14年ぶりの出産で人生計画をリセット|「ライターになる!」という決断。

14年ぶりの出産で人生計画をリセット|「ライターになる!」という決断。
Webディレクターとして働き続けながら、胸に去来していた葛藤。「Webという変化を繰り返す世界で活躍し続けられるのだろうか」。悩んでいたおりに、14年ぶりの妊娠・出産を経験することに。歳の差14歳の親となることがきっかけで、フリーライターとして歩き続ける決意をしたストーリーです。
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偶然、出会った「在宅」というワークスタイル

私には2人の子どもがいます。長男と次男の歳の差はなんと14。14年の間で、子育てをするママたちの環境は大きく変化しました。そのことを、身をもって痛感している毎日です。

現在18歳となる長男がまだ1歳だった頃、私は「在宅」というワークスタイルに出会いました。当時はとにかく社会と繋がりたくて、毎日仕事を探していました。まだブログやSNSもなく、「社会と繋がる=働く」と思っていたのです。

現実は派遣会社に登録しても、「子どもが病気になったらどうしますか?」という質問に玉砕する日々。そんなとき知人を通じて主婦が在宅でできる仕事をマッチングしてくれる企画会社があることを知り、すぐに登録しました。

はじめはまったく仕事がない月もあったものの、手書き原稿のタイピングや、モニターといった在宅でできる業務をきっかけに、文章を書くのが得意なことをアピールして会報誌の原稿作成といった仕事もいただけるようになりました。

活躍するフリーランスとの出会いが刺激になった日々

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その頃、登録していた会社ではWEB制作業務が増えつつあり、次第にWEBコンテンツのライティングやWEBサイト制作のディレクション全般を任されるようになっていました。

そうした仕事を通してWEBデザイナーやプログラマー、カメラマンといった、いわゆる「フリーランス」たちとも接する機会が増え、彼らのプロの意識の高さにいい刺激を受けました。「在宅ワーカー」でなく「フリーランス」になりたいと意識し始めたのがこの頃です。

それからは、フリーランス同志の交流会やWEB関連の勉強会に積極的に参加し、より高い知識とスキルを求めて勉強を重ねながら、人脈作りにも努めました。

そんな甲斐もあって、しばらくするとWEBディレクターとして複数のレギュラー案件を獲得。毎月安定した収入を得られるようになったのです。

「私がしたい仕事って?」時代の変化とともにぶつかった壁

しかし、凄まじいスピードで変化するWEB業界。次から次へとうまれる新しい技術やサービス。SNS勢力の拡大、スマホやタブレットの登場。それに伴い変化し続けるWEBディレクターとしての資質やスキル……。

WEBディレクターとして常に最新の情報を追い続けないといけないという状況は、次第に大きなストレスとなっていきました。

「私はこの仕事に向いてないのかもしれない…もう限界なのでは?」そう思い始めた矢先、天地がひっくり返るような出来事が。なんと14年ぶりに次男を授かり、出産します。2011年の冬のことでした。

14年ぶりの出産がライターとして再出発するきっかけに

出産後、約半年で復帰したものの、しばらくは1日に1~2時間仕事の時間が作れるかどうかという状態。そこで、負担の大きいWEB制作の案件は別の方にお願いすることにしたのです。

もちろん、「子どもとの時間を大切にしたい」というのが一番の理由です。でも正直なところ、「WEBの仕事と距離を置きたい」という気持ちもありました。自分はどんな仕事を続けたいのか、今一度ゆっくりと考えてみたいと思ったのです。

そうしてわかったことは、自分が一番したいのは「書く」仕事だということでした。

「ライターになろう!」ふっきれた私は、さっそく活動を開始。ライターとしての仕事用サイトを作り、名刺の肩書きも「ライター」に変えて周囲にライター宣言したのです。そうしてぽつぽつとライティングの案件もいただけるようになりました。

クラウドソーシングへのチャレンジが新しい未来へのスタート

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現在、お仕事を継続的にいただいているのは1社のみ。気心知れたスタッフとの仕事は安心感がある反面、活動の場が狭まっているという閉塞感と、自分の実力をその会社の尺度でしか測れない不安も感じていました。

「ライターとしての活動の場を広げたい。そのために少しでもたくさんの実績を作りたい」。そう思った私は新しい活動の場を求めて、クラウドソーシングと出会いました。

「Lancers」を選んだのは、常時たくさんの案件が紹介されていること、プロジェクト方式、タスク方式など仕事方式が豊富にあること、プロフィール欄が充実していて自分を十分にPRできる場が用意されていること、自分に対する評価を客観的に見る仕組みがあることなどが主な理由です。

まだ経験も少なく、それらの機能を活かしきれていませんが、5年後、10年後に自信をもってライターとして仕事をするために、今からしっかり種まきをして実績を積んでいきたいと思っています。このチャレンジが、新しい未来へのスタートになると信じて。

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