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株式会社オプトのご利用事例

インターネット広告を手がける株式会社オプト。ランサーズを利用し、多様化する顧客ニーズに対応している企業だ。業界のリーディングカンパニーとして市場を牽引するオプトは、ランサーズを利用することで新しい商品を生み出した。顧客の声を反映するために、オプトがとったランサーズの利用方法とは?クリエイティブ戦略部の伊藤氏・田渕氏・榎本氏に聞く。

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最小限のコストで最大限の効果を生む外部リソース活用

顧客のニーズは、外的要因によって多様化する。特にウェブの世界においては、既存サービスの革新やリプレイス、新サービスの登場により、変化を迫られることが多い。市況に合わせて社員数を増加させることも解決策ではあるが、更なる変化が起きた場合にどうするのか。オプトは知恵を絞り、クラウド型のビジネスを考案した。

従来モデルと180度違う、大量のアイデアを求められる環境において、自社の外にリソースを得るという選択。最低限の体制を整えることで、時代や顧客ニーズに則した新商品を開発した。 取材時に話を伺ったクリエイティブ戦略部のディレクター陣は、新しい仕組みを取り入れることで顧客のニーズに応えるプロだ。新商品についても現状で満足せず、次なる打ち手を検討している。

業界を牽引する存在であるからこそ、今の地位に胡座をかくことなく、時代に敏感であり続けるのだ。最小限のコストで最大限の効果を出すという、クラウドソーシング活用によるメリットを自社と顧客にもたらしていた。

広告の運用方法が変わり、従来の体制では顧客ニーズに応えることができなくなった

オプトのクリエイティブは、顧客の費用対効果の最大化を目的としています。そのため、「純広告」の時代は、入稿本数が4本と限られているため、アイデアがたくさんあっても掲載本数を絞らなければならず、さらに、入稿期日も決まっているため、実績のあるクリエイティブを選びがちで、新しいアイデアが挑戦しづらい環境でした。

ですが、「運用型広告」では、入稿期日や本数制限がなくなり、PDCAをリアルタイムに回して成果を最大限にするための「運用」が可能になり、さまざまなアイデアを挑戦しやすくなりました。この変化と顧客ニーズに対応するためには、弊社の制作体制を変える必要性がでてきました。従来は、限られた入稿本数に対して最大のパフォーマンスが出せるよう、制作に至る前から、制作過程において、顧客とブレストし、1本のバナー制作に何時間もかけ最高の1本を作り上げていました。

「運用型広告」に仕組みが変わったにも関わらず、クリエイティブの検証スピードは変わらない。これでは、顧客に対して機会損失になりかねません。そこで、はじめからアイデアを絞るのではなく、まず、課題をデザイナーと共有しアイデアを募る「クリエイティブカーニバル」という商品が生まれました。

最短でクリエイティブのPDCA検証を運用する弊社の場合、制作時間がタイトなため、数人のデザイナーへの依頼では、アイデアのパターン数と制作本数が限られてしまっていた。ひとつひとつの制作物に時間をかけつくりたいという声もあり、従来の制作方法も残しながら、顧客ニーズに応えるためには「従来の体制を維持しながら、何十倍というデザインを最短で制作する」という課題が残りました。

リソースの課題は解決し、自社ノウハウと合わせることで新商品が生まれた

「クリエイティブカーニバル」という商品は、顧客の予算に応じて、例えば、50パターン程度のバリエーションを提示し、その中から入稿する制作物を選択していただく仕組み。従来の内製スタイルですと、例えば10名のデザイナーが5本ずつパターンを制作し、やっと50パターンです。1本あたり最低でも3~5時間はかかる中で、クオリティを落とさず大量に制作するには、デザイナーの数を集める必要がありました。

クラウドソーシングを利用することで、内製部隊とは別に、その数倍のデザイナーを抱えることができ、それに比例してデザインパターンも広がりました。この商品が生まれたのも、クラウドソーシングとの出会いがあったからです。もちろん当社オリジナルのパッケージ商品ですから、単に「大量のデザインを制作します」というものではありません。

最初に、ユーザー調査を実施し、既存の広告に対するユーザーの評価を集めます。これを分析した上で、複数のデザインをランサーさんに制作いただき、更に集まったデザインを再度ユーザーに評価してもらい、効果が見込める物だけを納品する仕組みです。

既存のバナー広告と比較して、クラウドソーシングを活用した「クリエイティブカーニバル」は、120%のCVR向上という結果も出ています。利用いただいた顧客には、抜群の費用対効果を提供できていると思います。顧客ニーズに応じて、従来型の内製による制作と、繁忙期にはクラウドソーシングを利用した大量のデザイン制作を提供できるようになったのは大きいですね。

ランサーズ導入には、社内にクラウド専門体制を整えることが大事

クラウド型のバナー広告制作というものは、当社にとって新しい試みでした。はじめは不安でした。ランサーさん(ランサーズを利用し仕事を受ける人 ※以後ランサー)の経験値や仕事のスタイルもわからない中で案件を依頼しなければならず、しかも、リソースが確保されているわけではないので、常に受けていただけるとは限らない。そんな中で成功したポイントは、クラウド専門チームを社内に整備したことだと思います。

従来の制作方法と大きく変わるため、これまでは内製でしたから、デザイナーの経験値や理解度が高く、細かく要望を伝える必要がなかった。知らない人に頼むとなると、一から指示書を制作するという手間が発生します。ましてやクラウド型なので、相手の顔が一切見えないわけですから、本当に期限通り要望したものがあがってくるのか不安でしたね。

そこで私たちは、ランサーズ内にいるデザイナーさんへの依頼窓口を一本化しました。これによってランサーさんの特徴をしっかりつかむことができ、社内のディレクターや顧客に対してのコミュニケーションがスムーズになりました。クラウド専任担当を設けることで、素早く経験やノウハウを貯めることができますしコミュニケーションロスも防げます。

ですが、デザイナーをクラウドソーシング上で発掘するのには苦労しました。デザイナーの発掘スピードを加速させるため、ランサーズと協同で「WEB広告クリエイター検定」を実施し、ネット広告クリエイティブにおける用語や仕組み。また、デザインノウハウなどの講座を受講いただいた後、制作課題を審査し認定する。この方法を通じて、ネット広告の仕組みの理解と、一定のデザインスキルをもち、弊社と同様のマインドで制作いただける数多くのランサーさんにめぐり会うことができました。

ランサーさんと仕事をして気付いたのですが、本当にみなさん真面目で意欲的。「質問したいのですが…」「こっちの方がいいと思って…」など活発に意見してくださるので、共に顧客課題に向き合っている感覚が生まれ、ランサーさんの顔も名前もわからないですが不思議と一体感がでてくる。

弊社のクラウド担当者からは「こんな状態で、ランサーさんにデザインさせたくない」など、弊社ディレクター同士で議論する姿も見られ、ランサーさんにできるだけ制作しやすい環境になるようフロー改善が行われるようになり、弊社内では「さすが○○さんだね」とランサーさんのID名が飛び交うようになりました。

結果として、顧客ニーズを満たせる新商品の開発ができましたし、自信を持って提案できる商品をリリースできました。商品の仕組みだけでなく、受け入れ体制を含めた全体の仕組みが、クラウドソーシングを上手に利用するためのポイントだと思います。今後はコンテンツクリエイティブなど、多様化する顧客の制作ニーズにもチャレンジしていきたいです。

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