中古マンションの値段を下げる、上手な値切り交渉の仕方! より良い自宅(=仕事場)を手に入れるには?

中古マンションの値段を下げる、上手な値切り交渉の仕方! より良い自宅(=仕事場)を手に入れるには?
フリーランスにとって仕事場ともなる『自宅』。新しい環境を求めて引越しする方も多いでしょう。引越しに際し、不動産との交渉で値段が下がることはよく知られてますが、では、上手に値切るにはどうしたらいいのでしょうか? 不動産業界で長年働いたフリーライターがそのノウハウを紹介。元業界人が進める値切りテクニックです!【私の専門知識シリーズ】
LANCER SCORE
21

自分で相場感を知り、『根拠ある値引き交渉』をしよう!

中古マンションは、売主も買主も値引きを前提としている事が多いです。そのため、売主も売却希望価格より少し高めに売り出すことがほとんどであり、購入検討者も値引き交渉をする事が多いです。

中古マンションを購入する時にはまず部屋を見て、気に入ったらローンの審査手続きなどをします。それと並行して、購入検討者は仲介担当者に価格の交渉を行ないます。

その際に単に「○○万円値引いてください」という交渉だと、仲介担当者も中々首を縦に振ってくれません。

値引き交渉には『根拠のある値引き』が必要なのです。不動産は1千万円単位の高額商品ですので、1%値引きが出来ただけで、数十万円金額が変わります。今回は、そんな中古マンションの値引き交渉を上手く行なう方法をお話します。

そもそも中古マンションは値切り前提の価格

マンション

冒頭でも申し上げたように、中古マンションの価格は、売主の「売りたい価格」よりも高く設定されています。中古マンションの価格には査定額と売り出し価格があり、査定額は「恐らくこの位の金額で売却できるであろう」という売却目安価格です。

一方、売り出し価格は、広告に記載をする価格です。そのため、売り出し価格は値引きをされる前提で設定しなければならないので、査定価格から5~10%程度金額を上乗せして設定するのです。

つまり、値引きをする時は、目に見えている「売り出し価格」ではなく、売主の落としどころである「査定価格」を見極める事が大事になってきます。その金額までであれば売主は値引きを許容する可能性が高いからです。

値切り交渉時の注意点、競合物件を知ろう!

交渉

査定額を見極めるには「相場」を知る必要があります。なぜなら査定額は相場を基に算出している価格だからです。一番簡単な方法は『SUUMO』や『HOMES』などの不動産ポータルサイトで、周辺物件を調べる事です。

同じような広さ、駅距離、築年数の部屋をいくつかピックアップして価格を見てみましょう。その価格はあくまで「売り出し価格」ですので、その価格から5%~10%差し引いた金額が、そのエリアの相場になります。

注意点としては、価格を比較する時は部屋によって広さが違うので、必ず「㎡単価」で割り戻して考えましょう。

その時に、同じような物件で極端に安い価格の物件が売り出されていれば、値引き交渉の材料になります。その物件を引き合いに「○○という物件が○○万円なので……」と値引き額に根拠を付けて交渉できるからです。

成約事例を自分で調べる

調べる女性

つづいて、過去の成約事例を自分で調べましょう。調べ方は『REINS Market Information』というサイトを使用することをお薦めします。

このサイトを使えば過去に成約した周辺物件を調べられます。あくまで「成約した」物件ですので、今「売り出されている」価格よりも安い価格の事例が多いです。

この事例を持って値引き交渉に臨みましょう。仲介担当者も、『値引きを承諾する根拠』があれば、売主に話を持っていきやすいからです。その根拠を、成約事例を調べる事でこちらから提示してあげましょう。

無暗に値引き交渉をしない

上述したように、値引き交渉をするには『根拠』を持っていく事が大切です。無暗に根拠もなく値引きをしてしまうと、売主側から「この人は限界なく値引いてくる人だ」と思われてしまい、敬遠されてしまうからです。

余程早く売りたい事情がない限りは、中古マンションは概ね3か月程度の期間は売り出しますので、「他の人がいるからこの方に売るのはやめよう」と思われないような値引き交渉を心がけましょう。

RECOMMEND
関連記事