デザイナーとしてノマドワークを充実させたい人に伝えたい4つのこと

デザイナーとしてノマドワークを充実させたい人に伝えたい4つのこと
海外ノマドは拠点を変えつつ働く移民的ワーカーのことですが、日本ではオフィスの外で仕事をするデザイナーもよくノマドと呼ばれます。企業に属さずデザイナーとして独立すると自然と増えるノマドワーク。デザイナーの職業はノマド向き?さっそく検証します。
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まずはこれから!ノマドデザイナーの必需品

デザイナーと言えば、PhotoshopやIllustratorを自在に操りながらWebページをサクサクと作っていくMacBookユーザーをイメージしますが、カスタマイズされたオフィスの外に出る彼らはノマドワークをするときにいろいろなものを持ち歩きます。

ノートPC、Wi-Fiルータ、モバイルバッテリー、ペンタブの他、周囲の雑音をシャットアウトするための耳栓やヘッドセットなどさまざまな道具を使って仕事に臨みます。フリーランスやノマドは時間や効率という概念なくして仕事をすすめることはできません。道具の利便性で対応の速さが左右されるとすれば、多少のお金で買える作業性ならそれは買うべきです。

ノマド環境でもできる小さな作業をあえて予定に入れておく

デザイナーの仕事はバナー制作などの小さな案件から、商品企画や販売などを含めた大きな案件まで、規模はさまざま。案件の大小にかかわらず、クライアントと商品やサービスのイメージを共有するため打ち合わせに足を運ぶことも多く、意外と時間を取られるものです。

移動の待ち時間など、隙間にできた小一時間もできれば無駄にしたくないところ。大きな案件や手の込んだ作業は事務所でゆっくりやるとして、ノマドタイムに取り組める小さなタスクを常にいくつか持っていれば、待ち時間も仕事の時間に含めて予定が立てやすくなります。

気づいたらSNSを見ながら時間が過ぎてしまったということのないよう、外出先でのタスクは朝のうちに決めておくと効率的です。例えば、クライアントへの報告メールを送ったり、Lancersで新規のクライアントを開拓したり、手帳の整理をする時間に充てても良いかもしれません。

フットワークの軽いノマドはクライアントにとってありがたい存在

デザイナーの仕事の範囲は個人差があります。Webデザインだけ担当する人から、WebのHTML/CSSコーディング・実装・サイト管理はもちろん、商品の看板やフライヤーなどのDTPまでまとめて担当するデザイナーもいます。任せられる範囲が広ければ広いほどクライアントにとっては便利な存在であることは間違いなく、結果として「納得いくものを作ること」以上の対価を得られる可能性もあります。

さらにノマドワークを業務に取り入れているデザイナーはフットワークも軽いです。制作に時間を取られるほど事務所にこもりがちな職業ですが、だからこそノマドのためのコワーキングスペースに頻繁に足を運ぶことでノマド同士のつながりが生まれ、仕事が増えたという話もあります。

デザイナーから「校了」はしっかりと伝えること

クライアントはデザイナーに対して、商品やサービスを視覚的に表現し、顧客により明快に伝達できるデザインを求めています。しかし、表現したものがきちんと伝達できるかどうかは、デザインだけでなくSEO分野にも深く関わっています。しかしデザインしたサイトの公開後、クライアントが思うような結果が出なかったとき「やっぱりデザインを変えて」というのも起こりうる話。

結果が出ないことに責任を感じたデザイナーが校了後に無償で修正し、いつしかタダ働き状態になってしまうこともよくある話です。

そうならないためにも、「校了」の日付や条件についてはしっかりとクライアントと事前に取り決めをしておきましょう。ノマドワークの多いデザイナーは連絡もつきやすく、クライアントにとっては便利な存在ですが、それゆえ無理な要望もついつい聞いてしまいがちです。双方が気持よく仕事ができるよう、条件についてはしっかりと事前に決めておきましょう。

オンラインがメインのノマドもオフラインのつながりを大切に…

Webを介して仕事を請け負うことが多いデザイナーは、スカイプやSNS機能をうまく使いながらノマドスタイルで仕事を管理しています。もちろん打ち合わせ等で人と会うことはありますが、長時間労働になりがちなデザイナーはプライベートを充実させることが難しい多い業界でもあります。しかし、先日筆者が仕事をご一緒したデザイナーは違っていました。

フリーランスとして独立し、デザイナーの仕事をしっかりとこなしながら毎週末は趣味の音楽活動をプレイヤーとして楽しんでいる方でした。営業活動から制作まで一人でこなし、さらには趣味の時間も確保しているという点でスケジュール管理が上手い方だと思っていました。

しかしよくよく話を聞いてみると、音楽活動の場所で人のつながりが広がり、そこで仕事を依頼されることが多いため営業活動はほとんどしていないというのです。これには筆者も大変驚きました。「好き」でつながる集まりでは、さまざまな縁が生まれます。ついつい忙しくてプライベートをおろそかにしてしまうデザイナーの方も、これを機に新しいコミュニティーに足を踏み入れてみるのも良いかもしれません。

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