これだけ違う!会社員からフリーランス

これだけ違う!会社員からフリーランス
会社を辞めてフリーランスになると決めた場合、多くの不安や疑問が生じてくることでしょう。会社員とフリーランスはどこがどれだけ違うのか。それぞれのメリットとデメリットを比較しながら考えてみましょう。
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会社員からフリーランスへの転身

会社を辞めてフリーランスになったら、その時からもう会社員ではなく、個人事業主です。会社というものは自分の後ろ盾となり、自分を守ってくれるものでもありますが、フリーランスは個人で仕事をするため、そういった後ろ盾もなく、営業や経理、事務など全ての仕事をすべて自分の責任でこなさなければなりません。

そのため、フリーランスになったけれど思うように仕事ができない、収入がアップしないといった理由で会社員に戻る人も多いのが現実です。しかし、フリーランスならではのメリットはたくさんあります。まずは会社員との違いを理解することから始めてみましょう。

会社員のメリット・デメリット

毎日会社で働いていると感じにくいものですが、会社員には多くのメリットがあります。

【メリットその1】収入が安定している

会社員の大きなメリットは、毎月の収入がきちんと保証されていることです。仕事量に関わらず、一定の給料がもらえることは、安定した生活につながります。

【メリットその2】保険料や税金に関する手続きがいらない

会社員の社会保険料や年金保険料、所得税、住民税は給料から引かれるため、会社員は個人で計算や支払いをする必要がありません。

【メリットその3】 教育環境が充実している

各企業によって異なりますが、社内での勉強会や研修会が存在し、外部のセミナーにも経費で参加できる機会があるかもしれません。会社のお金で勉強ができる、自分のスキルを磨けるのはとてもありがたいことです。

【メリットその4】会社から守られる

会社という所属があることで、自分の身分が証明できます。通勤手当や住宅手当、扶養手当が受けられること、雇用保険や労災保険によって、病気や怪我の保障がなされることは会社員の大きなメリットです。

次に、会社員のデメリットを見ていきましょう。こちらも一概には言えませんが、以下のようなものがあります。

【デメリットその1】通勤が大変

通勤距離や手段にもよりますが、毎朝の通勤ラッシュで精神的に参ってしまう人も多いものです。通勤に何時間もかかると、それだけ時間を有効活用できない可能性も高くなります。

【デメリットその2】給料が大幅に上がることはない

会社で働いている人の多くは固定給であるため、給料の変動はあまりありません。今月は頑張ったから給料も倍、ということは一般的にあまり聞かないのではないでしょうか。

【デメリットその3】人間関係の悩みが多い

上司や部下、同僚との人間関係で全く悩まない会社員の方はほとんどいないでしょう。同じ職場にいる以上、どのような相手とも協力して仕事をしなければならない、仕事以外の付き合いも無碍に断れない、ということは少なくないはずです。

フリーランスのメリット・デメリット

対照的に、会社員と比較して、自由なイメージのあるフリーランス。自由以外にも、フリーランスにはさまざまなメリットがあります。

【メリットその1】自分の好きな時間に仕事ができる

多くの人が考えているように、フリーランスは自分の好きな時間に仕事ができます。労働時間が決まっているわけではないので、自分や家族の都合に合わせて仕事の時間を調整できるのが、フリーランスの醍醐味ともいえるでしょう。

【メリットその2】仕事を選ぶことができる

会社では与えられた仕事をやらなければならない傾向がありますが、フリーランスは基本的に自分で仕事を選ぶことができます。仕事の内容や進め方について、クライアントと相談の上で自分の意見を反映させることも可能です。

【メリットその3】働いた分だけ収入が増える

フリーランスは仕事の受注量を自分で決められます。頑張っていつもより多く仕事こなせば、それだけ収入が増えることになります。

【メリットその4】人間関係に悩まされることが少ない

基本的に一人で作業を進めることが多いため、面倒な人間関係に悩むことは少ないようです。会社のように苦手な上司や同僚と毎日顔を合わせずに済むため、仕事に集中できます。

一方で、自由に仕事ができる反面、フリーランスにもデメリットが存在し、その例には以下のようなものがあります。

【デメリットその1】安定した収入が保証されていない

フリーランスは、会社員のように毎月の収入が決まっていません。仕事をした分だけ収入は増えますが、反対に仕事のない時や、病気で仕事ができない時は収入がなくなります。もちろん、退職金やボーナスもありません。

【デメリットその2】すべての仕事を自分でこなさなければならない

営業、顧客管理、スケジュール調整、帳簿への記載、確定申告など、会社では専門の担当がしてくれる作業も、基本はフリーランスが全て自分でこなす必要があります。

【デメリットその3】モチベーションが維持しにくい

多くのフリーランスは、孤独感をデメリットにあげます。一日中誰とも話さず、自分一人の空間で黙々とパソコンに向かって作業することも少なくありません。同じ場所で仕事をし、励まし合ったりフォローし合ったりする同僚がいないので、モチベーションの維持が難しくなります。

会社組織に属さずに一人で仕事をするということ

会社という組織に属さず、一人で仕事をするフリーランスは、自由で好きなことを仕事にできるイメージがありますが、すべての仕事を自分の責任でこなさなければならないという「大変さ」を抱えています。

また、会社に属していないからといって個人プレーで仕事ができるわけではありません。フリーランスといえども、クライアントをはじめ、さまざまな人々と協力して仕事に取り組むものです。会社という縛りはなくなっても、人間関係の中で仕事をするのは同じなのです。

「一人で仕事をしているけれど、一人ではない」というのがフリーランス。

以上のことを踏まえ、「自分がフリーランスになったらどう働くか」を具体的にイメージいただけるとよいでしょう。

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