【LOY 10th 記念記事】ビジネスの新規性の3つの要素

【LOY 10th 記念記事】ビジネスの新規性の3つの要素
ビジネスの新規性とはどういうことなのか
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初めまして。堂本と申します。普段は翻訳や英語学習のコーチング、海外向けサービスのSEOなどをLancersを通してお手伝いさせて頂いておりますが、ひょんなことからLancer of the year 10周年のお手伝いもさせて頂くことになりました。具体的には、このLOY 10thというイベントの中で『ビジネスアイデアのピッチコンテスト』を開催することになり、これのお手伝いをさせて頂いております。

そのお手伝いの中で様々な方にビジネスアイデアについてのインタビューをしていたのですが、それを通じてビジネスにおける『新規性』というものについて改めて考えることができました。この記事では、ビジネスの新規性とはどういうことなのか、主に3つの要素があるということについて触れていきたいと思います。

例えば自分のビジネスがどれくらい新しいものであるかを考えたい、新しいビジネスを考えたいが、それがどういうことであるのかははっきり定まっていない、というような方、あるいは自分のビジネスを多角化するに当たって見せ方を考えたいというような方の参考になれば幸いです。

 

1. 価値の新規性

最も明確な新規性として、提供される価値そのものの新規性があります。これは、業界やコンセプトが新しい、またはまだ市場に普及していないケースを指します。恐らく、一般に『新しいビジネス』と言われるときにイメージされるのがこの新規性でしょう。新しい価値を提供することで、市場の未満足なニーズに応えることができます。

例として、テクノロジーの進化によって新たに生まれるサービスや、従来の業界に存在しなかった新しいカテゴリーの商品、ニッチな需要を捉えたサービスなどが考えられます。このような新規性においては、その価値に対する需要が顕在化する前に事業を発足させることが必要になる場合があり、状況によっては市場に需要が明らかでない、あるいは明確な需要がまだ存在していない段階にあるということもあるでしょう。そのため、マネタイズや初期の資金繰りなどに課題を抱えやすいようです。

 

2. アプローチの新規性

サービスや商品自体は以前から存在していたものの、新しいアプローチや手法で問題を解決している、というケースもあります。従来の方法とは一線を画した、革新的なプロセスやステップを採用することで、顧客に新しい体験を提供するケースです。

この新規性は、結果よりもプロセスの新規性であると言えるでしょう。そのため、結果として提供される価値が顧客にとって従来のものと大差ないように感じられるような場合もあり、一見しての差別化が難しい場合もあります。サービスのプロセスを説明すると煩雑になってしまうことも多く、実際に『体験』してもらうまでに課題があることが多いようです。

 

3. マネタイズの新規性

そして最後に、マネタイズの新規性です。これは、提供する価値や顧客体験は従来のものに近いものの、収益化の手法や利益獲得の方法が新しいケースを指します。

 

この新規性は、顧客目線でのプロセスや結果として得られる価値には特に新しいものがないものの、ビジネスにおけるマネタイズが新しくなることで、これまでよりもビジネスの持続性や利益性を高めることができるようなものです。また、一見して顧客にとっての体験や得られる価値に変化がないように最初は思われたとしても、マネタイズの新規性がビジネスプロセスそのものに影響して、結果として顧客体験が変わるということも考えられます。ただしその変化は、顧客にとってポジティブなものである必要があると言えるでしょう。

 

まとめ

ビジネスの新規性は、価値、アプローチ、マネタイズの3つの側面から捉えることができ、必ずしも『完全に新しい』必要はないのだと言えるでしょう。これらの新規性を適切に組み合わせてビジネスを展開することで、市場での成功を手にすることができるはずです。逆に、これらの要素を無視してビジネスを進めると、競合との差別化が難しくなり、市場での存在感を保つことが難しくなる可能性があります。新規性を追求することはリスクを伴いますが、それに見合う大きなチャンスも手に入れることができるのです。

これらに共通して言えることは、ビジネスにおける新規性の見せ方やパッケージングが重要であるということです。LOY 10thのピッチコンテストでは、様々な新規性を、その魅力が伝わるように工夫してプレゼンする登壇者を見ることができます。その創意工夫は、きっとあなたのビジネスの見せ方のヒントにもなるはずです。

あるいはここに書かれていることを活かして、ご自身のパッケージを見直したり、新たな確度から作成したりしてみるのも良いでしょう。自分では新規性がないと思っていることにも、意外な面から見ると、他の人からは新しい一面に映るようなこともあるかもしれません。

【執筆者】堂本秋次
https://www.lancers.jp/profile/AkitsuguDomoto
・Lancer of the year 2016 / 2022をW受賞
・メインでは翻訳家やSEOの専門家、英語学習の専門家としてお仕事を頂いております。
・メイン以外でもプロジェクト管理やSEOマネジメントなどのお仕事を頂いております。
・例えば上記の記事のような内容をそのままSEOワードを取り込んで英語で書くようなことも可能です。
・YouTubeもやったりしています。

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