フリーランスの在宅ワークママが認可保育園から内定をもらう5つのポイント

「在宅ワークのフリーランスは認可保育園の入園審査に通りにくい」は本当?
残念ながら、多くの市区町村の入園基準はフリーランス、特に在宅ワークの方にとって厳しいものになっているのが現実です。毎日忙しく働いているのは正社員と同じであるのにもかかわらず、「家にいるから保育できるでしょ?」というのが自治体の言い分なのでしょう。
両親がフルタイム勤務でも待機児童となってしまうケースもある現在。フリーランスの在宅ワークママが認可保育園の内定を勝ち取るには、どうしたらよいのでしょうか?
在宅ワークのフリーランスが、認可保育園の入園審査を通り易くする5つのポイントをご紹介したいと思います。
1.保育実績を作るなど、できるだけポイントを集めるべし!
保育園の入園審査は、子育て環境を判断する点数制で行われることがほとんど。忙しさなどを数値化して「保育園に預ける緊急度」を自治体が判断します。
たとえば「居宅外労働で週5日以上1日8時間以上働いている人は20点」「居宅内労働で週5日以上1日8時間以上働いている人は19点」などと各自治体で点数を設定。点数の高い人が優先的に入園できるという仕組みになっています。
そして残念なことに、この点数制において、在宅ワークなどの居宅内労働は正社員などの居宅外労働よりも点数が低いケースが多いのです。育休をもらえる正社員のほうが優先的に入園できる前提の仕組みといってもいいかもしれません。
もちろん世田谷区や大田区、荒川区など東京23区には居宅内外で点数が同じという自治体もあります。しかし、そうした自治体でも子供を職場に同伴しているとみなされた場合は「マイナス2点」などと減点する決まりがあることも。
やはり、在宅ワークママは、認可保育園への入園条件が厳しいといえます。
とはいえ、まだ諦める必要はありません。実は奥の手があります。各自治体には「調整指数」というのが設定されていて、条件を満たせば加点され、場合によっては正社員勤務のママよりも優先的に入園できることがあるのです。では加点される条件とは何でしょうか?
誰でも可能なのは、託児実績を作ること。入園書類を提出する前に、認証保育所や認可保育園の一時保育サービス、ベビーシッターサービスなどにお子さんを預けるのです。
そうしたサービスを利用することで、お子さんを家庭で保育できないほど忙しいと判断してもらえます。どれくらいの託児実績があれば加点されるかは自治体によって異なりますので、事前に役所などに確認しましょう。
その他、同居人がいないケースのひとり親世帯や単身赴任世帯、兄弟姉妹が同地域の認可保育園に入園しているケースなどさまざまな加点条件があります。あなたの自治体の「調整指数」を確認して、できるだけポイントを稼ぎましょう。
2.できるだけ早めにガッツリ仕事復帰しておくべし!
冒頭でもお伝えしたとおり、在宅ワークママは「家にいるんだから自分で保育できるでしょ?」と思われていることがネックです。
であれば、いかに今あなたが忙しくて保育園に預ける必要があるかをわかってもらえればいいということ。
勤務時間の融通が利くフリーランスの場合、産後は仕事のペースを緩めがちですが、認可保育園に優先的に入りたいなら、できるだけたくさん働いておきましょう。フルタイム勤務の方と同じくらいの日数・時間を働いておくのがベスト。最低でも週5日以上1日7時間は働いた就労実績を作っておくことをオススメします。
というのも、入園の審査には、就労日数、就労時間、直近の収入などを記入した就労実績表を提出するのが一般的だから。あまり働いていないと「保育園に入らなくても大丈夫なのでは?」と判断されてしまいます。
3.人気のない保育園を第一希望にすべし!
希望保育園の順位が高い人を優先的に入園させる自治体が多いため、不人気の保育園を第一希望にすると入園できる可能性大です。
とはいえ、大事なわが子を預ける場所ですから、人気がないとなると「保育環境に問題があるのでは?」と不安になりますよね。なので、不人気な理由を探ってみるところから始めましょう。「駅から遠い」「急な坂の上にある」といった「立地の悪さ」や、「園庭が狭い」といった我慢できる理由であることも少なくありません。
保育園側に直接不人気な理由を聞くわけにはいきませんから、まずは自治体の担当者に人気のない保育園を聞いて、見学に行ってみましょう。子どもたちが楽しそうか、先生の対応はどうかなど保育環境を、自分の目で見極めてみてください。
子育て支援センターなど同じ地域に住んでいるママが集まる場所で、評判を聞いてみるのもオススメです。
4.0歳児クラスを狙うべし!
最も入園しやすいのは、0歳児クラスです。
というのも、1歳児クラス、2歳児クラスなど上の学年には小さいころからの在園児たちがいるから。進級する園児である程度、枠が埋まってしまうのです。
しかも在園児の親たちは、入園までの苦労を経験しているので、転勤や園とのトラブルなどよほどのことがない限り退園しません。だからこそ、最も空きが多い0歳児クラスが狙い目なのです。
5.フリーランスの在宅ママに優しい自治体を選ぶべし!
審査基準となる点数を稼ぐことが大切だと最初の項目でお伝えしましたが、点数のつけ方は各自治体によって異なります。
つまり、フリーランスの在宅ママに優しい自治体と、そうでない自治体があるのです。たとえば東京でいえば、世田谷区・大田区・台東区などはフリーランスの在宅ママに優しい区で、千代田区・板橋区・豊島区などは条件が厳しいです。
具体的にご紹介していきましょう。
■世田谷区
居宅内外のポイントが同等であり、就労実績が1年以上あると「+2」、認可外保育への託児実績があると「+6」です。1年以上働いている在宅ワークママはかなり有利であるといえるでしょう。
■大田区
居宅内外のポイントが同等であり、認可外保育への託児費用が月2万円以上なら「+2」です。週5日以上働いているママなら、優先的に入園できる可能性が高いといえます。
■台東区
居宅内外のポイントが同等であり、週3日昼間4時間以上の認可外保育への託児実績があると「+8」です。こちらも産後頑張って働いている在宅ワークママに非常に優しい条件といえます。
このように隣接している市区町村であっても、条件は違います。もし条件が厳しい地域にお住まいなのであれば、場合によっては引越も検討したほうが良いでしょう。また自宅から多少離れても、条件の優しい地域の施設に預けるという手もオススメです。