「クラウド会計ソフト freee」「クラウド給与計算ソフト freee」などの中小企業のバックオフィス業務に関するサービスを開発「freee株式会社」。個人事業主の確定申告、法人の経理、給与事務を中心に「自動化」と「バックオフィス最適化」を実現する。2013年3月にリリース後、ソーシャルメディア上で話題を呼び、現在38万以上の事業所で利用されるサービスへ成長を遂げた。サービスの利用者急増に伴い、専用サイトの制作に着手。社内のリソース不足をランサーズで補い、サイトを制作した。同社はどのようにしてランサーズを導入し、社内リソース不足を補ったのだろうか? 取締役・東後氏に聞く。
ランサーズを活用する前に、どんな事業課題を抱えていましたか?
- 利用者数増加に伴い、専用サイトの制作を構想。ただ、社内に人材が不足していました。
2013年3月にクラウド全自動型会計ソフト「freee」をリリースしました。リリース後は主にソーシャルメディアを中心に話題となり、短期間で多くのユーザーを獲得することができました。このようなユーザーの急増に伴い、「サービスユーザーの声を届けるため」に専用サイトの制作を計画。ぜひ、事例集のようなかたちでユーザーの様子を発信していきたいと考えました。構想を練る過程で浮き彫りになったのが、社内のリソース不足。専用サイトを作りたいというニーズはあるものの、社内の人材不足から断念せざる得ない状況でした。当時は知り合いにもWebサイト制作のスキルを持った方がいないという状態でした。
ランサーズを活用することで、課題はどうなりましたか?
- 移り変わりの激しいIT企業。弊社も求めるものは「スピード」でした。
とはいえ、専用サイトの制作を行ないたかった弊社は、この課題を同じIT企業の知人に相談してみました。すると、返ってきた答えが「ランサーズを使ってみれば?」というもの。この時に初めてランサーズを知り、一度、依頼してみることにしました。
初めて依頼した案件は、「freee」の事例紹介サイトの制作。依頼をしてみると、すぐにWebサイト制作専門の方に出会うことができ、たったの1ヶ月ほどで全ての工程が終了。圧倒的なスピード感には驚愕しました。
IT業界は非常に移り変わりの激しい業界です。次から次に新しい技術が生み出されていき、新しいサービスがどんどん世の中に出てきます。そのため、弊社では特に「スピード」を意識して事業を行っていました。そんなニーズがある中で、ランサーズでWebサイト制作を依頼すると、たったの1ヶ月で終了。この時、ランサーズの可能性に気付けたことで、弊社はよりスピード感を増して事業を推進させることが出来ると確信をもつことができました。
- 0からサービスを創る時、その分野のスペシャリストの存在は必須だと思います。
それまでは、社内に人材がいるかいないかで、そのプロジェクトを進めるかを決めていました。しかし、ランサーズを利用し、社外のリソースを活用することの重要性に気付きました。どんな分野でも0からサービスを生み出す時、その分野のスペシャリストの存在は必須だと思います。しかし、そんなスペシャリストはなかなか社内にいないもの。でもだからといって、諦めるのではなく、ランサーズを利用し、人材を探せば良いのです。また、ランサーズにより社外の人材を活用したほうが、効率的にプロジェクトを進めることができると私は思いますよ。基本的にオンライン上で全ての仕事を進めることができるので、通常は必要となる対面での打ち合わせも不必要となります。そのような、効率的な仕事の進め方が、短期間で納品できる大きな要因なのだと思います。
ランサーズを活用するにあたり、何かコツやポイントはありますか?
- 事前の擦り合わせを細かく行うことで、スピーディーな進行を実現。
ランサーズを利用する上で弊社が意識していることは、依頼開始時点でしっかりと発注者と受注者の認識を合わせること。この段階では、お互いに明確な意思を伝え合うことが重要。つい、いち早く仕事を進めたいという気持ちが前のめりになり、先を急ぎがち。でも、この段階でお互いにガチっと認識を合わせることが、結果としてスピーディーな仕事に繋がるのです。そのため、今後ランサーズで発注をする方は、「何を、誰が、いつまでに、どのようにして」といった認識を受注者と擦り合せ、仕事を開始してください。きっと、スピーディーに仕事を実現してくれることと思います。