フリーランスデビューの前に読んでおきたい本

フリーランスデビューの前に読んでおきたい本
最近では、フリーランスの仕事やお金の流れ、生き方、考え方について書かれた書籍も増えてきました。そこで、これから「フリーランスとして働きたい」と思っている人に、特にオススメの本をご紹介したいと思います。
LANCER SCORE
21

フリーランスの準備や心構えとして読みたい本

フリーランスとは果たしてどんな生活をしているのか、フリーランスとして働くためにはどんな点に気をつけるのか、ということは、実際になってみるまでわからないもの。まず、フリーランスとして働き始める前の準備や、フリーランスになるための心構えとして必要なことを教えてくれる本を紹介しましょう。

フリーで働く!と決めたら読む本
中山マコト(日本経済新聞出版社)

フリーランスになるためにはどうするべきか、というところから、フリーランスになった後に気をつけるべきこと、リスクヘッジの方法、効率の良い時間の使い方など、フリーランスの生活についてかなり踏み込んだ部分まで書かれています。

なんとなく「フリーランスになれればいいな」という気持ちでこの本を読んだ人は、目を覚まさせられるような衝撃を受けることでしょう。

単なる心構えだけではなく、どうすれば「プロフェッショナルフリーランス」として成功できるかということが具体的に示されているので、フリーランスとしての〈生き方〉がイメージしやすくなります。

ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと
本田直之(朝日新聞出版)

「ノマド」とはもともと遊牧民を指す言葉でした。日本でもフリーで働く人が増え、会社や仕事をする場所に縛られない、ノマドスタイルな働き方が注目されていますが、それを実践するために必要なことを、この本は教えてくれます。

ただ単にノートパソコンやタブレットひとつあればどこでも仕事ができるという話ではなく、ノマドスタイルを構築するためには何が必要で何が不要なのかということ、仕事の仕方からお金の使い方、考え方までを包括的に捉えた一冊。

この本を読むことで、ノマドとは自由なだけではなく、思考やワークスタイルがそのまま生産的でクリエイティブな仕事へとつながっていくことであり、それを実践するためには意識の持ち方が重要だと気付かされます。

税金・保険について知りたい時に読む本

フリーランスになって多くの人が戸惑うのが、確定申告をはじめとした税金について、そして保険や年金の手続きなどについてです。それらをまとめて理解したい時にオススメなのが、こちらの書籍です。

フリーランスを代表して節税と申告について教わってきました
きたみりゅうじ(日本実業出版社)

こちらはフリーランスのお金の「なぜ?」がわかる、ロングセラー。税金や社会保険についての基礎的な知識から、帳簿の付け方について、必要経費、青色申告、消費税についてが著者と税理士との対話形式で書かれ、これ一冊読めばフリーランスとしての税務と、節税するためにどうすればいいかがわかるようになっています。

実務に役立つ「裏ワザ」もかなり踏み込んで面白おかしく書かれているので、気軽に読めるフリーランスの税務処理入門書としてオススメです。

ザイが作ったフリーランスのためのお金の本
小迎裕美子×ダイヤモンド・ザイ編集部(ダイヤモンド社)

こちらも、フリーランスのお金の動きについて書かれた本。必要経費とはどこからどこまでなのか、年金や保険はどうするべきなのか、などがイラストを添えて軽いタッチで書かれています。

税理士や社会保険労務士といった専門家のアドバイスも交えながら、確定申告書の書き方なども実際の様式を使って非常にわかりやすく解説してあるので、初めての確定申告にも役立ちます。

フリーランスとしての生き方を考えたい時に読む本

日本でもフリーランスやノマドスタイルという働き方がだいぶ浸透してきましたが、アメリカでは既に当たり前のようにフリーエージェントというスタイルが定着しています。

そんなアメリカの社会を分析し、社会の変化や、働くことに対する個人の考え方の変化を発信しているのが、こちらの本です。

フリーエージェント社会の到来 ―「雇われない生き方」は何を変えるか
ダニエル・ピンク著 (ダイヤモンド社)

フリーランスとして働く人が人口の実に「1/4」を占めるというアメリカで、その働き方を著者が詳細に調査し、考察した本です。アメリカでの調査が元になっていますが、今の日本に当てはめて考えることもできるでしょう。

フリーエージェント、つまりフリーランスとして働くことのメリットとデメリットを多くの事例であげつつ、組織から離れて横のつながりを持って仕事をする、そして仕事と家庭との「バランスを取る」のではなく「ブレンドする」という働き方を提案しています。

ビジネスの変化とともに、労働環境、労働意識が変化しはじめ、企業の不安定さが増している現代の日本。働き方やライフスタイルそのものが変化してきた今だからこそ、読みたい一冊です。

まとめ

これらの本は、フリーランスとして働くことのメリットはもちろん、デメリットや厳しさも教えてくれます。フリーになれば自由に働ける、楽になるという安易な思想を押しとどめ、現実を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。そうすれば、自分がどこに向かって努力をすればいいか、ということも明確になります。

自分の周りにフリーランスになった人がいなければ、不安もそれだけ大きくなりがちですが、まずはこういった書籍を参考に、フリーランスという生き方を考えてみてはいかがでしょうか。

RECOMMEND
関連記事