると昼休みの1時間を含めて、合計11時間は保育園に預ける必要があります。19時に迎えに行けたとしても、21時ごろには子どもは寝るでしょうから、1日に2~3時間程度しか子どもと一緒にいられません。

在宅フリーランスの場合は、通勤にかける時間がないため、その分、子どもとたくさん一緒にいられます。自分の時間も増えますので、心に余裕が生まれるでしょう。この数時間の差は意外と大きいです。

合間に家事ができる

たとえば、保育園に送りに行った後に、掃除洗濯を済ませてから仕事にとりかかることもできます。あとは連絡待ちの間に拭き掃除をしたり、区切りの良いところまで仕事をしたら食器洗いをしたり…と家事が気分転換になるのです。

私の場合は、掃除と洗濯に加えて、子どもを迎えに行く前に夕飯の仕込みを済ませるため、お迎えの後は家事のことを気にせずに子どもとの時間を過ごせます。

集中力が高まる

家事&子育てと仕事を両立していると、仕事に使える時間が限られています。また特に子どもが小さいうちはいつ寝るか読めないため、できるだけ保育園に行っている間、家族が子どもを見ていてくれる間に仕事を済ませてしまいたいのが本音。集中力は自然と高まります。

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