温かい笑顔の夫婦が運営する、誰もが利用しやすいコワーキングスペース『BANANA CLUSTER』

温かい笑顔の夫婦が運営する、誰もが利用しやすいコワーキングスペース『BANANA CLUSTER』
「図書館より使いやすくカフェのように居心地のよい場所」をコンセプトに、千葉県松戸市にて運営されているコワーキングスペース『BANANA CLUSTER』。笑顔が素敵なご夫婦が手がける、フリーランスの仕事場です。その居心地の良さから、中学生からママさんまで幅広い方が利用する当店。その魅力と創業の背景をオーナーの森田 浩之さんにお聞きしました。
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ベッドタウンの入り口で出会えるコワーキングスペース

新松戸駅を降りるとまず飛び込んでくる、鳥居のような朱色のオブジェクト「あかりのボックス」。そこから歩いて3分、住宅街の入り口とも呼べる場所に『BANANA CLUSTER』はあります。 ベッドタウンのコワーキングスペースとして、地域に根ざした運営を心がけているというオーナーの森田 浩之さんに、お話を聞きました。

BANANA CLUSTER』ワークスペース情報
■ 場所:〒270-0034 千葉県松戸市新松戸4-37 野沢天祐堂第2ビル5F
■ 料金:ドロップイン(一時利用)一般500円(2h) / 1,000円(1day)
          学生300円(2h) / 500円(1day)
■ 営業時間:平日9:30 – 21:30/土日祝9:30 – 17:30
■ 電源 :◯   ■ WiFi:◯
■ 特徴:最大の特徴は、立地。駅から徒歩3分という好立地でありながら住宅街にも近く、誰でも気軽に入ることができる。明るい雰囲気で託児所とも連携しており、ワーキングママの利用もしやすい。なお、文房具の貸し出しや切手の購入も可能。

地域性を理解することが、賑わうスペース作りの焦点に

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ー 松戸初となるコワーキングスペース設立のきっかけについて、聞かせてください。

3.11の関東大震災が、自分の仕事について考える機会になりました。自分のやっているプログラミングという仕事は、果たして東京に拠点を置く必要があるだろうかと。

また、甚大な災害が起こった時、家族の安否が確認しやすい場所で働きたいとも考えるようになりました。松戸でコワーキングスペースを運営しようと思ったのは、それがきっかけです。

ー 震災がご自身の働き方を見直す機会になったわけですね。松戸にスペースを開いた当初、地域での反応はいかがでしたか?

松戸の地域性を理解するところからスタートしました。松戸という地域は、高度経済成長期にマンションがたくさん建てられて、東京で仕事を持つ人たちのベッドタウンになったんですね。

なので現在ではリタイア世代が多く住んでいて、なおかつ昼間の人口も少ない。働く人はみんな都内へ出勤してしまいますから。そういう地域で、コワーキングスペースを知ってもらうため、まずは、松戸での知り合いを増やすことから始めました。

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ー 知り合いを増やすといいますと?

「松戸経済新聞」という新聞を発行する事業も手がけているんです。流山や鎌ヶ谷を含む地域を、広域松戸と我々は呼んでいますが、その地域のさまざまな店舗を取材しています。新聞発行を通じて、その購読者が『BANANA CLUSTER』を認知してもらえるようにしています。

女性の視点を取り入れ、よりしなやかで自由な空間へ

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ー フロアマネージャーは、奥様が務めていらっしゃいますね。

ワーキングスペースは、男性目線で作られた場所がわりと多いと思いますが、月1回のヨガ教室やランチ会は、妻がいたからこそ定着したイベントといえるでしょう。

『BANANA CLUSTER』は託児所とも連携していますし、子どもを預けている間にここへ来て仕事をするという人も多いですよ。コワーキングスペースというとバリバリ仕事をする人だけのものと思われがちですが、ここにはさまざまな職種、年齢層の方がいらっしゃいます。

ー 千恵さん、女性のコワーキングスペース利用について、お話を聞かせてください。

ヨガについては、私がもともと興味をもっていたんです。普段は会議室として貸しているスペースにコルクマットを敷いて、インストラクターの先生をお呼びしています。

少人数なので、ポーズもしっかり直してもらえるし、それぞれに合わせたレッスンをしてくれるんですよ。ランチ会は、その名の通り、時間を合わせてランチを持ち寄る会です。

女性限定ではないですが、参加するのは女性が多いですね。そこから異業種の交流がスタートして、新たなイベント開催に結びついたりすることもあります。

あとは、試験前に女子高生が勉強しに来たりとか。パソコンや飲み物を持ち込んで勉強できるので、図書館よりはかどるんですって。ヨガやランチ会など、仕事以外でも気軽に利用できること、中高生が臆せず使えるのも『BANANA CLUSTER』の魅力かなと思います。

互いのテリトリーを尊重する距離感から、居心地のよさが生まれる

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ー ところで、明るい印象のインテリアが特徴的ですね。

単に日当たりがいいんですよ(笑)。それは冗談として、インテリアは明るく見えるようなものを選んでいます。床を黒にしたのも、カラフルな木製家具との調和を考えてのことです。オープン当初から、テーブルの配置も色々試して少しずつ変えてきました。

ー 最初のレイアウトはどのようなものだったのでしょうか?

平坦な感じですね、遮るものがあまりないような。ですが、人間は「他人の視線」を気にするものです。そして、人との距離が近すぎて自分のテリトリーを侵害されるのも、本能的に不快に感じると思います。

ワーキングスペースというのは、決まった型がない分、人の動きに合わせて作っていくのがベストだと思っています。当初のレイアウトでは、平坦なスペースのなかで居心地のよい場所を求めるせいか、利用者が多く固まる一角ができました。

そうした人気席をヒントにしてパーテーションを入れたり、イスとテーブルの組み合わせを変えていきました。他者からの視線を遮り、なおかつ隣に人がいることは分かる程度の適度な距離感を保てるスペースを、多く作っていったんです。クローズドな席と開放的な席を、ワークの内容によって使い分けられるスペース作りをしています。

ー 筆者のコメント

居心地のよさを追求することによって人が集い、さまざまな交流が生まれていくのですね。貴重なお話しを聞かせていただき、ありがとうございました。

(おわり)

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